魔法少女リリカルなのは ☆双子の魔導師☆   作:野佐先輩

104 / 104
こんにちは、時間は
かかりますが、今回も投稿します。

それでは本編です。


7話 僕の記憶

未来の話を聞き終わった私達は

みんな静かだった。

 

私は許せなかった

大事な家族を、弟の和人の記憶を

消したスカリエッティを

 

『ねえ、フェイトちゃん

ちょっとお話があるんだけど、2人だけで

いいかな』

 

私はフェイトちゃんに

そう言うと、2人で

隣の部屋に向かった。

 

ここだと、詩乃達に聞かれて

大変だから

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

〜なのはとフェイト側〜

 

『なのは、話ってなに?

まぁ、聞かなくてもだいたいわかるけど

 

‥‥和人の事だよね

 

あの子が本当に記憶を失ってるか確かめなきゃ

 

でも、それはなのはがやるべき事だよね』

 

フェイトちゃんがそう言った。

たしかに和人は私の弟だから

私一人で行くべきなのはわかってる事だった。

 

『わかってる、わかってるよ

でも、心配なの

 

和人が思い出さなかったら

このまま全部忘れたままだったら』

 

フェイトちゃんにそう言った私は

和人のところに行くために

部屋から出た。

 

〜なのはとフェイト側終わり〜

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

〜和人側〜

見覚えのないお家に連れてこられて

自分の部屋?で寝てしまった僕は、僕のものらしき

携帯の音で目が覚めた。

 

『これは?僕の携帯?

 

あ、メールがきてる誰からだろ?

 

なのはお姉ちゃん?‥誰だっけ?

 

思い出せないよ、多分大切な人なんだよね』

 

僕はメールを開いていた。

なんでか指がパスワードを覚えていた。

 

メールには、二人っきりで話したいから

公園に行こうって書いてあった。

 

何か思い出すかもしれないし

行く事にした。

 

〜和人側終わり〜

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

〜なのはと和人側〜

 

私は玄関で和人を待っていた

和人は来てくれるって信じてたから

 

『えっと、なのはさん

待っててもらってごめんなさい

 

場所わからないんで、案内おねがいします』

 

和人は私の事をなのはさんって呼んだ。

ちょっと切なくて、悲しかったけど

 

和人は和人だから、大丈夫だった。

 

『和人君、大事な話は

公園で話すね、さっ、手を繋ぎましょ』

 

私は怪しまれないように、和人君って呼んでから

手を繋いで歩きだした。

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

『和人君、着いたよ

さっ、休もう』

 

私と和人はベンチに座って休みだした。

 

『あのね、和人君

信じてもらえないかもしれないけど

 

私ね、和人君のお姉ちゃんなの

ずっと一緒にいたんだよ

 

ほら、写真だってあるんだよ』

 

僕はなのはさんが見せてきた

携帯の画面を見た。

 

確かに僕となのはさんが一緒に写っている

写真だったけど、信用できなかった。

 

『僕を騙そうとしてるんですね

もういいです、あの家は僕の場所じゃない気がしてきました

 

さようなら、なのはさん』

 

僕はそう言うと、わからない、見に覚えがない

道を歩き出した。

 

でも、心の中には何かが残っていた。

懐かしいような、忘れちゃいけなかった

何かが

 

‥‥‥‥‥‥‥

 

和人がどこかに行っちゃってから

私は1人で泣いていた。

 

あんなに優しかった和人の性格がかわってしまったから

前にも和人は私の事を忘れちゃったけど

 

あれはすぐに思い出したから良かった。

でも、今回は違う、和人は完全に

私達の事を忘れていた。

 

 

『和人、嘘じゃないんだよ』

和人がいないのに私はつぶやいていた。

 

‥‥‥‥‥‥‥‥

 

『なのはさん、どうして?

どうしてなのはさんの事を考えると

頭が痛くなるの?

 

どうしてこんなに胸が痛いの?

誰か教えてよ』

 

誰もいないのに僕は壁を叩きながら

叫んでいた。

 

悲しかった、寂しかった

大事なことなのに思い出せない自分がくやしかった。

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

(マスター、いえ

和人、なのはの言っている事は

間違いではありません

 

貴方はなのはの弟です、思い出してください

マスター、貴方の記憶を)

 

僕が首から下げているペンダントから

声が聞こえた。

 

どうやらインテリジェントデバイスのようで

僕の事をマスターと呼んだから

 

僕のものらしかった。

 

『うるさい、デバイスのくせに

僕に指図するな

 

僕に使われるだけの道具のくせに』

 

僕はデバイスを握りしめると、静かになった。

とりあえず、水飲み場で水を飲んでから

考える事にした。

 

『気持ち悪い、頭が痛い

なにかを思い出せそうなのに

 

どうして?僕は本当に記憶をなくしてるの?

本当にあの人の弟なの?』

 

僕はふらふら歩きながら

気がつくと目の前が真っ白になって

そこからのことは覚えていなかった。

 

最後に聞こえたのは、女の子みたいな

声だった。

 

〜和人となのは側終わり〜

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

ママに頼まれて、お使いをしていた

私は公園で倒れていた和人を見つけて

家に連れて来て、ベッドに寝かせていた。

 

〜ティアナ側〜

『和人、目がさめるといいね

どうして倒れてたんだろ?和人

 

それに、いつもの感じとは違ってた』

 

私は和人を撫でながらそう言った

なんだか、今の和人を

見てると、和人が私より子供に見えていた。

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

机に座って、みんなにメールを

しようとしたら、私の使ってるベッドから

物音が聞こえた

 

私のベッドに今寝てるのは1人しかいなかった。

 

『おはよう、和人

目が覚めたのね

今、お茶持ってくるから

待っててね』

 

私は携帯をスカートのポケットにいれて

リビングに向かった。

 

『ママ、和人起きたよ

でも、まだちょっと疲れてるみたい』

 

私はリビングにいたママに

そう言った。

 

『ティアナ、和人君は

まだ混乱してるんだから

 

あまりいろんなこと聞いちゃダメよ

貴方だっていろいろあったんだから』

 

ママに返事をすると私は

お茶を持って部屋に戻った。

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

『和人、お茶だよ

ゆっくり飲んでね

 

まだ、疲れてるみたいだし』

 

私は和人にお茶を渡して

和人の近くに座った。

 

〜ティアナ側終わり〜

 

僕は何かを思い出しそうだった

このお茶をくれた女の子の事を

 

『ねえ、聞きたいんだけど

もしかして、君の名前ってティアナっていう?

 

違ってたらごめんね、僕記憶がないんだ』

 

僕はおそるおそる聞いてみた。

ちょっと確信がなかったから

 

『そうだよ、和人

思い出したんだね

 

和人かね記憶をなくしてるのは詩乃から

聞いてたんだ』

 

ティアナちゃんは僕を

抱きしめて来た。

 

多分思い出したことが嬉しかったんだと

思った。

 

家族の事より先にティアナちゃんの

事を思い出したのは、なんでかわからなかった。

 

 

 




はい、今回はこんな感じです
和人はティアナの記憶だけ戻りました。

ご指摘なとお待ちしています。

読んでくれてありがとうございます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。