GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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おはようございます……夜勤明けで起きたら12時過ぎてたのでこの時間に投稿です……。



第20話『希望再誕、一か八かのドライブラッシュ』

ブッチャーの巨大な腕が俺に向けて振り下ろされる。

回避は間に合わないので、腕をクロスして受ける。

 

(重い……!)

 

流石に体格差が激しく……威力を殺し切れない。

大きく後退する。

何度も受けたら拙いかも知れない。

さて、まずは相手の確認だ。

上下のバランスははっきり言って悪い。

発達しまくった上半身に対して、それを支える下半身は見劣りする。

そして、その辺の標識を引っこ抜いた様な得物。

即席の斧と言うことか。

 

(攻めるなら、下……!)

 

台風の様に振り回される腕を避けて、懐に潜り込もうと試みる。

しかし……奴の攻撃は腕だけじゃない。

斧や果てはレーザ―攻撃を駆使して俺を遠ざけている。

 

(飛び道具持ってるマリーザみてぇだな……!)

 

スト6の新キャラ、マリーザ。

長めのリーチ、高い攻撃力が魅力のパンクラチオンを愛する女傑。

ガードすると有利フレームが取れる技が多いしアーマー持ちの行動があってめちゃくちゃカモられた覚えがある。

 

姿勢を低くする(ブレイカースタンス)をとる。

直後、頭部を掠めるように横薙ぎの拳が通過し背中に冷や汗がどっと出る。

だが、攻撃をすかせた。

これはチャンスだ。

すかさず前ステップ(ステップイン)でブッチャーに近付く。

そのまま、そのまま足元を刈り取る足払い(スイープ·コンビネーション)を当てる。

 

(硬ぇ……!)

 

そこらの木っ端エーテリアスとは比べ物にならないほどの耐久力。

これは足を狙うとかそういう問題じゃない。

とにかく攻撃を仕掛けるしかないか。

 

「スラッシュ!」

 

スイープ·コンビネーションを発動後はブレイカースタンスが維持される。

なので、踏み込みの優れた突進技として肘打ち(スラッシュエルボー)をかます。

肘がめちゃ痛いが潰れてないのでよろけた本体に追撃を入れる。

 

「ハッ!」

 

斜め上を薙ぎ払うしゃがみ大パンチ、ブレイカースタンスへ移行、弱P派生(パームコンタクト)大P派生(ヘビーラリアット)、立ち弱K、そして、

 

「Catch!」

 

飛び上がって顔面に膝を入れる。

流石にここから空中へ持っては行けなかった。

 

「重いなテメェ!!」

 

顔面を空中で掴み、背中へと移動。

勢いのまま両の膝をぶちかました。

フォルテのファヒータバスターをアレンジしてみた。

 

そのまま背後に着地。

めちゃくちゃ硬いが、ダメージは通ってる。

 

「フラッシュチョップ!……うおわっ!?」

 

更に追撃を仕掛けようとして、カウンターとばかりに裏拳が飛んでくる。

慌ててガードする。

威力が高過ぎて腕がビリビリする。

 

「アレックスさん!」

「出てくるなって言ったろうが!」

 

背後からアキラの声が聞こえる。

振り向かずに怒鳴る、が。

 

(……ん!?)

 

ブッチャーから黄色い閃光の様な物が走った。

ほとんどカンでガードする。

 

(何だ、今の……!?)

「救援は呼んだ!時間稼ぎか、逃走を……」

「いや、逃げないね……!」

 

今のは、攻撃の予兆?

さっきまでは見えなかったのに……。

だが、それは今考える事じゃない。

 

赤と黄色の閃光が入り乱れる。

俺は一心不乱に回避とガードを駆使して受けていく。

 

(捌けている……!)

 

そして、回避とガードから反撃の差し込みをずっと行なっていた。

つまり……相手は、そろそろ体勢を崩す……!

 

後は、キツい一撃を入れるだけ……!

