GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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好きなキャラ急に出すと作者贔屓が始まっちゃうんですね(n敗


第16話『新たなる希望!』

 

同日、ブレイズウッド。

あれから町に帰還し、プルクラは猪突猛進へ戻りあのルートでの配達を済ませに向かった。

プルクラが戻ってくるまでの間、俺は暇人になるということだ。

 

「……っ!……っ!」

 

暇すぎて筋トレをしている。

ついさっき電撃をモロ浴びたのにも関わらず。

だって暇なのだから。

 

ひとしきり筋肉を苛め抜き、充実した達成感を得た後。

 

 

「……何やってるんだい?」

 

呆れたような声音のプルクラが戻ってきた。

 

「戻ったか」

「うわ、汗クサ……元気だねアンタ」

「体が、鈍っちまうからな……ん?」

 

改めてプルクラ見て気付く。

 

「……マスクは良いのか?」

 

彼女がいつも着けているゴツいマスクが無い。

アレは、荒野の粉塵対策と花粉対策とか言っていた気がする。

 

「別に……着けてない時があったって良いだろ」

「……?」

 

なんでこんな機嫌が悪いんだ……?

 

「まぁ良いさ。ほら、約束のブツだよ。受け取りな」

「お……」

 

プルクラがキーを投げ渡してきた。

Catch‼

 

「助かる」

「助かったのはこっちさ。売れなくて残ってた奴だしね、それ」

「……そうなのか?」

 

プルクラの持っている倉庫まで、二人で並んで歩いた。

 

「……」

「……」

 

無言。

特に二人で話すこともない。

 

「……あのさ」

 

プルクラが口を開いた。

 

「……ん?」

「昔……さ。ホロウの中でシリオンを助けたこと、あったろう?」

「……シリオンがどんだけ居ると思ってんだ」

「……そうね。忘れて」

 

それっきりまた黙る。

プルクラが何を言いたいのか……俺には分からないけど。

多分、こいつが俺の事を気に入ってるのは……確かなのだろう。

 

「……あの時」

「え?」

 

だから、俺も柄にもないことを言い始める。

 

「……ボコボコにされて大ブーイング受けてた時」

「……」

「一人だけ、ドリンク投げて寄越したシリオンが居たな」

「……なんだい、それ。シリオンがどんだけいると思ってるのさ」

「……そうだな。忘れろ」

 

そう言って、プルクラが笑い出した。

 

「くっ……くくく……!あっはははは!!フォロー下手過ぎだろ!」

「やかましいぞ。フォローでもなんでもない」

「くくく……」

 

涙目になりながら腹を抱えて笑うプルクラから視線を逸らす。

……まだ、俺が全然負け越していて首を切られる寸前だった頃。

 

猫系のシリオンの少女が俺にスポドリをくれた事がった。

俺の味方なんて誰もいなかった。

そのとき、初めて物を貰った。

 

いつまでも、覚えてる。

 

「……着いたよ」

 

プルクラが持っているガレージのシャッターが開けられる。

中に鎮座していたのは……結構大型のバイクだ。

真っ黒なボディにド派手な赤い稲妻のマークが施されている。

 

「……こいつは」

「サービスさ」

 

……後部に、小さく猫のシールが貼ってあるのはちょっと可愛らしすぎるがな。

 

「……良い」

「そうかい……持ってきな」

「プルクラ」

「なんだい」

「……ありがとな」

「……じゃ、また仕事手伝ってくれよ」

「……ああ」

 

俺はバイクに跨り、キーを差してエンジンを起動。

夕日の差す荒野へ前進した。

 

 




……どうしよう。

プルクラがめっちゃヒロインレース独走し始めてしまった……。
メインヒロイン一ミリも出てないのに……。
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