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長くなりましたが本編です。
「ただいま、詩乃、ユーノ君」
僕はリビングにいた詩乃とユーノ君にただいまだけ言うと自分の部屋の片隅にうずくまっていた。
ユーノ君が入ってくる気配はない、当たり前だ僕は
ユーノ君まで傷つけたんだから。
「泣きたいよ、泣いていいんだよね
大丈夫なんだよね、お姉ちゃん、ママ」
必死に堪えていたが涙がポロポロ落ちてきて僕の制服を濡らしていった。
悲しいのに悲しいとは感じない、なんだか不思議だった。
(ねぇ、僕、まだ僕の身体にいるんでしょ、今度は自分の意志で受け入れるから出てきて)
僕にはもうこの方法しか残されてなかった。
もう一人の僕の力を借りてほんとの僕を閉じ込めてしまおうとおもっていた。
(いるよ、やっと自分で望んでくれたね
さぁ、ひとつになろう、僕)
そんな声が聞こえると僕自身の意識はなくなってしまった。
「状況は理解出来たよ、辛かったんだね、僕
今からはそんな辛い気持ちはないよ、さぁ、リビングに行こうか、さっきから呼ばれてるし」
僕は心の中にいる意識だけになったほんとの僕に
呼びかけた。
…………
「お兄ちゃん、遅いな、なんだか雰囲気違ったし
やっぱり私のせいだね、私が悪くないことでお兄ちゃんを攻めたから、私、謝ってくるね」
私はリビングから飛び出して階段をかけ上がろうとした。
「おかしい、あれは本当に和人なのか?
もしかしたらまたもう一人の和人なのか」
僕は考え事をしていた。
…………
「あ、お兄ちゃん、あのね、えっとね
ごめんなさい、私お兄ちゃんの気持ちを考えなくて
自分勝手にお兄ちゃんとユーノ君を攻めて
辛かったんだねお兄ちゃんもユーノ君も」
私は階段の踊り場でお兄ちゃんにあったので
素直に謝った。
「詩乃、もういいよ、もう許すし、わかったから
……もうお兄ちゃんには関わらないで、詩乃ちゃん……」
僕は詩乃の事を許すと言って油断させてみた。
これは仕返ししたいというもう一人の僕の考えでもあった。
「えっ、お兄ちゃん、今私の事詩乃ちゃんって言った
それにもう関わらないでって、どうして?私達家族に戻ったのに、今まで一緒に暮らして来たのに」
お兄ちゃんは私を詩乃ちゃんって呼び、声は明るいお兄ちゃんの声なのに私の心には冷たい氷の刃物のように
突き刺さった。私はその場からしばらく動けなかった。
(詩乃ちゃん、詩乃、これでいいんだね
詩乃はお兄ちゃんの事を忘れて楽しく暮らしてね)
やっぱりもう一人の僕は少し優しすぎたようだった。
「ママ、何かよう?たいしたことじゃないなら
僕、宿題をしたいんだけどいいかな?」
僕は呼ばれた理由をママに聞いてみる事にした。
多分たいしたことじゃないのもだいたいわかっていた。
「ごめんね、呼んじゃって、実はね、和人
病院に行かない?カウンセリングを受けに
ママ達に話すより大丈夫だと思うし」
ママは僕を病院に連れていこうとしていた。
やっぱりくだらなくてつまらなかったけど話に乗っておくことにした。
「うん、行けるなら行きたいな、相談に乗ってくれるなら多いほうがいいし」
僕は今回はもう一人の僕の意見を無視した。
理由は今はこの体は僕のものだから、やっともう一人の僕が受け入れてくれたから。
一人だった僕が一人じゃなくなったから。
「予約は入れてあるから、和人、一人で行って来れる?