 

数える事を辞めたガード。

相手の攻撃を弾いた瞬間、ブッチャーの身体が大きくよろめいた。

 

「ロックオン!」

 

今しかない。

俺は両腕を地につけ、渾身のタックルを繰り出した。

 

「GO!!」

 

レイジングスピアー(SA1)が決まる。

ブッチャーの身体が揺れ、地に伏した。

 

「フゥ……」

 

大きく息を吐く。

あんなのとやり合ってて、よく生きてたもんだ。

 

振り向いて、アキラに声をかける。

 

「アキ――」

「まだ終わってない!」『後ろ!!』

 

切羽詰まった様な二人の声。

慌てて振り向き……。

 

「が、あっ……!?」

 

ゴッ、と嫌な音がする。

浮遊感。

痛みより奇妙な感覚が全身を支配する。

 

「が、ふっ……!?ぐぉ……」

 

地面に2、3度バウンドして瓦礫の山に突っ込んだ。

 

「ゲホッ……ちくしょう!」

 

慌てて立ち上がる。

……見れば、ブッチャーにエーテルが集まり……背中に追加で2本腕が生えていた。

 

(マジかよ)

 

咳込んで、血が地面に落ちる。

内蔵かどこかか、口の中を切っただけか。

完全に意識の外から一発貰ってしまった。

ガードが間に合わなかったせいで、モロに。

 

音動機の効果が発動していない。

俺の意識が向いてなかったからか。

……見れば、音動機から異音がしていた。

 

ガチ、ガチ、ガチ……と。

本来なら回っている筈の部分が、止まっている……?

 

「うおっ……!?」

 

ブッチャーがこちらに飛び込んでくる。

俺は慌てて左へ転がる。

自分がさっきまで居た場所に、4つの拳が叩き込まれていた。

斧は落としたのか、無手なのがせめてもの救いか。

 

「この……!」

 

差し替えしのつもりでビッグブーツ(大K)を返す。

勿論ガードされる。

だが、そこからブレイカースタンスへ移行してステップイン。

更にエアスタンピード(中K派生)を仕掛ける。

 

図体がデカいやつは後頭部に攻撃貰いやすいのは前の戦闘で覚えた。

 

ブッチャーの薙ぎ払いとスタンピードが噛み合い、後隙に刺さる。

巨体がよろめいた。

 

(パニカンした……!)

 

だが、相手は浮いていない。

なのでそのまま発生の速い技を繰り出す。

 

「ハッ!!」

 

左右の拳のコンビネーション。

そして、肘落としを食らわせる。

 

「フラッシュアックス!」

 

ブッチャーが大きく後退した。

また距離が離れる。

……どうする。

 

(立ち回りの間合いに戻った……が)

 

これ以上は、俺が保たない。

ガードに成功しても精度が落ちた状態で受ければ削り殺されるかも知れない。

 

……そこまで考えて、ふと気付く。

 

(こいつ、レーザーが撃てるな)

 

弾持ちの相手への有効打でメジャーなもの。

撃たれた弾を抜けて、硬直中の相手へ攻撃を通す。

 

つまるところ弾の後隙にパニカンを決めて火力を伸ばすということだ。

 

(その時を狙う……!)

 

スト6のアレックスは、防御に難がある弱点を持つ。

無敵効果のある技が、スーパーアーツゲージを消費する各種SAしか無い。

だから、耐えるしかない。

 

嵐のようなブッチャーの攻撃を捌き続ける。

 

「ぐ、おお……!」

 

ひたすらに機を待つ。

最大級の一撃をぶちかませる瞬間を。

 

「ぐぉ……!?」

 

遂に、ガードの上から腕を掴まれてしまう。

そのまま地面へ叩き付けられた。

 

フラフラと立ち上がる……その瞬間、拳が俺のアゴを貫いた。

 

「ぎ……!?」

 

俺はまた吹っ飛び……背後にあった岩盤にクレーターを作って止まった。

 

「ごはっ……!!」

 

(マジでマリーザのSA3(アポロウーサ)じゃねぇか……)

 

頭の中で軽口を叩くが、声は出ない。

どんだけぶちのめされようが、一撃。

あと一発ぶちかますと決めている。

それまで倒れられない。

 

ブッチャーの手には、いつの間にか斧が握られていた。

俺は躊躇わず音動機を手にする。

……最大の凶器が振り下ろされる。

 

フルパワーで音動機で受け止めた。

 

 

ガキン!!

