――Side 頼久
「国語2科目、日本史がもう終わったのか」
「束さんの添削でなんとかね……」
放課後、問題作成組の進捗確認をしていたのだが……。
「恋の叩き台は難易度はともかく質高いし量が多すぎるからダメで弾かれると束さんから言われた。半信半疑のダメ元で提出したら本当に弾かれた。……束さんの所に届いてないらしいから多段チェックされてるのは間違いない」
清華始め死屍累々である。
そりゃ相手全滅不可避な難易度や物量で殴るような内容では「試験」にならないからな。
ただの強制敗北イベントである。
ちなみに国語2科目は六花、日本史はみーちゃんが主軸で束にちょくちょく質問してギリギリラインを精査してもらったからできたらしい。
代わりに暫く2人の順番に束が顔出すらしいが……まあ本人たちが納得してるならいいか。
「日本史よりざっくりとした内容で暗記よりのせいで難しくしにくい世界史と、想定最低点数の底上げ必要な英語、質か量削ったあとの配分どうするかで方針決まらない数学と理科2科目……間に合うとは思うけど、審査にもう少し手心ほしい……」
世界史を何度も考え直してる幸村の言葉に、ダメ出し食らった数理担当した恋と英語担当した鈴音が頷く。
「ちなみに何処攻撃するんだっけか……」
「Cがいいんだけど……ABクラスからしてもDであるわたしたちの次に点数悪いから狙われそうなのがね……」
オレの確認に桔梗が答える。
「……ABクラスの攻撃予定のクラスが分かれば、立ち回りある程度は決まるんだが……」
「? どういうことだ?」
話し合いには参加してる須藤が口を挟む。
「組み合わせの話です。4クラスあり、各クラス自分で自分を攻撃できない以上『2クラス間でお互い攻撃する』か『4クラスで1巡する』の2パターンが基本形になります。ここまではよろしいですか?」
「……なるほど? たしかにそうなるな」
トキが即興で黒板に図を描いていき、須藤がそれを見て納得している。
「ではもし『AとBが相互攻撃しており、DがCを指名した』場合、Cクラスの方針だけ曲げるのが運営側からすれば最小の調整だけで済みます。……つまり『複数クラスで重複した場合は、攻撃、防御の関係が破綻しない範囲にて調整のち抽選』というお題目に従えば、Cがどこを選ぼうが、調整の結果Dクラスへ攻撃となるわけです」
チラッと須藤を確認するトキ。
須藤が納得した素振り見せると続ける。
「AがBに攻撃を選んで、BがCに攻撃を選んでいた場合、CがAに攻撃を指定していた場合は『相互攻撃』『1巡』のどちらも成立しないので、わたしたちが指名した先が優先される可能性は高く、調整でわたしたちと同じ攻撃先を選んでいたほうはわたしたちに攻撃を変更させられることになります」
「ならA→B、C→A、B→A、D→Aみたいなパターンはどうなるんだ?」
「この場合は高育側が恐らくAの選択以外を調整の上ランダムに組み直すかと。少なくともA→Bを変更はしないでしょうから、AB及びCDの相互攻撃か、A→B→C→D、A→B→D→Cの3パターンになります」
「3クラスが同じ相手選んだら残り1クラス以外攻撃先通りにならないかもしれないのか……」
「あとは高育側の調整スタンス次第ですね。はっきり言ってデータがほぼないので予想しようが無いです」
「身も蓋もない……」
トキの匙を投げるような言葉に困惑する須藤。
「コレクラス同士で宣戦布告しておいたほうが良さそうな気がする」
幸村が遠い目をする。
「Cクラスがどう動くか分からないのが問題ね」
「ABDで攻撃先決めちゃえばさっきのトキが上げた例のようにできる気がするし……堀北さんは坂柳さんと一之瀬さんの連絡先知ってるから……相談については堀北さんに私、先輩がつけば何とかなると思う」
「……談合とか言われないようにな?」
桔梗の言葉に幸村が懸念点の釘指しを忘れずにそう告げた。
フェナスエリアにあるカラオケにて大部屋を借りたオレたちは時間までカラオケに興じることに。
……あれ、オレ高育入って始めてマトモにカラオケしてる気がする*1。
とか思ってたら有栖と神室、一之瀬と白波が入ってきた。
「それで、私たちを呼んだのは……ペーパーシャッフルの攻撃先についてかな?」
Aクラスになったが、Bクラスと点差はほぼないため余裕はあまりない一之瀬が問いかけてきた。
「ええ、そうよ。……にしても不用心ね。御主人様が居るって言ったのに女だけで来るなんて。食べられても知らないわよ」
「食べっ!?」「とうとう隠しすらしなくなりましたか」
鈴音の言葉に一之瀬は顔真っ赤で、白波はジト目をこちらに向ける。
「……橋本を力づくで連れてくればよかったわ」「だから橋本君は私がメッセージ確認してる間に消えてたと思いますがね」
神室が苦虫を噛み潰したような顔になり、有栖は既にコチラ側なのでどちらでもよさそうだ。
