そのうちその病気に感染しそうな気が……。
(そのお方が分からない方は上文をスルーして下さい)
そして何時の間にかUAが10万を突破!
ありがとうございます!
……にしても金剛の口調がよく分からないなぁ
新たに配属された戦艦は何を思うのか。
九条という
ただ一つ言えるのは、金剛にとって提督は護るべき大切な人だという事である。
☆月α日、今日は晴れデース♪
今日から横須賀提督の元を離れるので新しい日記帳を買ったのデース!
名前は……『デースノート』で決定ネ!
(とは言え名前書いても人は死なないケドね!)
とにかくこれに提督の様子を事細かに書いて……ウフフひひひひっ!
さて、気を取り直して日記を書きます!fire!
今日は皆と一緒に新たな鎮守府へと移動したのデース!
途中で襲われたりする
……にしても九条提督は凄いデスネー。船底に開けられた穴を水を殆ど入れずに塞ぎ切ったみたいデース!
妖精さんから色々と話を聞いてみたけど、冷静な判断と的確な指示あっての結果、と言っていたネー。
Yes!流石私の新たな提督デース!これからも期待出来ますネ!
そう言えば九条提督が勤める事になる鎮守府にはまだ名前が無かったようなので、本部からの指令もあり提督に名前を付けてもらったのデース!
「……
ボソリ、と呟いたその名前で一応決定はしたんですが、その時空気が凍ったのデース。
その理由は、その名付け方法にありました。
「神が無い……なんて似合うと思わないか?」
そう言った提督の表情は悪戯が成功した子供のような表情でした。
そして、その言葉は海軍に対する皮肉だったのデース。
それは私達がまだ艦娘じゃなくただの船だった頃。
当時は、戦争前に神様に願掛けする事が結構普通だったデース。
しかし、現在の提督達の大多数はそんな事をしなくなっていまーす!
だからこその皮肉だったのでショー。……私はともかく他の人が引いていましたけど気にしないネー。
まぁ色々あったけど無事に鎮守府へ辿り着けて良かったデース!
☆月β日、今日も晴れデース!
今日から仕事開始!張り切って行きましょー!
……と、思ったのですがどうやら資材が足りないせいで出撃出来ないみたいデース。というか、資材が無いのに私や大和さんを派遣した事に何となく上からの悪意を感じマース。まぁ、本人が気にしていないので問題無いけどネー。
とりあえず暫くは島の開発をする事になりました。先ずは防壁を築くそうデース。
鎮守府自体もこじんまりとした小さな鎮守府だったので、守りが足りないと判断したんでしょう。
しかしやる事が決まってからの動きは凄かったデース。無駄が無い指示で次々と防壁や、深海棲艦からの攻撃を防ぐ為の迎撃装置を開発していました。
一週間でここに載ってる防御装置は全部揃える、とマニュアルの防御装置の全てを指差していました。
でも、普通なら出来そうに無い事なのに不思議と出来ると思えたのは提督のカリスマってやつですかネー?
実際に今日一日で六つもの装置を完成させていましたから凄いデース!
とにかく一つ言えるのは九条提督はやっぱり有能な人だという事ですネー!!
良し、明日からも頑張ります!
☆月γ日、今日は曇りデース!
にしても大和さん……!あのスタイルは反則デース!
というか私の居る前で、提督が立ち上がろうとして足を滑らせて大和さんを巻き込んで転び、胸を揉むなんてラッキースケベをやらないで欲しかったのデース……!
まぁ、慌てて土下座ポーズで頭を擦り付けて謝っていたので何とか許されてましたし、二度と思い出さない事を誓わされていたので問題は無いネー。……無いよネ?
