GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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やりました、レミエールのモチーフも引けました……。

……衣装買うかぁ。


第21話『一難去っても難有りの男』

 

「うっ……ここは……」

 

ずきり、と痛みで覚醒した。

何だか、毎回倒れている気がする。

また包帯だらけで寝かされていたようだ。

 

「………………郊外か」

 

窓の外にブレイズウッドの景色が見えた。

 

「……すぅ」

「ん?」

 

ベッドの傍ら……誰かが突っ伏して寝ていた。

その足元でボンプがうとうとしている。

見慣れた黄色の毛並み……プルクラだ。

 

あの時、プルクラとライトが救援に来てくれていたのを思い出した。

 

「……借り、作っちまったな」

「ぅん……?ああ……起きたのかい」

「………………」

 

くぁ、とプルクラがあくびをする。

やたらと動きが扇情的に見えて少しドキッとする。

そばに居たボンプも起き上がって、部屋の外に走っていった。

 

「全く……無茶して」

「イテッ……」

 

頭を軽くつつかれる。

ずきりと痛みが走る。

 

「おっと、まだ塞がってなかったのかい」

「分かっててやったな……」

「まさか」

 

おどけた様にプルクラが肩をすくめた。

 

「……無茶したね」

「前に、仕留め損なったからな……」

「負けず嫌い」

「あ?負けてねぇからな?」

「バカ。命あっての物種でしょ」

 

また小突かれた。

そんなやり取りをしていると、部屋にアキラと……恐らく、妹であるリンが入ってきた。

 

「良かった……ボロボロだったから心配したんだよ?」

「………………えっと」

「ああ、こっちで会うのは初めましてだね。私リン。よろしくね」

「そういう訳で……アレックスさん、その……音動機なんだけど」

「呼び捨てで良い……これか」

 

ベッド脇のテーブルに置かれている音動機。

今回の衝撃で完全稼働したようだった。

 

「……一度、診てもらったほうが良いかも知れないね」

「希少金属で出来てるんだろ……居るのか?専門家」

「居るには、居る。すぐには来てもらえないかも知れないけど……」

「分かったよ……じゃあ、それまでに金を貯めておく」

 

いつまでも、こんなボロボロな外観のままにしておくのも気が引ける。

せめて、綺麗に手入れしてやらないとな。

 

「ふぅん?アレックス、私と組もうよ」

「あ?組む?」

 

金の話になった瞬間、プルクラが俺にしなだれかかってきた。

 

「アンタ、腕っぷしあるし私も楽できるからさ」

「あんまり危ない橋渡ってほしくないんだがね」

 

アキラとリンがちょっと居心地悪そうな顔になる。

だが、そんな空気を壊す新しい闖入者。

赤いマフラーと、室内でも外さないサングラス。

 

「チッ……ライト」

 

プルクラが露骨に舌打ちしてぱっと離れる。

 

「よう、随分派手にやられたな」

「だから、負けてねぇよ」

 

なんか俺は負けた扱いにされている。

解せない。

 

「まぁな」

「……まぁ、感謝してる」

 

色々言われたが、この2人に助けられたのは事実だ。

 

「……こりゃ、明日は大雨だな」

 

なんて言ったらコイツこの野郎。

やっぱいけ好かねぇや。

 

「なんだと!!テメェ表出やがれ、今度こそ……ぐぅっ……!」

 

大声出したら脇腹が痛んだ。

その様子にプルクラが吹き出し……ビデオ屋兄弟も笑い出した。

 

「喧嘩は療養終わってからだな」

「忘れんなよ……!」

 

やれやれ、とライトが呆れたように言う。

 

「店長達からの頼みだからな。今回は助けたが……次は自分で何とかしろよ」

「………………」

 

この程度で、ライトの助けを借りた。

それが俺のプライドに、闘志に火をつけた。

 

「……ああ。お前に勝てるその日まで……お前の助けは、借りない……」

「楽しみにしてる」

 

あばよ、と言い残してライトは出て行った。

ビデオ屋兄妹も、一旦は泊まっている部屋に戻った。

 

……んで、

 

「何でまだ居るんだよ」

「良いじゃないか別に」

 

プルクラはまだ部屋に残っていった。

まだちょっとダルいから寝かせて欲しいんだけど。

 

「返事」

「あ?」

「だから、返事。私も組むかいって」

「ああ……」

 

プルクラは、中々計算高い奴だ。

柔軟性もあるし危機管理能力も高い。

 

メリットは十分にある。

 

「俺も、少し前に仕事したやつと組まないかと誘われててな」

「………………は?女?」

 

あれ、部屋の気温下がったか?

プルクラの目がスッ……と肉食獣みたいな雰囲気になる。

怒らせた?どうして……?

 

「男だ。お前が前に香辛料運んだ奴」

「ふぅん……?」

「アイツ、プロキシだし腕も立つからな。3人で新しいチームでも立ち上げるか?」

 

なんて冗談めかして言ったら舌打ちされた。

なんなんだよ。

 

「……気が変わったら、返事ちょうだい」

「今じゃなくて良いのか?」

「減らず口はケガ治してから良いな」

 

取り付く島もない。

と言うか、

 

「……怒ってるのか?」

「……怒ってない」

「いや……なんか、機嫌悪い……」

「……悪くない」

「………………」

「………………」

 

……どうするよ、この空気。

 

結局、このあとプルクラが帰るまで空気は変わらなかった。

 

 




おかしい……!
リナが1ミリも登場してない上になんかプルクラがメインヒロイン面してる……!!!

そろそろリナさん出します………………。
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