「いや、オレは手を出すつもりはない。単に見届人するだけだし。……ペーパーシャッフルでどのクラスが何処を攻撃するかをな」
「!」「なるほど……」「……コレ高育側で何か言われませんか?」「それよりCクラスハブってるから龍園が怒るんじゃない?」
一之瀬が目を丸くし、有栖は納得し、白波は懸念を零し、神室は面倒事に巻き込まれる未来を確信して眉間にしわを寄せた。
「私としては何処でも構わないですけど……クラスの民意としてはAクラスを叩きのめしてAクラスへ戻る方が良いとは聞いていますね。私としてはCクラスで攻撃側勝利を確定したいところですが……」
「独裁政権樹立した坂柳さんが民意ねぇ……」「何かダメでした?」「べーつーにー?」
桔梗が茶々入れている。
「……私たちは点差伸ばしたいからCクラスの攻撃を防衛したいところだけど……まあそれはそれとして攻撃先はCかDがクラスの方針かな」
「私たちは……Cクラスを攻撃可能ならしたいところね。流石にABクラスに勉強で勝てるのは一部しかいないのに、団体戦で格上に挑むのは自殺志願でしかないもの」
「「「…………」」」
暫くの沈黙が続く。
「多分龍園君も攻撃先はAかD……Aが3割、D狙いが本命7割といった所でしょう。最近Cクラスで参謀している金田君が隔意を抱いている上、私のクラスに未練のある葛城君にも反発されたら政権に亀裂が入るため狙う可能性はほぼありません。Dクラス攻撃するとなれば金田君の留飲は下がりそうですしね」
CDで相互、ABで相互のほうが丸く収まりそうな気がするが……。
「とりあえず方針聞けたし、ここで無理にすり合わせるより、クラスで再確認した方がいいかなって」
一之瀬がそう告げると、有栖も鈴音も一息吐いて同意する。
「数日後情報学の初回があるから、そこで改めて話し合うのは?」
鈴音の提案に神室が困惑する。
「……篠ノ之博士ってゲルマニアグループ最高技術顧問で気に入らない人はガン無視するし、無茶振りとか理不尽な因縁で何人も人を潰したとか聞いたことあるけど……情報学で雑談とか生意気だからお前のクラスのCP全損させるとか言い出さない?」
「ここにその博士に溺愛されてるゲルマニアグループ後継者候補筆頭がいるんだよね」
「……やはり千手君は理不尽の権化では?」
桔梗の言葉に顔をしかめる白波。
酷くない??
そんなこんなで流れ解散となるが……
「真澄、先に帰って構いませんよ」「え?なん……まさかここで!?」
有栖の言葉に目を見開く神室。
「監視カメラとかあるから不純異性交遊とかで大事になるって!」「……帆波ちゃん。ここはフェナスエリアのカラオケ……店員さんもゲルマニアグループの人……つまり千手君はやろうと思えば揉み消せるんだよ……」
一之瀬の言葉に諦めたような白波の態度。
いや、別に手を出すつもりないんだけど(n回目)
「はーい、帰らないなら、皆で仲良くしよっか♪」
しれっと入り口をソファーで塞ぐ桔梗。
「7P……御主人様には物足りないかもだけれど……頑張らせてもらうわね」
息を荒くしながら服を脱ぎ始める鈴音。
……後で誤魔化すの何とかしなきゃかな……。
とりあえず……合意を取るために
この後3人から合意()を取ったので本格的に楽しんだ。
なお一之瀬……帆波の陥落と共に、白波……千尋が千尋相手にしてたオレの分身ワンパンして帆波ハメたオレを強襲からの逆レに走った時は分身を差し向けておいて良かったと心から思ったり思わなかったり……。
神室……真澄は何故か有栖とキスしながらハメられてヨガってたが……レズっ気あったのかお前……。
「なんの成果も、得られませんでした!」「随分と遅かったけど……(話し合い)揉めたの?」「……まあ、(女の子たちの胸とか尻は)多少……(揉めた)かな」
一之瀬帆波
男子は無自覚ニュータイプ的に回避してきたが、頼久(のハーレムの桔梗)に絡め取られて食われた。
強く求められて悪い気がしなかったらしい。
なんか千尋ちゃんの圧とか気負ってたものが軽くなった……気がするらしい。
白波千尋
頼久に一撃加えるを有言実行したレズよりのバイな勇者。
帆波ちゃんと竿姉妹達成ヨシ!
帆波ちゃんとするときは必ず呼んでくださいと頼久に圧をかけたりかけなかったり……。
「分身でもオレを一撃でダウン取るのはマジでやべえよ(頼久分身遺言感)」
神室真澄
後で有栖に「あそこでスルーしておけば助かったのに……」と言われて凹んだところを頼久に慰められた。少し好感度上がった所に引き続き有栖の介護頼むと言われて好感度大暴落。
頼久を殴り、要介護者扱いされて怒った有栖と共に2人で頼久を下敷きにした。
結果的に有栖とは雨降って地固まったもよう。
それはそれとして手込めにされたので責任取らせる形で色々せびったり性欲発散に頼久を使おうと決意。
高評価、感想、よろしくお願いします。