モジュロ虎杖成り代わり、透き通る世界へ 作:もじゅろいたどり好き
セブンのからあげ棒食べた。美味しかった
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俺は今、ミレニアム自治区にある廃ビルの中で呪術について考えている。
さて、呪力を感じるところまではできた。次は身体強化をしたいところだな………こうか、思ったよりも簡単にできるぞ。呪力が淀みなく全身に流れているのを感じる。
青白く、不定形のエネルギーが自分の全身を覆うのが見える。
元の自分の体にないものがこんなに簡単に操作できるはずがないんだが…この体の経験が反映されているのか?だとしたらものすごいチートだな、黒閃も反転術式もできるってことだろ?人に向けるときには注意しないとだな。
呪力強化したのはいいんだけど、もともとの虎杖悠仁ボディの身体能力が分からんから強化幅も分からないな。えっと確か…50メートルを三秒で走って、砲丸を30メートル飛ばすんだったか?それが高校一年生のときだったから、そこからさらに成長してるだろうし、これもうわかんねぇな。
身体能力は置いとこう。これ以上考えても時間が無駄になるだろう。次は耐久力だな。銃に撃たれるとどうなるか。キヴォトスではめちゃくちゃだいじ。虎杖悠仁は身体能力も人並み外れてたけど、タフネスも同じぐらい人外染みていたからな。多分そこらの銃ならあざができるぐらいだと思うけど…キヴォトスの生徒は神秘?ってやつで銃弾の強化をしてるんだったか?まぁ呪力で守ってれば致命傷にはならんでしょ。最悪の場合反転術式もあるからな。気軽に行こう。
覚醒前の禪院真希が、禪院真依の銃弾を素手で受け止めることができていたように、銃弾は俺にとって脅威足り得ないだろう。え?羂索も真依のスナイパーライフルの弾を受け止めてた?いや、アイツは呪術師のなかの外れ値だから。参考にはしないよ。
よし、いよいよ術式に触れようか!宿儺の御厨子と受胎九相図の赤血操術があるんだよな。お!やっぱり経験の反映ってのは間違ってないみたいだ。すぐに発動できるな。
「解」
俺が解を発動すると、目の前にあったコンクリートの壁に線が走った。
いい感じだな。次は赤血操術だ。
「刈祓」
刈祓はやはり目の前のコンクリートの壁に飛んでいき、先ほどの線に交差するように壁に傷をつけた。
うん。実際に見るとめちゃくちゃかっこいいな、術式って。よし、今のところ確認したいことはもうないし、少し周囲の探索に出よう。
そう思い立った俺は、今までいた廃ビルの階段を降り、銃声が鳴り響く街を歩き始めた。
◆
確かあの子は、ここはミレニアム自治区の端の方だと言っていたな。とりあえず大通りを目指すか。
いくらここが治安のいいミレニアム自治区だと言っても、端まで来るとそれなりにガラの悪い輩が目につくな。怪しげなオートマタやら、銃を持って屯している女子高生がいる。
しかし、銃を持ってないのはやっぱ目立つみたいだな。さっきから視線がうざったい。絡まれるのも時間の問題だな。
「おい、兄ちゃん」
「ん?どうしたんだ」
「見てわかんねぇの?カツアゲだよカツアゲ」
「カツアゲ?俺に?」
「俺に?ってお前しかいねぇじゃねぇかよ。」
「そりゃそうか。周りに人いないもんな。初めてカツアゲされたから少し驚いてしまってな。」
「銃を持ってねぇクセにカツアゲを初めてされんのか?さてはイイトコの育ちだな。ハッ、コレは期待できそうだなぁ!」
俺と一人の不良が話している間に、俺の周りを三人の女子生徒が囲っていた。誰か一人は必ず俺の死角に立つようにし、決して俺の視界に全員が入ることのないように立ち回っている。これが初めじゃないんだろうな。
「やったなリーダー!今日は贅沢ができそうだぜ!」
「欲しい物があったんだよ!オマエの金、ありがたく使わせてもらうよ」
「油断すんじゃねぇよ、お前ら。金奪って逃げるまでがカツアゲだからな!」
「遠足かよ」
「あん?余裕そうだな、テメェはとっとと財布出してビビってればいいんだよ。それともこの銃で一発痛い目見とくか?」
「でもリーダー、コイツヘイローないみたいだぜ?」
「知らねぇよ、んなこと。そこらを呑気に歩いてるコイツが悪ぃだろうが」
人数は四人か。呪力強化すれば余裕で倒せるだろうな。
「んで?テメェはいつまで棒立ちしてんだよ、速く金出せや!」
痺れを切らした不良の一人が銃口を下に向け、発砲する。
「次は当てるぜ、とっとと金を出しな」
「はいはい、わかったよ」
俺は、ポケットに手を突っ込み財布を取り出すふりをしながら考える。
