昼休みを犠牲に好きなキャラ出したくて唐突に追加しました。
今回から、第2章ビデオテープ奪還編になります。
第13話『振る尻尾と振られる尻尾』
結局、フォルテの家に厄介になった。
しこたま飲んで飲まされて、気が付けば日が昇り俺達は寝落ちしたのだった。
一夜明け、俺は外の空気を吸う為に外に出た。
まだ、フォルテは寝ている。
「くぁ……ん?」
大欠伸をする。
荒野の朝は日差しがキツい。
少し前まで地下暮らしだった俺には厳しいものがある。
……なぜか、家屋の近くにバイクが1台停まっている。
フォルテのものかと思ったが、アイツは車派だった。
「誰か来てるのか……?」
「誰かとはつれないじゃないか」
「……………!?」
背中に、ひやりとした感触。
今上半身は裸なので……肌に、冷たい何かが触れている。
女の声だ。
マスクでもしているのか、少しくぐもっている。
「………………こんな朝から、ずいぶんとご挨拶だな」
「おはよう。よく寝れた?」
「………………」
挨拶返されちまった。
「挨拶、返してくれないのかい?」
「……そう思うなら面と向かって挨拶しろよ」
「そうかい。じゃあそうしよう」
背中から冷たい感触が消える。
肩を叩かれて、誰かが俺の前に姿を現した。
……黄色い毛並みの、シリオンの女性。
「プルクラ……」
郊外に住む傭兵。
柔軟性をウリとして様々な仕事を請け負う……要するに要領の良い傭兵だ。
「久しぶりだね。アレックス」
「……ああ」
「暫く見なかったから、死んだかと思ってたよ」
一応死んだ事にはされてたんたがな。
プルクラと何故面識があるのか。
彼女は、俺の居た賭博場に時たま物を売りに来る。
……俺はその中から買えるものが無いか、少ないファイトマネーでずっと考えてたりしていた。
外に気軽に出歩けない俺たちの、数少ない楽しみのひとつだった。
なかなか買わない俺達にだいぶうんざりしていたようだったが。
「まぁ、色々とな……それで、何でここに?」
「頼まれたのさ……そこの住人に」
フォルテが、探していた香辛料が見付かった報告に来たらしい。
酔い潰れて寝たので暫く起きてこないだろう。
「分かった、渡しておく」
「しかし……不愛想な憎まれ役が、バエルと組んでるなんてね」
「デビューしたばかりだ……まだお互い何も 分かっちゃいない」
「そうかい。ま、アンタが生きてたってのが分かったし私は帰るよ」
「俺が……?何でまた」
「……ファンだったんだ」
「嘘つけ」
「嘘だよ」
「……肯定が早いな」
「嘘だもの」
「はぁ……さっさと行けよ」
「はいはい。じゃあね……あ、でもアンタのこと気に入ってるのは本当だよ」
「………………は?」
去り際に、背中へ投げられたひと言。
それを確かめる前に彼女はすでに走り去っていた。
「……なんなんだよ」
得物も鋼鉄の身体もないアレックスが何で強パリィなのかは、スト6のシステムのドライヴパリィ由来だからです。
後々ポテンシャル解放でドライヴゲージ周りも使わせるつもりです。