貴方の事が好きすぎる鳴潮女子だなんてそんな。 作:究極最終さむらい(2歳)
感想、評価とリクエストくれたらうれしーな
平凡と言うのは、幸せなことである。
貴方は平凡な両親の元に生まれ、平凡に育ってきた。
空想の主人公みたいに、自分を犠牲にしてまで誰かを助けようなんて思わない。
辛い過去もなければ、成し遂げなければならない使命なども無い。
何処に出しても恥ずかしくない平凡な人間なのが貴方である。
そんな自分の人生を、貴方は平和だなぁと思ったことはあれど退屈だと感じたことはなかった。
激しい喜びはないが深い絶望もない、平穏で波のない植物の心のような生活を望んでいるからだ。
※殺人衝動などはもちろん無い
目立つことも嫌いだし、争いなんて以ての外である。
どうか他所で勝手にやってくれと思うし、出来るだけ普通の友達が欲しい。
そう願い今までを生きてきた。
事実、貴方は自身の目論見通り普通の友達を作り目立たずにいる事に成功している。
しかし、それも過去の話だった。
何から何まで平凡そのものだった貴方の人生に、普通の一本線を辿ってきた貴方の人生音を立てて崩れてしまったのだ。
それは少し前。
今から数週間前だろうか、それとも数ヶ月前だったであろうか。
定かではないが、そこそこ長い歳月が過ごしているような気がする。
どれ程の期間が経過していたなど、どうでもよく問題はそこではない。
あの日、貴方は不幸にも残像と呼称される化け物に襲われてしまったのだ。
死を覚悟していた刹那、幸運にも黒い片翼を背中に携えた少女にその命を救われる。
絶体絶命の状況から自身を助けてくれた命の恩人に感謝を伝え、貴方は立ち去る筈だった。
件の少女は立ち去ろうとする貴方の背中へ声を投げかけた。
『少し待ってほしい』
貴方は自身を呼び止める声に、ゆっくりと振り返る。
内心、助けたから何か対価をよこせと言われるのではないか、金なら少し面倒だな。
と思いつつも、命に比べれば安いものかと無理やり納得させた。
何か自分に用があるのか、それとも見返りを求めているのか少女に問うた。
返答を待ち構える貴方へ、少女は言葉を紡いだ。
『貴方の事が欲しい』
思わずは?っと言葉が漏れてしまった。
今、この子は何といったのだろうか。
金でもなく、物品でもなく、貴方が欲しいと言われてしまった
自分の耳が拾った言葉が、聴き間違いである事を深く望む。
困惑しながらも、もう一度聞くと彼女は同じセリフを繰り返した。
『どうしても貴方の事が欲しい』
『貴方を見ると胸がドキドキしてくる』
『私と一緒に来て』
何処か荒い息を抑えながら、目の前の少女はゆっくりと言葉を続けた。
どうやら貴方は一目惚れをされてしまったようだ。
にしてもおかしいだろうと。
初対面でいきなり告白紛いの事をしてくるのは、普通ではない。
それは貴方の最も苦手とする事であった。
何から何まで平凡から逸脱し、理解から背を背けたくなってしまうような自体。
ジリジリと距離を詰めてくる少女に、再び背を向けた貴方は足を全力走らせた。
人生でこんなに走った事は始めてだ、と自分でも思うほどの全力疾走。
何故こんなにも不運なのかと、今日ばかりは自分の運を呪わずにはいられなかった。
『足、あんまり速くないね』
傷ついた。
そんな事よりも少女はとてつもないスピードで貴方の眼の前へ降り立った。
勢いを留められず、貴方は地面へ派手にすっ転んでしまう。
痛む体を支えながら、貴方は直ぐ様立ち上がろうとしたが───そこからは記憶が無い。
気が付いたら、至って普通の一軒家に寝かされていた。
それが貴方の人生で一番不幸だった話。
そして、貴方の平凡が塗り替えられてしまった話でもあった。
その日から、少女の家で監禁をされ始めたのだ。
朝、昼、晩、常に貴方を求めてくる少女に応えること以外は出来なかった。
睡眠している時間だけが、貴方にとっての安心である為毎朝眠りから目覚めれば貴方は顔を青くさせる。
「やっと起きてくれたね」