ママ達ちょっと忙しいから」
ママは忙しそうにしていたのでそんなことだろうと思いました。
「わかった、じゃあ、行ってくるね
晩御飯はいらないや、外食してくるね」
僕はママにそう言うと部屋に帰って病院に行く準備をした、詩乃ちゃん、詩乃はまだ階段の踊り場にいた。
僕は行ってきますを言うと少し寒い夕方の桜道を病院に向かって歩き出した、ついたのは30分後くらいだった。
「えっと、3階だね」
僕は受付をすると電光掲示板に表示された階に向かおうとしてエレベーターに乗った。
…………
「あのー、高町和人ですけど、ママから予約が入ってませんか?」
エレベーターを降りた僕はすぐにもう一度受付をした。
「はい、入ってますよ、すぐに診察しますので
入って下さい」
僕はそう言われたので返事をして診察室に入った。
「高町和人君だね、カウンセリングしてほしいと
親御さんから言われたけと、何があったのかな?」
病院の先生は信用できないような感じだった。
「はい、僕は妹や友達を傷つけて
なんだか、現実が楽しくなくなってきて
自分が自分で分からなくなって、ここがどこかもわからなくて、だんだんおうちにも帰りたくなくなってきて
もうどうすることも出来なくて、もう嫌になってきて」
僕はもう一人の僕の気持ちを全部、病院の先生に告げることにして言った。先生は何も言わずに頷いてくれた。
「辛かったたんだね、妹さんやお友達とは
仲直りしたのかい?まずは相手の話を聞いて
仲直りすることから始めよう」
何もわからないのに、何も知らないくせに
口を出すなともう一人の僕はまだふさぎこんでいた。
「仲直りはもうしました、でも関係は治ってないです
もう無理なんです」
僕は多少の嘘を交えながら説明した。
「それなら後はコミュニケーションだね
大丈夫、少しずは話していけばいいよ
帰りは大丈夫かい?」
どうやら診察が終わったようで帰る方法を心配してきた。
「大丈夫です、心配しないでください」
僕はそれだけ言うと、診察室を出て、受付でお金を払った。
「僕、何が食べたい?」
僕はもう一人の僕に聞いた。
(今の身体はもう一人の僕のものだから、もう一人の僕が決めなよ)
もう一人の僕は身体を今は僕の物だと言ってくれた。
結局、僕は僕なので好みは一緒だったので
ホットケーキとアップルパイを食べて帰ってきた。
「ただいま、ママ、お姉ちゃん、ユーノ君
…詩乃…」
僕はやっと詩乃の名前を絞り出した。
「お帰り…お兄ちゃん…」
詩乃もやっとお兄ちゃんと言っていた。
「ママ、お兄ちゃん帰ってきたよ」
詩乃はママに僕が帰って来たことを報告していた。
「和人、どうだった?ちょっと楽になった?
お風呂湧いてるから入ってね」
ママは帰ってきた僕が寒いと思ってお風呂を沸かしてくれていた。
その優しさも僕にしては苦痛でしかなかった。
「いつも、ありがとう、ママ、大好きだよ」
ママは不思議そうだったがすぐに笑顔になった。
………
「僕、気持ちいいね、明日は学校どうする?
僕は行きたくないけど、もう一人の僕は?」
僕は聞いてみる事にした。
(僕も行きたくない、成績なんか関係ない
僕は頭がいいから問題ないしね)
僕達はやっぱり繋がっていました。
そして、だんだん僕のせいでもう一人の僕がグレてきました。
「そうだね、じゃあ宿題はしなくていいね
早く寝ちゃお」
僕はお風呂を早めに切り上げて部屋に帰り寝ることにした。
「和人、宿題は?」
ユーノ君が少しオドオドしながら聞いてきた。
「大丈夫、明日は学校に行かないから
それじゃお休み」
僕は目を閉じた。
いかがたったでしょうか?今回はこんな感じです。
しばらくはもう一人の和人になります。
次回で二章は終わりになります。
三章はまだ未定なので構造が完成しだい投稿します。
感想はどんなものでも受け止めますのでよろしくお願い致します。そのほか、誤字脱字、わからないところがあったら御指摘してくれると嬉しいです。
読んでくれてありがとうございます。
次回も頑張ります。