ようこそ怪物たちの居る教室へ   作:月神サチ

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2学期三学期はソコソコ原作と違う展開が発生します。


第39話 そして体育祭へ 後編

――Side 頼久

 

第8競技 騎馬戦

 

男女別1クラスで4人×4組、学年ごとの紅白対抗戦ということでなかなかに激しい戦いになったが……

 

「自爆覚悟のやつに複数の騎馬やられて男子は負けて女子はある程度点数つけて勝てたからトントンくらいか……」

 

「総合点では白組に負け越してますね。私も個人競技不出場のPPに加えて総合成績下位なので中間テスト全教科-10点スタート確定ですし、良いことありません」

 

……有栖ずっと何食わぬ顔で居るよね。

 

昼ご飯もこっちで食べてたし、Aクラスにずっといないけど大丈夫なのか??

 

ソレはそれとして、暇を見て有栖のトレーニングしないとな……。

 

 

 

 

 

第9競技 200メートル走

 

「よ、4秒31……!?」

 

「速度乗ってきたからそのくらいで行けるわな」

 

なんかタイム測定してた人に驚かれたけどまあええやろ。

 

「流石怪物」「まだ全速力じゃないの信じたくない」

 

なんか同じレースで走った呪那とシャルにクレームつけられたが知ったことではない。

 

「頼久の勢いに乗って高順位目指すぞ!」

 

須藤がなんか発破かけてる。

 

まあ……うん。

 

行けるかな……?

 

 

 

「ダメだった……!」

 

赤組、上位陣はともかく、ソレ以外が的確に格上差し込まれてBCに上位取られてるからな。

 

「残りの競技で捲るしかないな」

 

 

第10競技 借り物競走

 

「初手オレで弾みつけるのはいいが……紋章持ちが居ねぇ……」

 

他3人は普通の生徒。6レースでオレ、トキ、須藤、鈴音、平田、清華の順になったがやはりオレとぶつかり合わないように回避されてるらしい。

 

「よーい、スタート!」

 

すかさず駆け出し借り物の書かれてる一覧がある机に到着。

 

なんかライターがあるし、紙の何枚かに匂いがついてる……炙り出しがあるタイプ!?

 

「……南無三!」

 

オレは匂いのついてない紙から適当に選んで引き出し――『年上の異性』を引く。

 

「……っ!」

 

オレは即座に職員のいるエリアに駆け出し――

 

「茶柱先生、手伝ってください」

 

「は? お題は?」

 

「年上の異性!オレ夏休みに誕生日迎えて18なんで3年生使えないんで」

 

「なるほど、良いだろ――」 

 

言質取ったのですかさず引き寄せてお姫様抱っこからの安全運転で駆け出し。

 

一部から囃し立てるように指笛吹かれたりした気がするが気のせいだろう。

 

ゴールにいの一番に到着。

 

お題の紙を審査員に見せて腕の中にいる茶柱先生を見せる。

 

「……なるほど、年上の異性ですね。合格、一着です!」

 

「よしっ!やりましたよ先……生……?」

 

茶柱先生見ると目を回している。

 

そんなに急いでなかったんだけどな……。

 

レース終わったので職員のテントに戻しに行く。

 

テントにたどり着くと星ノ宮先生がキラキラした目でコチラを見てきた。

 

「あらーお姫様みたいよ佐枝ちゃん」

 

「う、うるしゃいぞ知恵……!」

 

茶柱先生お目々ぐるぐるのままだけどまあええか……。

 

そっと戻したところ――なんか誰かに腕をつかまれた。

 

「うん?」

 

振り向くとトキがいた。

 

「御主人様が必要なのでお願いします」

 

あっはい。

 

オレはそのまま第2レースの借り物としてそのままゴールへ蜻蛉返り。

 

「えー、お題は……【バク宙できる人】ですね、見せてもらえます?」

 

なんやその変なお題は……。

 

オレがすかさず実演するとおーと審査員複数から拍手された。

 

「これで第2レースもDクラス一着ですね」

 

「みたいだな」

 

そう言って一息つこうとグラウンド外縁へ向かい、後少しで退場ゲートから出――「お願い千手君!」あん?

