やっほー!俺ちゃんだよ、俺ちゃん!え?俺ちゃんが誰かだって?嫌だなぁ、この作品の主人公の笑井一だぜ。
なんで、一視点から始まってんだって?それは簡単さ。記念すべき第一話では、三人称単数形式で書いていたけど。俺ちゃん視点の方が、読者の皆も読みやすいかなって、変えた次第だ。作者の怠慢だろうけどな。
まぁ、前置きは置いといて、先日、爆ちゃんとの戦闘訓練をしたんだよ。楽しかったなぁ。
流石、ヒーロー科だ。個性も人間性も個性的な奴らばかりだぜ。
そうそう、今日のヒーロー基礎学は、相澤ティーチャーによると救難訓練なんだぜ。
ヒーロースーツに着替えて、皆でバスに乗って、爆豪弄りを中心に盛り上がりながら演習場に着いた。
演習場の名前は、USJ、ウソの災害や事故ルーム。某テーマパークと被っているというか、絶対に誰かが意識しているだろと感じたネーミングセンスだった。下手すりゃ、関係者各位から訴えられない?
そんな疑問も、あるヒーローの登場で、遥か彼方に消え去った。
「どうも、」
まさかの13号が救難訓練の講師を務めるという贅沢過ぎる演習である。
「えー始める前に、お小言を一つ二つ…三つ…四つ」
お小言が増えた。最初から四つと言えば、良かったのではないという考えは野暮なのかね。
「皆さんご存知だと思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んで塵にしてしまう個性です」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」
緑谷っちが、13号の個性による特性を解説している。それを聞いた13号は、冷静な声で話し始めた。
「しかし、簡単に人を殺せる力です。皆の中にも、そういう個性がいるでしょう。超人社会は、個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているように見えます。しかし、一歩間違えれば、容易に人を殺せる個性を個々が持っていることを忘れないでください」
「成程」
13号の説明を聞いて、個性に溢れた超人社会の歪さを再認識した。俺の個性の『笑芸』は、殺傷力に特化した個性とは言いづらいが、ある意味人を殺せる可能性がある個性だ。
「この授業では心機一転!人命の為に個性をどう活用するか学んでいきましょう!君たちの力は、誰かを傷つける為にあるのではなく、助ける為にあるのだと心得て帰ってくださいな。以上、ご清聴ありがとうございました」
くぅ~カッコいいぜ13号!
皆で、13号の説明を聞き、拍手をしていた。相澤ティーチャーが、訓練内容を説明しようとした矢先、悪意は突然迫って来た。
ふと、相澤先生が見ている方向に視線を向けると、黒い靄が出現し、そこから人の手が現れる。
端的に言えば、敵の大群が噴水広場から攻めてきた。あと、黒い靄と顔面手だらけの男二人が、生徒を殺すとか、散らして嬲り殺すとはほざいていた。
「まさか、敵が雄英に襲撃するというサプライズを仕掛けてくるとは、マズいねぇ」
「いや、呑気に言ってる場合かよ!?今の状況解ってんのか!うぅわ!マジ今見えた!三途の川見えたマジで!?」
「分かっているさ、だからこうして、おちゃらけているんだろうが」
回想を終えた俺ちゃんは、上鳴、耳郎さん、八百万さんと共に、山岳ゾーンに飛ばされてしまった。大勢の敵が四方八方から襲ってくる。簡単に言えば、危機的状況だ。
どう対処すべきかと、目の前の敵をぶん殴りながら考えていたら、一人の敵が八百万さんを見て、下卑た視線を向けていた。
「ぐへへ、おめえら見ろよ。あの胸元が見えてる娘、結構な上玉だぜ」
「でかすぎんだろ!バストサイズいくつだよ!」
「後でたっぷりと可愛がってやろうぜ」
敵連中は、下種な思考回路で、悪巧みしている。なんて、屑共だ。そう感じた俺ちゃんは、三人の前に立ち、敵に向かって、説教を始める。
「この下種共が」
「ちょ!?笑井、危ないって!」
「笑井さん!?」
「あぁ?なんだぁ、坊主。死にたくなかったら、大人しく殺されろ」
「言葉の矛盾が酷いな。国語は習っていなかったのか?まぁいい、貴様らの品の無い発言は、耳が腐る。それと、俺ちゃんから一つお説教だ」
「説教?ガキが大人ぶってんじゃねえ!」
ちっちっち、甘い甘い。ハニートーストの追い蜂蜜より、甘いぜ。
「なぜ、女子二人の内、一人しか見ない!もう一人に失礼だろうが!ある女性はこう言った!『貧乳は希少価値だ。ステータスだ!』と、貴様らは耳郎さんの魅力を全く分かっていない!貴様らみたいな屑共は、今から俺ちゃんが言う事を復唱しろ!」
『は?』
「貧乳は尊い!希少価値だ!さん、はいっ!」
『ひ、貧乳は尊い…希少価値だ』
「もっと腹から声を出せ馬鹿野郎!」
『貧乳は尊い!希少価値だ!』
敵共は、腹から声を出して、俺ちゃんが言った台詞を復唱している。やれば、出来るじゃねえか!
