とある方法で某神様とピッコロ大魔王みたいに分離した綾川清華の半身。
ホワイトルーム関連の恨み辛みや実父への反逆等執着の類はこちらが殆ど持って行った。
分裂直後は全盛期の7割程しか無かったが、清華とともにブートキャンプして全盛期+αまで伸びた。
――Side 頼久
「朝早く済まないね」
朝一番に坂柳理事長に呼び出され、理事長室に向かうとそこには親父、坂柳理事長に加えて……
「……はじめまして、かな、千手頼久君」
うわでた、ホワイトルームの創設者。
「そちらは……?」
「おや、無意識を操り我がホワイトルームに現れては好き勝手して居て惚けるとは、随分とゲルマニアグループの総帥後継者筆頭は甘やかされて育てられたご様子。人攫いの真似事もして数年間隠れ仰せたのは評価するが、娘は返してもらうぞ」
すっとぼけたらいきなりギアフルスロットになったなこの男。
しかしまあ……『綾小路清香』なら返していいか。
「……今もオレの別荘でウチの使用人してる『綾小路清香』ならお返ししますよ。数年前にうちに転がり込んできたので面倒見てましたが、親がいるなら未成年ですし返すのが道理ですからね」
「……随分と素直だな」
「オレの姿に化けてホワイトルームとやらにちょっかい出してる総帥殿が数年前に押し付けてきて『何れ親本人が引き取りに来るまでお前の所で預かっとけ』とか言われて預かってるだけですしおすし」
嘘だけどね。
「……ほう」
「あと『人工の天才育成と言ってるが、社交性に難のある天才モドキを量産したところで平時あんまり役に立たない気がするんだが……。戦争のための私兵……平時の官僚候補か?』とか言ってましたね」
「……貴重な意見だな」
ギリッと歯軋りの音が聞こえた気がするけど、聞こえないふりしておこう。
それはそれとして
「父さん、オレは高育にいるからあれこれ出来ないから、代わりに後始末よろしく」
「仕方ないですね。やっておきますよ」
「話は以上で?」
「まあ、はい、そうですね」
「では自分はこれで」
坂柳理事長の言葉を確認したオレは背を向けて歩き出した。
「おっと」
オレは足を止めて振り返る。
「――次会うのは卒業か、退学した後でお願いしますね。貴方は本来関係者でもなんでもないんですから」
オレは煽りだけ入れて部屋をあとにする。
たぶん総帥殿(とホワイトルームに返した清香)は察して色々仕掛けさせるだろうしな。
さて、自由になったことだし……学のところにでも行くか!
「……橘……茜さんでしたっけか」
「学君から聞いてます。同い年ですよね?さん付けは不要です」
昭和の眼鏡じゃないのに眼鏡に亀裂入ってる学が沈黙したままである。
堀北学の部屋にて。
オレは橘茜と堀北学となんとも言えない雰囲気で雑談している。
経緯としてはこっそりサプライズしようとして忍び込んだら夏の思い出作り(意味深)で派手に失敗してお通夜状態だったので、一度部屋を出てチャイム鳴らして凸かまして今に至る。
誤魔化しすると思ったが、してないから困った(無邪気魔人ブウ感)
「……ホリー、悩みがあるなら言って良いんだぞ」
「……オレは……オレ……は……」
「うん」
「……ダメだったんだ。色々と……!」
「……そうか。何がとは聞かんが、そういうこともあるだろう。補助輪なしでもいけると言って自転車転がして盛大にこけてそのまま河川敷まで転げて河に投げ飛ばされたことを思い出せ。3回くらいやらかして最後に至っては鈴音に心配されたこともあっただろ?」
「えっ、そんなことあったんですか?」
ちょっと橘さん?
「橘氏ステイ、今ホリーのメンタルケア中「あっはい」……それで、どの辺でコケたんだ?」
「……」
耳貸せのジェスチャーされたので近づける。
そこで語られた言葉にあー、と納得。
「……それはうん。同情する。それはそれとして、避妊してなさそうだが、大丈夫か?」
「……!」「あっ」
駄目じゃねぇかよ!