自分の防御力を知りたいからな。呪力強化をして何発かもらおう。不良ってことは戦い慣れてるだろうし、試運転の相手としては申し分ないだろ。
「あ、悪い。今俺お金持ってないんだよ」
「さんざ待たしといてそれかよ!相当痛い目を見たいようだな。よしお前ら、撃てぇ!」
「なめやがって!蜂の巣にしてやるぜ!」
不良は威勢良く俺に向かって発砲する。しかし、虎杖悠仁の体は、ヘイローこそないが普通の人間のものではない。呪力強化をした俺の肉体には数発の銃弾が当たれど傷一つなかった。
よし、やっぱり問題ないな。少し痛いがそれだけだ。傷にも痣にもならん。呪力での強化率にはまだまだ余裕があるし、大概の敵にはだいたい三から四割ぐらいの呪力強化でどうにかなりそうだな。
「何だコイツ!?ヘイローがねぇクセにめちゃめちゃ硬ぇぞ!」
防御ができれば次は当然攻撃である。俺は大きく踏み込み、一番近くにいた不良との距離を縮め拳を振り抜く。
俺のミスは、虎杖悠仁という体のポテンシャルを見誤ったこと。この体が出す想定以上の加速力に、規格外の膂力、さらに虎杖悠仁の経験があるためか、一切の無駄なく力を拳へと伝える。全身をくまなく呪力で強化している俺の放つ拳は、それをしていない自分の拳の何倍の威力にもなる。
さらにそこに乗せてしまったのは、虎杖悠仁だけに許された技。他の術師にとって、それは現象でしかない。しかし、彼だけはソレを自由自在に操れる。
黒閃
威力は平均して2.5乗。その拳をモロに受けた不良は、キリモミしながらぶっ飛び、その体で向かいにあったビルの壁を突き破り、姿を隠す。
「やっば、黒閃のこと忘れてた…死んでないよな?」
「クッソ!マジで何なんだコイツ、撃てぇ!蜂の巣にしてやれ!」
不良のリーダーが声を張り上げ指示を出す。しかし、ソレは正しく無駄な抵抗。俺は黒閃を出さないように注意しながら、残りの不良を鎮圧した。
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四人の女子生徒を道端に寝かせ、そのそばに座り込みながら、俺は今後の行動を決めあぐねていた。
(不良を伸したのはいいんだが、コイツらどうしようか……)
俺が考えている間に近づいてきたのか、一人の女子生徒に声をかけられた。
「あの、少しいいですか?」
「え?俺?」
「はい。私たちはヴァルキューレ警察学校警備局のものなんですが、ピンクベージュ色の髪をした男性が不良に絡まれている、と一般の方から通報を受けまして、」
「あぁ、それ多分俺のことだよ。絡まれたからさ、適当に返り討ちにしたんだ。」
「なるほど、そうだったんですね!銃を持ってないのにすごいですね。」
「まあ、腕には多少覚えがあるんだ。それでさ、この子らどうしたらいいの?」
「えっと、この子たちはですね、こちらで預かって矯正局に送ります。彼女たちはこの辺りで少し有名な不良なんですよ。よくカツアゲするのに逃げ足が速くて捕まえられなくて。あっ、そうだ!確か懸賞金が出てたはずですよ」
「へぇ、それは運が良かった。その懸賞金はどこで受け取ればいいのかな?」
「彼女らの金額だと、支部で払えるので一緒に行きましょうか」
「そうなのか、それじゃあ案内頼むよ」
「はい!」
どうやら通報を受けてきたのは彼女一人ではないようで、俺が一人の女子生徒と話している最中に不良を手際よく縛り、乗ってきた車に乗せていた。
「ちょうど不良達も乗せ終えたようなので、車に乗ってください。」
「あぁ」
俺と彼女らを乗せた車は、警備局の支部に向かって走り出した。
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「彼女らの懸賞金は、全員で十万円になります!」
俺たちは、机に向かい合うように座っていた。
「うん、確かに受け取ったよ。ところでさ、手配書があったら欲しいんだ。」
「少し待ってくださいね。………………はい、これが手配書になります!」
彼女は、部屋の隅にある書類用の棚から一つの冊子を取り出し、俺に渡す。
「ありがとう。」
「いえ、何かありましたら気軽に聞きに来てくださいね!」
生活を整えるには心もとないが、それでも確かに温まった懐に、俺は口角を上げていた。
◆
懸賞金を受け取った彼は、コンビニである程度の食料を買い込み、もといた廃ビルに戻ってきていた。
(賞金稼ぎか、お金も手に入って、呪術の練習もできてる。一石二鳥だな。でもこれに頼りっぱなしはあまり良くないだろう。別でバイトも探すとしよう。)
小説難しい。