ぐぬぬ、横須賀提督は霧島ちゃんが居たから諦めたのですが、そう何人も諦めることなど出来ないのデース。……ここは私からアプローチを掛けるべきでしょうか。
そう言えば提督が妖精さんに「精霊魔法の契約はできないの?」と尋ねていたところにちょっとキュン、としたのデース。
それから、提督に紅茶を入れてもらいました!前のでも十分美味しかったですが、今回のは更に
しかし途中でやってきた響ちゃんにはもう少し空気を読んで貰いたかったデース……。
☆月Ω日、今日は雲一つない晴天デース!
資材が届いたのデース!
……やっと深海棲艦にバーニング
……少し残念デース。ですが!提督さんに任された以上精一杯頑張りまーす!
…………と思っていたのですが、問題は夕方頃に起こったのデース。
夕方、大和さんから提督が鎮守府前の海域を完全開放した。という報告を貰いました。
一度の出撃で全ての海域を開放した事は流石!としか言いようが無かったですが、問題はその後。
「明日から間宮さんと今日見つけた島風がウチに来るから」
思わず、オーマイガーと言いかけてしまいました。それもその筈デース。
「駆逐艦、島風です。スピードなら誰にも負けません!」
頭の中にあるのは露出狂のエロウサギ。……クッ!このままでは提督がロリコンに目覚めてしまいマース!
由々しき事態デース!!!
ここは近いうちに行動を起こすしか無いネー……。
☆月υ日、提督……やっぱり貴方は男の中の漢デース。
今日、あの露出狂エロウサギと出会った提督が最初に発した言葉。それは、
「……とりあえず上着を羽織ろうか。子供がそんな格好をしてたら襲われるよ?」
「おぅ!?上着を羽織ったらスピードが無くなってしま」
「はいはい、とりあえず大和さん。このままだと俺が勘違いで犯罪者になりかねないから上着を羽織らせてあげて」
「分かりました。さっ、島風。行きましょうか」
出会って僅か十数秒。流れ作業のように大和さんに運ばれていった
「……電ちゃん達は真似しちゃダメだからね?」
後ろの方では四人の駆逐艦達に少し頭が痛そうな表情で言っていたのを覚えていマース。
それから、横須賀提督達に連れられて間宮さんと島風が正式に此処、神無鎮守府に着任しました。
今までは家事の殆どを提督と私と大和さんの三人でやっていたので、少し楽を出来そうデース。
間宮アイスも楽しみネー!
☆月ζ日、今日は曇りデース
今日も来客があったそうデース、提督の話だと同年代の提督と言っていました。
ちょっとだけ挨拶をしたのデスが、何故か性別が分からなかったのデース。
……クッ、この私のスカウター(耳のあたりのアクセサリー)でも分からないとは。中々やる相手のようデスネー。
それにしても最近は島の開発もドンドン進みここ数日で別の島のように変貌してきました。
……九条提督だからこそでしょうか?
そう思っていると鼻先にポツリ、雨が当たりました。
…………明日は雨になりそうデース。
☆月@日、嫌な予感がします。
今日は朝から土砂降りだったのデース。それも台風のような。
……何だか嫌な予感がしまーす。多分、明日になるとその予感が当たっているでしょうが。
そうです、窓の外から聞こえる木のバキバキという折れる音や窓にガンゴン、と当たっている傘はきっと幻聴や幻惑デース、そうに違いありまセーン。
だから明日一日中泥だらけになって片付けをしなきゃならないこの予感はきっと気のせいデース。
……そう言えばふらりと提督が鎮守府から出たと思うと土砂降りの雨の中、一人堤防で佇んでいました。
「……嫌な予感、当たらなきゃ良いが」
そう呟いて提督は真っ直ぐと地平線を見つめ、何かを見据えるように手をポケットに突っ込みました。
その口は面倒だ、と言いたげにギュッと結ばれていました。
「………………」
荒れ狂う海。響く轟音と雨、風の音。
視界が悪い、普段より暗い海。
そんな海の果てで、
ギャハッ……!
一瞬。本当に一瞬だけ。
深海棲艦の目の紅い光と、
そんな笑いが耳に届いた気がしました。