GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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土日仕事で、昨日の夜と今日はちょっと色々ありまして遅くなりました。


第15話『You Can't Escape!』

 

仕事の内容は至って簡単。

事前に手に入れた『嫌がらせ』の撃滅。

要するに罠を取り払う事だった。

現在絶賛敷設中らしい。

 

そこを2人で強襲する……とか。

 

……2人で!?

 

「……頭数が足りてねぇな」

「私の独断だからね」

「は?」

「今他のメンバーは契約の為に走り回っててここまで手が回ってないのさ。それに……当日に遭遇したとしてもシーザー達が叩き潰す」

「……じゃあ、何のために動くんだよ」

「…………………いけないかい?」

「…………………何か、してやりたいのか」

「…………………」

 

図星を刺されたのか、プルクラは黙った。

 

「可愛いところあるじゃねえか」

「かわっ……!?余計なお世話だよ」

「どれ、じゃあ手伝ってやるとするか……!」

 

まだ加入してから日が浅いんだろう。

チームのために何かしたい……コイツがそう思って事は、よっぽど良いとこなんだろうな……カリュドーンは。

 

ライトのニヤケ面を思い出してバツが悪い顔になる。

まぁ、バイクの為だ……。

 

「で?どうすんだこれ」

「アンタが正面で暴れて、私が後ろからズドン」

「俺の負担ヤバすぎないか?」

「頑丈でしょ。大丈夫大丈夫」

「マジかよ……」

 

音動機のスイッチを入れる。

マジでコイツが頼りだ。

 

「……はぁ。じゃあ行くぞ」

「行ってらっしゃい。終わったらハグしてあげるよ」

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「あ?何だオメェ」

 

近くに来ると……なんか、埋めてるのが目に付いた。

 

「通りすがりだ」

「郊外で、しかも徒歩でかよ。嘘ならもうちょっとマシな嘘吐けよ」

「……違いない」

 

ざっと見て、どいつもこいつも雑魚ばかり。

 

「で?何しに来たの」

「いや何……ここ、大規模な輸送ルートって聞いてるが……こんなことしてて大丈夫なのかよ」

「ハッ……覇者になってからアイツら調子に乗り過ぎなんだ……ちょっとデカいミスでもして痛い目に遭わないとな」

「痛い目……か。こんな風にかァ!!」

「ぐぇ……!?」

 

目の前で御高説垂れてた男の顔面に大P(掌底)が突き刺さった。

 

「何だ!?」

「敵襲!?カリュドーンか!?」

「オイオイ1人だぞ!」

「コイツ……アレックスじゃねえか!!」

「生きてたのか?!」

 

出るわ出るわ、わらわらと雑魚の山が。

手を鳴らしながら大きく腕を広げて叫んだ。

 

「どうした!声が小さいぞお前ら!!」

「パフォーマンスは間に合ってるぞ!」

「引っ込め!!」

「帰れ!」

 

散々な言われようである。

飛んできた石ころを避けて、さっき殴った奴を蹴っ飛ばした。

 

「やるのか?やらないのか?どっちにするんだよ」

「テメェ……!やっちまうぞ!!」

 

売られた喧嘩は買うのが郊外流。

一切躊躇いなく全員得物を抜き放つ。

 

「You Can't Escape!」

 

俺は構えを取り、迎え撃った。

走ってきた一番槍に俺はラリアットをぶちかます。

首を捉えられ上空に吹っ飛んだ。

 

飛び掛かってきた二人組をエアニーで地面に叩き付ける。

背後から忍び寄ってきた奴をフラッシュチョップでしばいてローキックを当てコラプスドライバーをかます。

 

「怯むな!行け、行けぇ!!」

「ロックオン!」

 

もう面倒だったので集団に向けて渾身の体当たり……。

 

「GO!!」

 

SA1、レイジングスピアーでまとめて蹴散らした。

 

「何やってんだテメェら!たった一人相手に……!」

 

