「俺の名前はクロバ。今、とんでもないことになっている。」
「スライム娘」まて〜!!
「クロバ」待てって言われて誰が待つか!!
「俺は今、スライムに追われています。」
リリムから渡されたサンドイッチを食べ、始業時間の鐘が鳴った後、俺はリリムとの作業以外は基本的に雑用だからアーカイブ室のファイルを整理していた。
「クロバ」バカ多いな。今の時代、そう言うのはデジタルでどうにかなるだろ。
「銀髪の男性」、…気持ちは大いにわかるが、あいつらの中にはコンピューターをハッキングしてくるやつもいる。……データを漏洩させるわけにはいかない。
「俺と一緒にファイル整理をしているのはレイ。俺の教育係で、あまり表情は変わらないが、めちゃくちゃいい奴だ。現に今も色々世話を焼いてもらっている。」
「レイ」最も、その中でも一部の奴らは私達の視覚を借りて見てくるがな。
「クロバ」相変わらず何でもありだな。そのうちバイオなハザードみたいに施設が壊れるんじゃないか?
「レイ」それがそうでもない。この会社にはあいつらに対する最強の抑止力が…少し待て、連絡が入った。
『レイはスマホを見ると、また俺に話しかけた。』
「レイ」…C-003の担当職員が今気絶した。……そこで、管理人はお前に作業をしてほしいそうだ。
「クロバ」C-003?誰だそれ。
「レイ」…通称『液体少女』。ゲームで見るようなスライムの性質を持った存在だ。…私からいうよりコレを見たほうがいいだろう。
『棚から出したファイルをクロバに手渡す。』
「クロバ」ありがとな。んじゃ、言ってくる。
「レイ」頼んだぞ。(…まぁ、最低ランクのCだ。悪いことにはならないだろう。)
『C-003 収容所』
「クロバ」ここか…えーっと対処法は、
「餌としてこの特殊栄養パックを与える。」
「この世界の話をしてあげると喜ぶ。」
「『遊んで』あげるともっと喜ぶ。」
だな。よし…入るぞ!
「収容室を開けると、そこには全身真っ青の少女がいた。」
「C-003」ん〜?ふだんのおにいさんとちがう?
「クロバ」俺の名前はクロバ。普段のお兄さんは今お昼寝中でな。代わりに俺が来たんだ。
「C-003」へ〜、あたしのなまえはぷるるっていうの!よろしく!
「クロバ」よろしくな。とりあえず、ご飯持ってきたぞ。
「ぷるる」わ~い!
「ぷるるとしばらく話したり遊んだりして過ごした!」
「ぷるる」ね〜、遊んでたらお腹すいた〜!
「クロバ」あぁ、そうか。じゃあ、ご飯を…
「その時、気付いてしまった。…栄養パック使い切っちゃった。」
「クロバ」…あ~〜…
「ぷるる」ね〜え〜まだ〜?
「クロバ」(どうしよう、今から取りに行くか?)
「ぷるる」ねぇ、くれないの!?
「クロバ」(…あっ、いいこと思いついた。)…ぷるる、お兄さんと鬼ごっこしないか?
「ぷるる」…?
「クロバ」今から俺はぷるるから逃げる。もしぷるるが勝ったら特別なご飯をあげよう。負けてもご飯はあげるぞ。
「ぷるる」…たのしそう!!
「クロバ」(よし!コレなら取りに行ける!)
「(注意)彼のやっていることはダイナミック収容違反スレスレです。」
「クロバ」よし!今から10数えて、数え終わったら捕まえに来てくれ。
「ぷるる」わかった!い~ち、に〜い……
「クロバ」(よし、あとは取りに行くだけだ!)
「…と、簡単にいかなかった。」
「クロバ」…よし、後はコレをぷるるの元に…
「ぷるる」あ~、おにいさんいた〜。
「クロバ」!?
「ぷるる」ふふふ…とくべつなごはん、たのしみだなぁ…。
「その時、彼女の目線は完全に俺の股…言ってしまえばナニに向いていた。」
「クロバ」(あっ、そういえばこの子魔物娘だったわ。)
「俺は無言で逃げ出した。」
「ぷるる」あっ、にげた!!
「レイ目線」
「あいつが行ってから大体3時間ぐらい経った。…さすがにCランクだし、大丈夫だろう。…そう思っていたんだが。」
「ぷるる」まて〜!!
「クロバ」待てって言われて誰が待つか!!
(何やってんだあいつら。)
(収容違反?あいつ殆ど外に出ないぞ?何やらかした?)
「そう思っていると、恐らくC-003を撒いたと思われる彼だけが汗だくで来た。」
「クロバ」先輩!ちょっと助けてくれませんか!?
「…とりあえず何やらかした。言い訳は聞こう。」
「クロバ」実はカクカクシカジカ…
「………何をやっているんだお前は。」
「クロバ」ぐぅの音も出ません…
「ハァ……少し、いい案を思いついた。」
「クロバ」マジですか!?
「…こうだ。」
「クロバを捕まえに来たぷるる。しかし、彼女が見たのはとんでもない光景だった。」
「ぷるる」…おにいさんたち、何やってるの?
「レイ」………
「クロバ」痛い痛い痛い!!!
「それは、レイがクロバにバックドロップを仕掛けているという余りにも珍妙な物だった。」
「レイ」…すまないな。生憎彼は、私が先に捕まえさせてもらった。…よってこの勝負、私の勝ちだ。
「ぷるる」えー!そんなのずるいよ!!
「クロバ」まぁまぁ、そんな事言わないでくれよ。ほら、ご飯ならあるぞ。
「バックドロップから解放されたクロバは、ぷるるに栄養パックを差し出した。」
「ぷるる」ぶーぶー…
「クロバ」それに、俺も暇だからな。またいつか会ったらリベンジは喜んで受けるよ。
「ぷるる」…ぜったいだよ。
「クロバ」あぁ、約束だ。とりあえず、そろそろお部屋に戻る時間だぞ。
「ぷるる」…わかった。
「ぷるるを部屋に戻して部屋から出ると、そこにはレイがいた。」
「レイ」…管理人からの命令だ。二度とこういうことをやらないように、もう一回締めておいてくれと。
「クロバ」!?…いや~冗談きついですよ先輩。それじゃあ、俺はこれで…
「レイ」逃がすか。
「ぎぃやぁぁぁぁぁ……」その叫び声は、社内全体に広がったとか。
「リリム」…で、何で来なかったんですか?
「クロバ」勘弁してください…(土下座)
シキ
「無表情で独特なしゃべり方をするクロバの教育係。初顔合わせの時に『タメ口でいい』と言っており、クロバからも信頼されている。過去に色々やっていた事もあり、器用で力強い一面もある。」
管理人
『LFカンパニーの上役。基本的に何でもありな魔物娘たちを対処するために命令を出している。管理スタイルとしてはいのちだいじにが強めで、安全第一をモットーにしている。』