個性「煙」の救煙レスキューヒーロー   作:ウルトラエックス

1 / 4
※AI利用しています。苦手な人は別の小説を読んでください。それでも良い人はよろしくお願いします。


プロローグ 煙少年と透明少女の出会い

『見えないふたり、見つけた光』

 

雄英高校ヒーロー科、入学試験・第七演習場。 立ち並ぶ疑似ビル群の間に、けたたましい駆動音が響き渡る。

 

「ターゲット確認! 突撃ィ!」

 

仮想ヴィランである巨大な3P(ポイント)ロボが、激しい地響きを立てて迫ってくる。受験生たちが我先にと逃げ惑う中、その足元に、一人の少女がへたり込んでいた。

 

「う、嘘……足が、すくんで……っ」

 

葉隠透。個性が「透明化」の彼女は、衣服を脱いで完全な透明状態になれるが、身体能力そのものは普通の女子高生だ。ロボの巨体に威圧され、完全に動きを止められていた。 容赦なく振り下ろされるロボの鉄拳。

 

(危ない――!!)

 

そう叫んで、ロボと彼女の間に割り込んだ影があった。 学ランを着たその少年の首から上には、あるはずの「顔」がない。代わりに、ゆらゆらと揺らめく白い煙が頭部を覆っていた。

 

白煙薫。常時発動型の個性をしている、一風変わった受験生だった。

 

ズドォォォン!!!

 

激しい衝撃音が響き、地面のコンクリートが砕け散る。 しかし、薫の身体を直撃したはずのロボの鉄拳は、手応えなく空を切っていた。薫の「煙」の個性が、物理攻撃を完全にすり抜けたのだ。

 

「え……?」

 

透明な透の視界の先で、白い煙の頭部が、声のする方を振り返った。

 

「だ、大丈夫……!? 怪我、ない……っ?」

 

薫の声は緊張で少し震えていた。実は薫自身、この状況に心臓がバクバクといっていた。いくら物理攻撃がすり抜けるとはいえ、巨大な質量が目の前に迫る恐怖は尋常ではない。それでも、誰も気づいていない「見えない誰か」の悲鳴が聞こえた気がして、身体が勝手に動いていた。

 

「あ、ありがとう……! でも、あなた顔が……!」

「あ、これ個性なんだ。気にしないで……それより、ここは危ないから!」

 

薫は透の手(何もない空間だが、感覚で位置を掴んだ)をギュッと握り、引っ張ろうとした。だが、ロボはまだ健在だ。攻撃がすり抜けたことに混乱しつつも、再びアームを振り上げて二人を追撃しようとする。

 

ロボの駆動部分から、ブワリと激しい排気風が吹き荒れた。

 

「う、わああっ……!?」

 

薫の白い煙の顔が、風に煽られて激しく形を崩す。風や爆風は、薫にとって最大の弱点だった。個性が吹き飛ばされそうになり、強烈な目眩と吐き気が薫を襲う。一瞬にして身体の自由が利きづらくなり、足元がよろめいた。

 

(しまっ、た……風は、ダメだ……頭が、うまく回らな……)

 

薫の頭部から立ち上る煙が、体調の悪化を示すように、禍々しい**「黒煙」**へと変色し始める。

 

「危ない!!」

 

今度は、透が動いた。薫が風に弱いことを察した透は、自分の制服の上着を脱ぎ捨てると、完全な透明状態で薫の前に躍り出た。そして、手近に落ちていたロボの残骸の鉄板を拾い上げ、薫を風から遮るように掲げたのだ。

 

「うおおおリタイアァァア!! そこまでぇええ!!」

 

その瞬間、演習場全体にプレゼント・マイクの爆音アナウンスが響き渡り、試験終了のブザーが鳴り響いた。 駆動を停止し、ガシャリと崩れ落ちる3Pロボ。

 

「……ふぅ、終わったぁ……」

 

鉄板を放り出し、へなへなと座り込む透。 風が止んだことで、薫の顔の黒煙は、徐々にいつもの穏やかな白い煙へと戻っていった。

 

「す、すみません……助けてもらったのに、僕のせいで……」

 

薫は申し訳なさそうに、白い煙の頭を下げた。

 

「ううん、ううん! 最初に助けてくれたのは君だよ! 私、透明だから誰も気づいてくれなかったのに……君だけは、私を見つけてくれたんだもん!」

 

空中から聞こえる透の声は、弾けるように明るかった。

 

「私、葉隠透! 君の名前は?」

「……白煙、薫、です」

 

顔が見えない少年と、姿が見えない少女。 お互いの「素顔」はわからないはずなのに、ふたりの間には、確かに温かい絆の第一歩が芽生えていた。

 




オリジナル男主人公
白煙薫(はくえん かおる)
個性「煙(けむり)」
常時発動型の個性
顔が煙で見えなくて、とあるヴィランにそっくり少年
物理攻撃は無効化出来る
ただし、攻撃力はゼロ!!
レスキューヒーローに憧れているぞ!!


ヒロイン
葉隠透(はがくれ とおる)
個性「透明化(とうめいか)」
常時発動型の個性
姿が見えない原作キャラ
原作終盤で明かされた超絶美少女
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。