現場監督役だろうか。

パワードスーツ姿の男が奥からノコノコとやってきた。

 

「お前が大将か?」

「あん……?お前……アレックスか!」

「……すっかり有名人だな、俺も」

「いつぞやの賭けで負けた腹いせ、済ませてやるぜ……!」

「逆恨みじゃねえか」

「ギェ……!?」

 

ずん、と音がして……男は倒れ、その後ろにはプルクラが立っていた。

どうやら闇討ちで仕留めたらしい。

 

「陽動、ご苦労さま」

「……俺が大半相手にする羽目になったんだが?」

「おかげで楽できたよ」

「お前なぁ……」

 

プルクラに文句を言おうとして、咄嗟に前に出た。

 

「危ねぇ!!」

「えっ……!?」

 

腕をクロスして、起き上がった大男の拳を防いだ。

 

「やってくれたな……!」

「仕留め損なった……!?」

「プルクラ、援護しろ!」

「よく受け止めたな……!だがな!」

 

バチッ、と音がした。

 

「なっ……!?」

 

次の瞬間、俺の身体を電流が駆け巡った。

 

「ぐおおおおっ……!?」

 

内側から焼かれていく感覚。

一瞬で感電して、俺は地に倒れた。

 

「アレックス!?」

「効いたか?俺の電流はよ……!」

「ぐ……くそ……!」

 

身体が動かない。

プルクラが大男に攻撃を仕掛けているが……アイツは正面から戦える奴じゃない。

 

(う、動け……!)

 

ちょっとずつ、手の感覚が戻ってくる。

俺の近くに、プルクラが転がってきた。

 

「くぅ……!?」

「プルクラ、まずはオメェからだ……!よくも俺の背中にぶち込んでくれたな……!」

「ぐっ……!?」

 

プルクラが首を掴まれ、持ち上げられた。

 

「このっ……!」

 

手が動いた。

プルクラを握る腕を掴む。

 

「……やめときな」

「アレックス、お前もうかえって良いぞ」

「そういう訳には、行かねぇだろうが……!」

 

腕を捻る。

デンジャラスアプローチをしかけ、プルクラを解放する。

 

「ゲホッ……!」

「小細工抜きだ!」

「うおっ……!?」

 

顔面にフラッシュチョップを叩き込み、背中に蹴りを入れて倒した。

そして、男の足を掴み4の字固めを仕掛けた。

 

「ぐぎぎぎ痛えやめろやめろ!!」

「うおおおおおっ!!」

 

そのままチョークスリーパーに移行する。

首がどんどん締まっていく。

 

「お……ご……」

 

そして、男は失神した。

手を離す。

 

「はぁ……はぁ……大丈夫か?」

 

膝に手をつき、肩で息を吸う。

 

「大丈夫かって……アンタのほうが重症でしょ……!」

「俺は頑丈だからな……この程度……」

 

しかし、何でだ……?

身体は硬くなってる筈だからダメージはそれほど通らない筈だが……?

まさか、金属っぽいから電気通すようになったとか言わないよな……?

 

「けど……」

「……やかましいな。じゃあ傷害保険でも危険手当でもくれってんだ」

「……はぁ。わかったよ」

 

そういうと、プルクラはマスクを外した。

 

「バイク、それなりに良いやつ用意してやるよ」

「……良いのか?」

「そんだけ身体を張ってくれたらね」

 

プルクラが俺の体を確かめる様に触る。

思ったより手入れされている毛並みがくすぐったい。

 

「何だよ」

「いやね……怪我とかしてないかなって」

「……んな事心配するタマかよ、お前」

「い、いいだろ、それくらい……!」

「……そうかい」

 

慌てるプルクラの様子に苦笑する。

なんかもう良いかな……。

 

「……じゃあ、頼むわ」

「任せな」

 

 




アレックスの弱点は各種状態異常になります。
物理的なダメージには強いんですが搦手にはかなり弱くなりました。
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