 

振り向くと一之瀬がいた。

 

「『自クラス以外の恩人』ってお題、だから……」

 

紙には『自クラス以外の』が炙り出しされてる恩人と書かれたお題が書かれている。

 

その言葉にトキが何か言いたそうな顔をするが首を横に振り告げる。

 

「しゃーないな。ほれ、お前のスピード以上は出さんから走った走った」

 

オレが手を差し出すとその手をとって一之瀬が走り出す。

 

そこまで速くない……気がするがまあ仕方ないね。

 

「一之瀬選手お題クリアなら三着ですが……自クラス以外の恩人……?」

 

審査員が一之瀬のお題の紙を見てコチラを見る。

 

「千手君には、1月期中間テストで2回、夏休み前に1回、助けてもらったから……」

 

「夏休みのはオレ助言しただけのような……」

 

「でも2回助けてるならオッケーです」

 

審査員の判断基準ゆるくない?

 

取りあえずゴールしたのでそのまま退場ゲートへ向かうオレたち。

 

「ホント助かっちゃった」

 

「代わりにオレはDクラスの特に一部男子とかから目の敵にされたけど「はうっ」貸し1な」

 

早く返さなきゃ……といいつつオレの言葉にデカい胸へ手を当ててる一之瀬。

 

チョロいな……。

 

今度こそ「御主……千手君!」

 

振り向くと今度は鈴音だ。

 

「はいはいついて行けば「ルーン刻まれてるわよねその指輪」あ、そういうこと?」

 

オレが指輪渡すとそのまま踵を返す鈴音。

 

よしっ今度こ「よ、頼久、君」おっとこの声は

 

声の方にはひよりが息を切らしていた。

 

「オレの指輪なら鈴音持ってい「と、友達がお題で、清華さんこの後レースだから……」なるほど」

 

「にゃはは、人気者だね、千手君は」

 

一之瀬に半ば茶化されながら別れ、ひよりに手を引かれてそのままゴールへ。

 

「おやおやまた君ですか。さて、お題は〜……なるほど。お二人はどのような間柄で?」

 

「? 友達だろ」「はい、友達です!」

 

「普通の?」「? そうですけど」

 

審査員の聞き返しにひよりが首を傾げつつかえす。

 

すると審査員が手でバッテンを作る。

 

「ソレだとダメですね。だって――」

 

審査員がお題の紙に炙り出しをかけて

 

「【高育内で一番好きな異性、あるいは一番性的に見てる】友人がお題なので」

 

「おいなんてモン混ざってるんだよ! 炙り出しが隠されてないやつの10倍以上の文字列とか舐めてんのか!?」

 

流石のオレでも叫ぶぞコレ。

 

「一番好きな異性なのは間違いないです。「えっ!?」だから問題ありません」

 

オレが驚いてると何故かひよりから首を傾げられた。

 

「私の交友関係狭いですし……龍園君やCクラスの人より頼久君の方が好きなので」

 

「むむむ、これは……合格でしょう。4着です!」

 

審査員の言葉にひよりがコチラを向く。

 

「頼久君のおかげで最下位免れられました。ありがとうございます」

 

「ああうん。役に立てたならよかったよ」

 

「今度御礼させてくださいね」「バレンタインならチョコレートとかチョコ味以外で頼んだ」

 

オレの言葉に疑問符を浮かべつつひよりは

 

「わかり……ました?」と返してきた。

 

取りあえず退場ゲートから外に出られた。

 

清華の借り物はオレ関連じゃなかったようだ。

 

さて、今度こそ自クラスの席に……今BCクラス助けたから針の筵だから戻れねぇな……適当に時間潰して二人三脚直前まで幽霊して「おい千手!」あれなんかデジャヴ。

 

振り向くと南雲がいた。

 

「『年上の下級生』っていうピンポイントのお題引いた!さっさと来い!」

 