 

甲高い音。

音動機の亀裂から、パラパラと欠片が落ちる。

 

その瞬間、音動機の中から軽快に動作音が聞こえる。

何か、挟まっていたのか。

正常に、作動していなかった?

 

音動機と、俺の間にあるエーテルのパスが太くなった気がした。

 

ブッチャーが大きくバックジャンプし、両腕を地面にめり込ませる。

レーザー発射体勢に入った……!

 

待ちに待ったこの瞬間。

しかし、走っただけじゃ追い付けない。

 

だが、動き出す。

 

(届け……!)

 

足を動かす。

 

(届け、届け……!)

 

身体は、妙に軽い。

 

視界に、緑の光が走る。

 

「DASH!!」

 

いつもの数倍速いスプリント。

戸惑っている暇は無い。

 

距離は、縮まったのだから。

 

ブッチャーからエーテルのレーザーが放たれる。

俺は、一か八かの賭けに出た。

 

飛び道具に対して、アレックスが取れる最も有効な行動。

 

「I'm Ready!!」

 

右腕を振り上げ、ブッチャーの胴体にラリアットが入る

 

その瞬間、ブッチャーの巨体が宙に舞う。

俺はそのまま……ブッチャーを受け止める。

 

「アレックス!!」

 

アキラの叫びが聞こえる。

だが、俺の身体は……この重量を受け止められてしまった。

 

「捕まえたぞ……!」

 

ブッチャーを持ち上げたまま、跳ぶ。

 

The END(終わりだ)!!」

 

巨大質量を、地面に叩き付けた。

 

ばき、とブッチャーの身体から異音が鳴る。

……そして、ブッチャーはそのままエーテルの塵となって消えた。

 

「………………」

 

俺は、その様をずっと眺め……額の汗を手で拭って払った。

びちゃあ、と地面に血の跡が残る。

 

……どうやら、結構血を流しているらしい。

 

「アレックス!」『アレックスさん!』

 

アキラとボンプがこっちに走ろうとするのを手で止める。

 

……忌避されていたデカブツが消えると、どうなるか。

隠れていた雑魚どもが出てくるのさ。

 

「うわ、拙い……!」

 

アキラがつぶやく。

 

『お兄ちゃん!もうみんな来るから……ピュロイスは、駄目だからね!?』

「でも……!」

 

次の瞬間、俺の隣を何かが猛スピードで駆け抜けて行った。

 

「あ……?」

「ハァッ!!」

 

赤いマフラーがひらめく。

 

手にした金のガントレットが火を吹き、エーテリアスの群れの中へ躍り出る。

 

「ガヤが居てこその勝利さ!!」

 

そして、地面を殴り……一面噴火したかのように衝撃波を撒き散らしてエーテリアスどもを吹っ飛ばした。

 

「ぼさっとしない!!」

 

俺の背後に居た奴を、誰かがのした。

声で分かる。

 

「プル、クラ……」

「ハッ!生きてたなんてね!」

「すまん……」

「えっ……!?ちょっと、アレックス!ねぇ!」

 

俺の身体はとっくに限界だった。

救援と、プルクラの顔見た瞬間全身から力が抜ける。

 

「アレックス!アレックスってば!」

 

プルクラの声がどんどん遠くなっていった。

 

 




アレックス・ウィクス、ポテンシャルアップか完了しました。

編成が自分しか居ない場合、支援ポイントをドライブゲージとして使用する事が可能。
内訳は、
ドライブインパクト
ドライブラッシュ
キャンセルドライブラッシュ
ドライブリバーサル
ドライブパリィ
がアンロック。

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