完結まで応援よろしくお願いします。
――Side 清華
司令塔としてクラスから推薦され、帰りのホームルーム後、次試験の退散相手を決める抽選会に向かうことになった私。
「やっぱりプロテクトポイント持ちでの戦いになるか……」
抽選会場に居た各クラスの司令塔の有栖、帆波、龍園を見てそう零す。
そして各クラス担任だけでなく、理事長代理に理事代理、束さんまで揃っており、高育の権力者揃い踏みである。
「揃いましたね。では……あちらの籤を現Aクラスの龍園君から引いて、指名順を確認しましょうか」
龍園は理事長代理の言葉に素直に(此処でなんか言っても意味ないし妥当だろう)籤を引きに行き、3の数字を引き当てる。
「指名順は3番目、では一之瀬さん、どうそ」
そして帆波が1番目、有栖が2番目を引いて、私は結果4番目となる。
「では、一之瀬さん。対戦希望は?」
「……現Aクラス、龍園君のクラスを対戦相手にします」
理事長代理の言葉に帆波は冷静に告げた。
「……なるほど。では坂柳さん、貴女のクラスは?」
「Dクラス、綾川さんのクラスを希望します」
「ふむ、Aクラス VS Bクラス、Cクラス VS Dクラスという形になりそうですが、龍園君、綾川さん、異論は?」
「「ありません」」
私たちの言葉に頷く理事長代理。
「よろしい。では篠ノ之先生、登録お願いしますね」
「はーい」
気の抜けた声だが、理事長代理は何も言わない。
否、権力ガン無視し、その気になれば世界中を大混乱の渦に叩き込めるヤツの機嫌を損ねないために触れてないだけか……。
「……はい、登録完了。次の仕事は来週くらいかな?」
「そちらは大丈夫です。担任が各自入力しますので」
「ソレじゃあ、お先にー」
端末持って去って行く束さん。
こっちにウィンクしてもあんまり意味ないよ……。
――Side 頼久
「本当にこの全ての不可解な惨劇……本当にミステリーなのでしょうか……」
「愛がなければ見えないと言われても……うーん。ファンタジーな気しかしない」
「やっぱり魔女がいるとしか……」
「共犯者居るなら出来る犯行もありそうだけど、不可解な謎が多すぎるし、4つのエピソードで死んでる順番が違うのが……エピソード3は絵羽が犯人なのはほぼ確定でいいけど」
「コレを答え合わせなしに理解できたら、超えてはいけない狂気の側に行きそうで怖いものだね」
なんか朝出かけるときにリビングにうみねこのノベルゲーを置いておいて帰ってきたらひよりたちが食いついていて頭抱えている。
そして六花の発言はあながち間違いじゃない。
何しろ地獄のピタゴラスイッチからの拗れに拗れた憎愛による惨劇だし。
「ひよりに千秋に鈴音、みーちゃんに六花と頭脳派組が珍し……うみねこやり始めちゃったか……」
半ばわざとらしくそう言うと、5人がジト目を向けてきた。
「わざとらしく置いてあったのが悪いんですよ」
「正解率1%以下と言われたら挑みたくなるじゃない」
「寧ろコレで分かる謎が少なすぎます!」
「たとえソレが罠だとしても踏まないとダメなことあるだろう?」
「とりあえず夕食になったら中断しろよ?」
そういえば鈴音は種目候補の集計終わったんだろうか。
「そういえば忘れていたけど、コレ集計ね」
夕食食べ終えて一段落してると鈴音がルーズリーフを渡してきた。
バスケ、弓道、テニス、サッカー、水泳、卓球
この辺は王道だな。
タイピング、ビリヤード、ダーツ、ボウリング、カラオケ
やり方次第……?
世界遺産早押し、日本の城早押し、世界絵画早押し……なんか意外な才能持ってるのがいたのか?