ネルも一応該当者だけど……白組だし紋章持ちしか知らないから無理もないか……。

 

オレは渋々ついていくことに。

 

この後ホリーと橘さんにも捕まって累計7回ゴールに行った男になってしまった……。

 

 

 

 

第11種目 四方綱引き

 

「恋がいるしチョウジが倍化の術使わなきゃまず負けないから気が楽だな」

 

「そうですか白組の女の子に手を引かれて鼻の下伸びてた裏切り者さんとは違って赤組だけに貢献してくれそうで何よりです」

 

オレの独り言にいつの間にかいた有栖からのチクチク言葉でオレは崩れ落ちそうになったが、なんとか踏みとどまる。

 

「裏切り者は心外だぞ」

 

「アレのおかげで白組が中関層を取ったせいで点数差があまり縮まらなかったので」

 

ジト目の有栖。

 

「反省はしている、後悔はしていない」

 

「でも次も同じようにするでしょう?」

 

「有栖が敵でもそうするな」

 

その言葉でため息を吐く有栖。

 

「今回はその言葉で私は許してあげましょう」

 

言外に他の面々は自分で宥めろってことですねわかります。

 

ちなみに2年3年で1勝1敗だった。

 

うーん、世知辛い。

 

 

 

 

第12種目 男女混合二人三脚

 

「一発勝負なのに一番になれないことが確定してるから、実質2位争いという二人三脚」

 

チョウジが遠い目をしている。

 

なお相方の恋は油断とか皆無である。

 

「よーい」スターティングピストルが鳴らされてオレたちがトップスピードで飛ばしていき――10秒もせずにゴール。

 

ソレに遅れて他の面々もゴールする。

 

「やっぱりその2人はバグ枠だって……」「つよいよね」

 

最下位のシャルとアルが到着。

 

一年はDCABでフィニッシュした。

 

 

 

 

最終種目 1200mリレー

 

全学年全クラスによる12組×6人の大レースである。

 

ウチの出走表では須藤、小野寺、清華、三宅、鈴音、平田となっていたが……

 

『おっと!? まさかの平田、小野寺選手の代役という荒技で千手と神裂というリーサル・ウェポンを1年Dクラスが繰り出した!?』

 

『ここの結果で赤組が上5位総嘗めかつ残り一組最下位以外というシビアな勝ち筋のためになりふり構ってられなかったのでしょう。紋章持ちの制限ルールに抵触は……してない、セーフと判定出ました!』

 

なんかイナイレに居そうな角馬親子が実況してるんだけど……?

 

とか言ってたらAクラスも入れ替わりが行われてエドとイザークが出てきた。

 

『さあ、赤組白組勝者を決める最終種目が今――スタートしました!』

 

おっと、油断してるとこっちも危ないからな。

 

白組からブーイング上がっているが知ったことではない。

 

須藤が爆走し、C組山田とA組葛城に3年2年が追いかける形。

 

第2走者で恋が爆速で清華にバトンタッチ

 

「先輩、どっちが先にゴールするかで勝負しません?」

 

「……断っても勝手にやるんだろう?勝っても負けても何もなしだ」

 

なんかホリーと南雲が勝負始めたし。

 

と思ってたら鈴音がもうやってきた。

 

「1位以外だったら許さないから!」

 

アンカーにソレ言うかい、ふつー

 

まあAクラスのイザークにももうすぐバトン届くからちんたらしてたらあかんけどね!

 

オレは受け取り次第一気に加速してそのままゴールに滑り込み。

 

『1位は1年Dクラス!圧倒的!圧倒的速さでゴール!』

 

『むしろ1位取れなかったら紋章持ちでもカバーできない大事故か舐めプでしたからねっと1年Aクラスもゴール!』

 

『3年Aクラス!2年Aクラス、ゴール!1位から4位総嘗めだ!』

 

さてあと一組が5位にきて、最後の一組が最下位以外なら

 

『5位は3年Bクラス!』

 

あっ

 

 

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