「女性を胸の大きさだけで判断する奴は、男の恥だ!恥を知れ!」
「恥を知るのはアンタだ!バカ!死に晒せぇぇええ!!」
ドゲシッ!
「ぎゃああああ!?」
耳郎ちゃんによって、背中を足蹴にされる。バランスを崩した俺ちゃんは、チンピラ敵の集団に突っ込んだ。
「「「は?待て待て待て!」」」
どんがらがっしゃーん!!
『ぎゃああああああ!?』
敵の足と俺ちゃんの足が縺れあい、山のように積み重なる。男同士の絡み合いなんて、誰に需要があるんだよ。
「行け、人間スタンガン」
「ちょ、なんで俺もぉぉぉ!?」
おいおいおい、耳郎ちゃんが上鳴も蹴り飛ばしてきたよ。待って、途中で帯電し始めたアイツが、こっちに来たらヤバいって!俺ちゃんも巻き添え喰らうって!なんとか、逃げようと藻掻くが、敵が邪魔で身動きが取れなかった。
『あばばばばばば!?』
「笑井、わりぃ!?」
全身真っ黒焦げのアフロに変わった俺ちゃんは、蹴り飛ばした耳郎ちゃんに猛抗議する。上鳴の電気で痺れた敵たちは、白眼を剥きながら、ピクピクと痙攣している。
「耳郎ちゃん!俺ちゃんも巻き添えにしなくてよくない!?」
「人の神経を逆撫でした時点で、お前は女の敵じゃあ!巨乳か?大きい乳肉の方が好きなのか?ああ゛?私だって…私だって、好きで小さいわけじゃねえんだよ!」
「今のは笑井さんが悪いですわよ」
「ご、ごもっともです」
俺ちゃんの胸倉を掴んで、激しく揺さぶる。八百万ちゃんも、全面的に俺が悪いと白い目で見ていた。
美少女に胸倉を揺さぶられながら、もう一人の美少女に冷たい目で見られるのは少し興奮してくるな。
さて、残っている敵を排除するか。耳郎ちゃんから離れた俺ちゃんは、異空間から小道具を取り出し、敵に警告を出す。
「無駄な抵抗はやめて、大人しく降参しろぉ」
ガチャリと肩に担いだ武器は、いつの日か爆豪相手に使用した対戦車榴弾発射器ことロケットランチャー君だ。
「ロケラン!?バカかお前!本当にヒーロー志望かよ!」
「人を殺しに来た敵が怖がるなよ。あと、俺はヒーロー志望じゃねえ、お笑い界のヒーローになりに来たんだよ」
引き金を引き、筒口からロケット弾を射出する。火薬の推進力で動く弾は、敵近くの地面に着弾し、大爆発を引き起こした。
『ぎゃああああ!?』
爆炎による黒煙が晴れると、焦げ焦げの敵共が戦闘不能になる。
「…本当にアンタの個性はどうなってんのよ」
「創造の個性でもないのに、不思議ですわ」
「お笑い芸人に小道具は必須な時もある」
「笑井さん、耳郎さん、時間稼ぎをありがとうございます」
耳郎ちゃんが八百万さん特製の短剣で攻撃を防ぎ、俺ちゃんが敵の首を締めているとき、八百万さんが俺達に声を掛けてきた。
「時間がかかってしまいますの…大きなものを創造るのは」
「シート?」「盾のつもりか?」
八百万さんが緑色のシートを創造し、俺ちゃんと耳郎ちゃんを覆う。
「厚さ100mmの絶縁体シートです。上鳴さん!」
八百万さんは、
「なるほど…これなら俺は、クソ強え!」
「「「ぐああ!?」」」
わお、八百万さんの発育の暴力ともいえる生乳が近距離で、って眼がぁぁぁぁ!?
「こっち見るな!」
どうやら、耳郎ちゃんのイヤホンジャックで眼球を刺されたようだ。待って、痛みで目が開けない。
八百万さんの生乳を数秒でも拝めただけ、有難いか。
「うぇ~~い」
大放電を終えた上鳴を見ると、凄い間抜け面でこちらに向かってくる。両手をグッドサインしながら、前後に揺らしている。くそ、なんて面白いんだ。
「茶番は終わりか?ガキども」
どこからか声が聴こえる。周囲を探ると、骸骨のような覆面を被った敵が、上鳴を人質に取っていた。
「残念だったな。同じ電気系統個性持ちの俺に、電気系の個性は効かねえよ」
「う、うぇ~い!?」
「「上鳴!?」」
「上鳴さん!?」
やばい、上鳴を人質に取られた。どうしよう。
八百っぱいも好きだけど、耳郎っぱいも好きだよ。
主人公のイメージボイスは、子安武人さんです。
ヒロインいる?
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いる
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いらない