――Side 頼久
そしてその後試験終了まで特になにも起きずに時間が穏やかに流れ――
「全部の結果がそろったか」
試験終了の翌朝。
オレ部屋で端末みながらそう零すと一糸纏わぬ女子面々が目を覚ましたりこちらに寄ってきたりする。
有栖?彼我戦力差がどうの言って混ざるの辞退している。
……胸のサイズで圧倒されたか……?
それはさておき
子(鼠):裏切り者の正解により結果3とする
アルフォンス(Bクラス)と結果が一致しなかったため、BクラスのCP-20、自クラスにマイナス効果があった場合、該当項目が倍になります。
丑(牛):裏切り者の回答ミスにより結果4とする
リーシャ(Bクラス)と結果が一致したため、BクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
寅(虎):優待者の存在が守り通されたことにより結果2とする
木林呪那(Cクラス)と結果が一致しなかったため、CクラスのCP-20、自クラスにマイナス効果があった場合、該当項目が倍になります。
卯(兎):裏切り者の回答ミスにより結果4とする
神裂恋(Dクラス)と結果が一致しなかったため、DクラスのCP-20、自クラスにマイナス効果があった場合、該当項目が倍になります。
辰(竜):試験終了後グループの全員の正解により結果1とする
飛鳥馬トキ(Dクラス)と結果が一致したため、DクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
巳(蛇):優待者の存在が守り通されたため結果2とする
チョウジ(Cクラス)と結果が一致したため、CクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
午(馬):裏切り者の正解により結果3とする
華琳(Aクラス)と結果が一致したため、AクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
未(羊):優待者の存在が守り通されたため結果2とする
イザーク(Aクラス)と結果が一致したため、AクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
申(猿):裏切り者の正解により結果3とする
千手頼久(Dクラス)と結果が一致したため、DクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
酉(鳥):裏切り者の正解により結果3とする
ネル(Cクラス)と結果が一致したため、CクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
戌(犬):優待者の存在が守り通されたため結果2とする
エドワード(Aクラス)と結果が一致したため、AクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
亥(猪):裏切り者の正解により結果3とする
シャルロット(Bクラス)と結果が一致したため、BクラスのCP+20、自クラスが受ける全ての結果が倍になりました。
CP変動
Aクラス
-50(鼠、防衛失敗)-50(兎、指名失敗)+20(午、華琳予想)+20(未、イザーク予想)-50(酉、防衛失敗)-50(猪、防衛失敗)+20(戌、エド予想)
→-140
Bクラス
-20(鼠、アル予想)+50×2(牛、指名防衛)+20(牛、リーシャ予想)-50(申、防衛失敗)+20(猪、シャル予想)
→+70
Cクラス
+50(鼠、指名成功)-50(牛、指名失敗)-20(虎、呪那予想)+20(蛇、チョウジ予想)+50(午、指名成功)+50×2(酉、指名)+20(鳥、ネル予想)+50(猪、指名成功)
→+220
Dクラス
+50(兎、指名防衛)-20(兎、恋予想))+20(辰、トキ予想)+50×2(申、指名)+20(申、頼久予想)-50(午、防衛失敗)
→+120
CP変動後
Aクラス 1264→1124
Bクラス 912→982
Cクラス 654→874
Dクラス 682→802
「何気に半分以上が結果一致を引き当ててるね」
「Aクラスに至っては追加試験側は全員的中……」
「Cクラスが一番躍進して、無人島試験頑張ったけど私たち9月もDクラスのままかぁ……」
千秋に波瑠加が呟き、桔梗がため息交じりにそう零す。
「しかしこの時点でCPは歴代最高ではある。胸を張ってもいいぞ」
「ぶっちゃけここにいる面々の殆どは仕事より家庭入り考えてるし、よーくんというゲルマニアグループ総帥候補筆頭っていう後押しがついてるだけでどこの企業も書類選考確定パスではあるし、よーくんやトキや恋が勉強見るから大学進学とかでもヘマしなきゃ入試も問題ないし、Aクラスでなくても安泰ではあるんだよね」
試験終わって結果待ちとなったからしれっと部屋にきてる佐枝と束が零す。
「それはそうだけど……できたら、Aクラス卒業したいかなって」
「そのほうが胸張って頼久黙認のハーレム入りしてもケチつかないかなって」
「……Aクラスに興味なかった者たちがこうなるとは……成績も上がっているようだし……他の女子生徒で後ろ向きな面々も頼久に抱かせればいけるか……?」
愛里に恵がそういうと、なんか佐枝が不穏なことを言ってる。
千秋、その手があったか、って顔しないの。
「同意のないのは基本やらないぞ。波瑠加や千秋の場合は……やむを得なかったが、佐枝や他が誘導した場合は……暫く寸止めで終わらせるとかにしようかね」
オレの言葉に佐枝が固まり、佐枝と微妙に同調してた千秋も残念そうにし、何故か鈴音は「……ありかしら」とか抜かして頭が痛くなってくる。
「取りあえず……残りのクルーズ期間はのんびり過ごしますかね」
――Side 佐枝
「ねえ、どんな気持ち? ねえ、どんな気持ち? 無人島試験で坂上先生のクラスを追い抜いたと思ったら船上試験で追い抜かれたの、どんな気持ち??」
「知恵、月夜とばかり思うなよ?」
さすがに人目のあるところで頼久の側にいたら怪しまれるから別行動として違うレストランで朝食を食べていたところ、知恵と真島がやってきた。
坂上先生は……いないか。
なんか真島先生を目の敵にしてるみたいだし。
「……かつて同じ学年で高育を過ごした友人たちのキャットファイトの立会人させられ、あげく警察のお世話になるようなことになったら私はどんな顔すれば良いか分からないんだが?「「笑えばいいと思う」」私は綾波じゃないんだから……」
真島、お前ノリがいいな(今更)
「しかし……今年の一年生は曲者揃い。色々と波乱がありそうで油断できぬな」
「ゲルマニアグループでもかなり上澄みな紋章持ちが12人、各クラスに3人ずつだからな」
「役2名着用拒否してる模様。佐枝ちゃんのところ、問題児ばっかりね」
知恵お前……色々吹っ切れすぎだろ。
どれだけ溜め込んでたんだ……?
「だが、それを差し引いても有り余るポテンシャルを持っている生徒ばかり。……最後に笑うのは私だ」
「寝言は寝て言いなよ佐枝ちゃん。アル君もリーシャちゃんもシャルちゃんも様子見でまだギアあげてないし、帆波ちゃんをリーダーとした団結力でAクラス卒業するでしょうね」
「うちはまだ派閥争いこそしてるが、それでもなお他クラスに負けない。いずれ手を取りあい、3クラス相手でも跳ね除けて3年間Aクラスに君臨すると信じているよ」
私たちはそれぞれの言葉にいつの間にか笑いを零していた。
……アイツのおかげで、私の中で止まっていた時計の針が動き出した気がした。