「先走りしでもデキる可能性あるし……取りあえず色々こっちでやるから一旦2人は順番にシャワー浴びてこい」
「ゴムとアフター用のお薬取りあえずつかいなさいな。あと橘さんは学とだけコンゴトモヨロシクするつもりならピルかミレーナって手もある。必要ならフェナスエリアの総合クリニックにいけば格安提供できるよう、話通しておくんで……それじ「頼久、済まないが今度は失敗したくないんだ、補助たのむ」ファッ!?」
ゲームどころじゃないし後始末付けて帰ろうとしたら縋りつかれた。
縋り付くな!生徒会長!
「お前マジかよ正気か?橘さん困ってるやろ「……私も失敗したままだと困るんで……」ブルータスお前もか」
えぇ……どうしたものかな。
「……トキにたの「呼ばれた気がしました」早いし呼ぶ前に来たな?」
トキが一瞬でオレの横に現れた。
橘さんや、トキの前で隠す前に異性のオレいるところで隠そうな?
そしてトキは2人とオレを見て納得したように手をポンとたたく。
「……なるほど、性教育実践編ですか。私と御主人様がお手本すればよいのでは?」
半分はそう。倫理的にどうかはさておき。
「『やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば人は育たず』といいますし」
ここで山本五十六の名言出すなよ、正しいけどそうじゃないだろ。
「ということでお二人はこれから見取り稽古よろしくお願いします」
一瞬で服脱ぎ捨てるトキ。
お前意外と裸族だからコスプレさせても直ぐ脱ぐから微妙に悲しいんだけどなぁ……。
「「よ、よろしくお願いします」」
正直2人はトキに流されてる気しかしないが……トラウマにならなそうだから一先ずヨシ!(現場猫)
取りあえず昼過ぎ。
実践見せて2人がなんとかリベンジ成功したの見届け、トキに後始末任せてその場をあとしにし――ケヤキモールに暇をつぶすために放浪してたら――
「生徒会に本当にはいるつもりはないのか?」
「気持ちはありますが、今余裕はないので」
一之瀬と白波に金髪男……南雲が絡んでるのを見つける。
「ならボクが入ろうか?」
しれっと一之瀬たちの間に立って問いかけるのはシャルロット。
「へぇ? ゲルマニアグループの紋章持ちが生徒会に。コレはありがたいものだな」
「ならあーしも入ろっかな」
追加で割り込んできたのは呪那。
「……デュノアはともかく、あの雑でちゃらんぽらんで人の守護霊にど忘れした内容確認する木林先生の姪だろお前。大丈夫なのか?」
「呪理叔母よりあーしちゃんとしてるし、20年以上死蔵してる夏休みの宿題サボりっぱなしでもないし、コレでも中学生徒会書記からの会長までちゃんと勤め上げてるならモーマンタイ」
「ボク同じ中学だったけどギャルデビューする前は本当にバカ真面目だったし、今も態度コレだけど仕事はキッチリするから問題ないと思いますよ、ハイ」
なんか呪那を渋々後押ししてるチョウジ。
その間にしれっと離脱してる一之瀬。
「…………まああり、か?」
「ちなみにボクたち経由で頼久に頼めば生徒会長も本気で副会長と学年超えた試験なら相手してくれるんじゃないかな」
シャルロットのひとことで南雲の眉がピクッと動く。
マジかよオレまで巻き込むの?
「……よし、副会長として2人を書記として招き入れよう」
「「やったね!」」
2人がハイタッチして笑みを見せる。
「……あれ?一之瀬がいない」
「細かいことは気にしない気にしない」
「人目があるこんなところだと趙雲みたいな肝据わってなきゃ受けられるものも断っちゃうって仕方ないよ」
とか言いつつ2人で何処かにドナドナしていく。
……ホリーと微妙にスタンスが合わないだけで、実力自体はマジだからか、2人が品定めに入ったってところだろうか。
それと何処となく総帥の元ネタらしいディエス・イレのベイを思い出してならないんだが……まあいいか。
なお娘と共にホワイトルームに戻ったら『分裂して弱体化くらって鍛えなおした私に負けるとかつっかえ、やめたら?こんな使えない箱庭』とか『本物は私より(胸とか)成長してるしやっぱりホワイトルームよりゲルマニアグループの方が優秀でしょノウハウ教えてもらったら?』とか分裂した娘の片割れに煽り倒され、総帥からは『育成ノウハウ?頼久が退学するようなことあれば教えてやってもいい。できるものなら』とあおられる模様。
メスガキとアンチ綾小路エントリー+αが確定した模様。