電話がかかってきてからただの数分後、迫真空手部の三人は避難準備をして野獣邸を出ようとしていた。その時、MURが唐突に「あっ、そうだ(唐突)、おいKMR、野獣、お前ら空手部の胴着はちゃんと持ってるか~当たり前だよなぁ」と言った。「バッチェ持ってますよー持ってないとAKYS師範に怒られて罰として1145141919810回、組み手と腕立て伏せをさせられるって、はっきりわかんだね。」と野獣とKMRは答え、野獣邸を出て避難場所へ向かった。向かう途中、野獣は「さっきのAKYS師範からの電話、避難所がどうこうとか言ってたけど、んにゃぴ・・・やっぱりよく聞こえなかったっすね・・・・・」とMURに話しかけたが、MURは「前と同じ場所でいいゾ~これ」と返した。それを見たKMRは「この先輩達、大丈夫だろうか・・・」と不安になったが、口には出さなかった。
避難場所へ徒歩で向かう道中には、三人以外の人影は誰もいなかった。あまりにも人が誰もいなかったので、野獣は内心、「避難するの早スギィ!」と驚いていた。三人は歩いたり走ったりしながら避難場所に向かっていたが、どういうわけかなかなか避難場所にたどり着かなかった。その理由はすぐに判明した。避難場所が以前と変わっていたことに気づかず、三人は道を間違えていたのだった。そのことに違和感を覚え、いち早く気づいたのはMURだった。彼は、「あっ、おい待てい(江戸っ子)野獣、KMR。ポらは道を間違えているゾ。すぐに引き返すべきだゾ。」と言った。それに対して残りの二人はそれぞれ「そうですね・・・やっぱり僕も王道を征くように引き返した方がいいですね・・・。」と言った。
その時、突然三人の前にケイブが出現し、中からあっという間に大量のスモール級およびミドル級ヒュージが現れて三人を取り囲んだ。
「ファッ?」野獣が驚いた。他の二人もそれぞれ「やべえよやべえよ」「囲まれたゾ・・・」と言い、その後に続けて野獣とKMRは「んにゃぴ・・・やっぱりもうダメみたいですね・・・」「終わりですねこれは・・・」と言った。そして、三人は青ざめた顔をしながら一歩一歩じりじりと後退した。
ヒュージの大群に取り囲まれて追い詰められたただの数分後、野獣は何かを決心したように前に出て、こう呟いた。「逃げても追いつかれるなら…………やるしかないっすね…………」恐怖心を鎮め、闘志を奮い立たせ、野獣は昔、AKYSに教わった基本稽古を思い出した。正拳、前蹴り、回し蹴り…………ただの数秒にも満たないわずかな時間の間、これまでにAKYSから学んだ全ての技を思い出した。全てを思い出し終えたその瞬間、野獣の覚悟は決まった。そして、手の届く位置にいたスモール級ヒュージに正拳を繰り出し、一発殴った。「ドゴォォォ!!」という大きな音を立ててヒュージは吹き飛び、粉々に粉砕された。それを見た三人全員は固まり、「ファッ!?これもうわかんねえな。」「えぇ……(ドン引き)効くのかゾ?」「武器いらないじゃないか……」と口々に呟いた。ヒュージ側もうろたえてひるんだのか、どうやら後退し始めた。それに気づいた三人のうちMURとKMRも構えの姿勢をとって、正拳を繰り出した。すると、近くにいたスモール級ヒュージが正拳を食らって吹き飛んだ。「MURさん、KMR、やりますねえ!!!」と野獣が言い、MURとKMRも自分たちでヒュージを倒せると分かって喜んだ。
そして、迫真空手がヒュージに効くとわかった途端、そこからは一方的だった。「俺たちの力……見たけりゃ見せてやるよ!ホラ!364364!」「よう!どうしたヒュージの兄ちゃん!怯んでるのか?」「暴れんなよ……暴れんなよ……」三人は口々にそう言いながらヒュージの大群に襲いかかった。一体に蹴りを入れ、一体を肘打ちし、一体に組み技を入れ、三人だけでただの数分もしないうちに数十体のスモール級ヒュージを倒して、その場にいたスモール級ヒュージを全滅させた。そして残ったミドル級ヒュージに対し三人は、MURは回し蹴りを入れ、KMRは組み技をかけ、野獣は正拳を入れて次々に倒した。そして、ヒュージを全滅させた三人は「やったぜ。」「やりましたねえ」と口々に喜び、その足で避難所へ向かった。