貴方を呼びかける声は慈愛そのものであり、声色は愛情に染まっていた。
にっこりと、クールな表情から生み出される笑みは見る者すべてを虜にしてしまいそうだ。
貴方を抜いての話だが
笑みを浮かべた彼女とは裏腹に、貴方は青ざめた表情で後ずさる。
そんな貴方へ、漂泊者と呼ばれる少女は歩みを進めた。
非常に露出の多いその服装は、非常に目の保養に良さそうだ。
胸元には穴が空いており、その美しい肌をこれ見よがしに見せつけている。
世の男性を釘付けにする乳房は服から零れ出ていた。
スラッとした長い脚は、程よくムチッとしており見る者の欲望を駆り立てる。
こんな状況でなければ、眼福そのものであると言うのに。
今の貴方にとっては悪夢そのものでしかなかった。
「そんなに怯えられたら、少し傷つくな」
どの口が言うんだ、と貴方の心は悪態をついている。
しかし、漂泊者を刺激すれば酷い目にあうのは貴方なので、間違っても言えるはずがなかった。
しょんぼりとしている彼女を他所に、貴方は恐怖し怯えること以外の行動ができない。
抵抗をしようにも彼女は強い。
残像に手も足も出ない貴方と違って、漂泊者はいとも容易く掃討する事が出来る。
何せ目の前でその実力を見せられているのだ。抵抗する気も失せるだろう
「でも、怯えた顔も可愛いね」
恍惚の表情を浮かべながら、頬を紅潮させる漂泊者。
身の危険を感じた貴方は、ベットから逃げる様に飛び出した。
しかし、逃げようとする貴方の手を彼女は捕まえると、床へ押さえつけられる。
背中を強く打ち付けられ、痛みに悶える暇もなく漂泊者が馬乗りになってきた。
「君に可愛いって言うと、いつも怖がっちゃうよね」
「可愛いのに。すごく可愛いのに」
「もっと自分に自信を持ってもいいと思うんだけど」
「そんな自分を好きになれないところも可愛くて好きだけどね」
漂泊者は貴方の言葉を待たずまくし立て、次第に貴方へ顔を近づける。
肌と肌が触れ合ってしまいそうな程に、互いの吐息が感じられる距離まで近づいてしまった。
そのまま彼女は、必死に藻掻く貴方へ身体を擦り付けてくる。
物理的な抵抗など無意味であり、なんの兆しにもならない。
だからこそ、貴方は言葉を吐き続ける事しか出来なかった。
"ごめんなさい"
"ゆるしてください"
"やめてください"
涙を流しながら、何度も何度も何度も何度も何度も、懇願した。
何十回何百回と繰り返したであろう言葉を紡ぎ、許しを請う。
いつしか漂泊者は、その言葉の羅列に飽きてしまったのか強制的に貴方の唇を奪った。
初めてのキスは無理矢理だった。
漂泊者と違い、一切の余裕を持ち合わせていない貴方はただただ苦しく、気持ちいいだけのものとは到底思えない。
貴方にとってのファーストキスは最悪のものであった。
貴方のファーストキスを奪った漂泊者は満足そうに唇を離し、唾液で糸を引かせた。
そして互いに触れていた部分が、名残惜しそうに切れる。
「んっ……今まで我慢して抑えてたけど、やっぱり大好きな人繋がるのって気持ちいいんだね……♡」
「あなたの始めて美味しかったよ、もっとちょうだい……♡」
味はしない筈なのに、漂泊者は美味しそうに舌を絡め口内を貪ってくる。
何度も何度も味わい尽くすように吸い付き、舌を入れ込み蹂躙する。
呼吸さえ許さない濃厚な口付けは、漂泊者の気が済むまで行われ続けた。
そして、ひとしきり満足したのか彼女は貴方の耳元へ近づき、囁いた。
「始めては……愛し合いながらしようね…♡」
うっすさむらいです。
Brand newクソ好きです
映画楽しみー
近くに映画館ないんで行けませんが
記念すべき一発目は漂泊者!!
喋り方むっずくてわっかんね
いち早くダーニャを書きたいんだけどもストーリーまだリナシータなのでキャラがわかりまへん
いつも通り設定とか気にせずお楽しみください
リクエストはこちらにどうぞ〜
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=342812&uid=398988