ミステリー本当てはひよりだろコレ(確信)
裁縫、料理、お菓子作り、工作、ピアノ……判断基準明確にすればワンチャンあるな。
裁縫……は心だろうな。
激辛料理早食い、ワインのテイスティング……誰だよコレ入れたの。後者に至ってはお前ら日本基準で未成年だろ基本めんどくさいことになるぞ。(←18歳になってて一応大人側)
ジャンケン……凄く、運次第……。
「面倒そうですね」「間違いなく、面倒」
「面白そうなので見せてもらっても――「はい、Cクラスの有栖と真澄は見ないでねー」つまらないですね、こっちも10種目お見せしようと思ったのですが……」
有栖の言葉にディーフェンスしてた波瑠加と桔梗が鈴音を見る。
「……グレーゾーンだからやめておきましょう」
「リスク管理は大事」「ごめんね有栖さん!」
「まあ、ウチのクラスが勉強面ではですから、その辺りでコチラの手は理解されてるでしょうし、裏を返せばそれ以外で対策してくるのは想像に難しくないので構いませんよ」
「バレてるわね……」「まあ、なんとかなると思うわ」「本当?」
なんか波瑠加、鈴音、桔梗で作戦会議してる。
「とりあえず候補は分かった。明日までに候補まとめておく。本命とブラフにルールや勝敗、人数こっちで詰めて良いんだな?」
「ええ、できれば2、3パターンあるとうれしいわ」
「それなら放課後まで待ってくれ。朝飯や昼休みとかにオレ、恋、トキで詰めるから」
「お願いするわね」
「うーん、なら私たちの種目考えるのを波瑠加ちゃんたち手伝「Aクラスいないとは言え、そこはシャルロットとかアルフォンスとかリーシャに頼るべきでは?」それはそうなんだけど……」
帆波が複雑そうな顔を見せる。
「……最近帆波ちゃんに面従腹背してるクラスメイトがいるような気がして……」
「それクラスのこと放り出して先輩に抱かれに来てる時点でそうなるのは順当としか……」
「あうっ」
千尋の言葉に千秋がバッサリと切り捨てて、帆波がデカい胸抑えて悶えてる。
「うーん、クラスに不協和音があるような不快感あるのよね……」
困ったものねぇ、とため息吐く知恵。
「ちなみに面従腹背の原因は何処にあると御主人様は思う?」
「シャルだな」「シャルですね」「たぶん、不満分子取りまとめてるのはシャル」
オレたちの意見は一致していた。
「え? でもあんなに帆波ちゃんを支えてるけど」
目を丸くする千尋。
うそつきやきころすがーるな彼女も、あの虚実混交を平然とするシャルロットの嘘を看破できなかったらしい。
そもそも信用してると嘘判別できないのかもしれないな。
今度トキに検証してもらおう(丸投げ)
「元々一ケタ歳で人妻100人以上誑かしたクソショタですからねアレ。外面偽装くらい訳ないかと。実際御主人様がぶん殴ってからの躾けしてなかったら総帥の胃痛枠その3になってたと総帥から感謝状贈られてますから」
「「「えぇ……(困惑)」」」
「えっ、元男?」
帆波が困惑しながらツッコミしてきた。
「最近どこぞの女たらしが封印かけて戻れなくしてますが、1月まで性別可変式でしたよアレ」
「だから先月まで御主人様のハーレム入りとかのお願いを恋たちが止めてた」
「ちなみにソレを知ってる束さんが未だに国連常任理事国の反対枠なので加入できてません」
しれっとオレに抱きつきながら説明する束。
「まあ、シャル的には変に暗躍されるより、対抗勢力の神輿ポジになりつつ、しれっと帆波に利するよう誘導してると思うけどな」
アイツならやるだろうという信頼がある。
「妙に信頼してる……」
「基本的に紋章持ちはクラスに対しては協調してますからね。御主人様もちょくちょく辛辣ではありますが、表と裏両方からクラスに貢献してますし」
心の言葉にトキがドヤ顔する。
「……アルフォンス君とか、リーシャさんも協力してくれますけど、どうも本心隠してる気がして……」
千尋がせっかくだからと不安を相談持ちかけてきた。
「担任としてもそれ感じてたから、どうなのかなって……」
知恵もなんか乗ってきた。
「アルの方はエドが、自由人すぎたり、優秀な兄と自分比較して後ろに下がるクセと本心隠すクセついてるだけだ。基本的になるべく公平になるよう采配したりする中立善のお手本みたいなやつだし」
「リーシャは、単に総帥からの指示で此処に来てるせいで仕事と割り切ってるから本心出してないだけですね、自分の部屋では普通の女の子してますから」
「色々歪んでるわねぇ……」「ソレをどうにかするのが教師の仕事だろ」「おっ、佐枝ちゃんがそれ言っちゃう??」
なんか教師2人の乳繰り合い始まったのでそれは放置。
「……とりあえずシャルロットちゃんを注視しておけばよさそう?」
「そうだな」
「……ちゃゆと向き合わなきゃ、かな」