そう言えば3.1のシナリオ見ました。
この話でもレミエールどこかで出せたら良いなぁ。
1週間経って。
部屋に家具が充実した。
冷蔵庫もある、電子レンジもある。
ビデオデッキも用意した。
なんと洗濯機もある。
完璧だ。
「………………」
洗面台に俺のじゃない歯ブラシが置かれていた。
「おいプルクラァ!」
「良いじゃないか。合鍵ももらったしさぁ」
「勝手に作ってきただろうが……」
「私とアンタの仲じゃない」
「……お前には恩があるし強く言わない俺が悪い……のか……」
がっくりと項垂れた。
プルクラの私物も増えてきた。
……そう、こいつの私物を置かれてしまったのだ。
マグカップと洗顔用品とジャンプーリンスボディーソープと着替え。
「マジで住む気かよ……」
仕事を手伝う様になってから本当に居着かれてしまっている。
新エリ―で泊まる場所が無いからとずるずると。
フォルテがエリ―に来た時に泊まってくかと聞くと、
『彼女さんに悪いだろ、アミーゴ』
完全に誤解されている。
他にも、
『おはようございます。彼女さん、朝早いんですね』
お隣さんにめちゃくちゃ誤解されている。
もう完全に同棲カップルだと思われている。
「………………」
「なんだい」
「いや……」
俺自身コイツのこと別に嫌いではない。
ただ……コイツが何考えてるのかサッパリ分からんのだ。
(………………)
もし。
もしコイツが、
(……死んじまったら)
俺は、涙を流すだろうか。
なんてことを、時たま考える。
今の時代、近しい人も、自分も、すぐに死ぬ。
(……繋がりすぎたか)
思えば、周りに人が増えた気がする。
あの闘技場に居たときと比べると……いい奴が、死なすのは惜しい奴らが増えた。
「何さ、考え込んじゃって」
「いや……随分、恵まれたな……ってな」
「フン、なんだいそりゃ」
「あのときと比べると……周りが増えたな、って」
「………………」
ただ目の前の試合だけを考えていた、あの頃。
ふと、思うときがある。
あのまま……ファイトだけで生きていたら……と。
「辞めときな」
「イテッ」
プルクラに小突かれた。
「考えるだけ無駄さ」
「何だと……」
「今の方が楽しいだろ?」
ん?と言わんばかりにニヤニヤしている。
そのまま頷くのも癪だけど、その通りだ。
「………………」
ぴんぽーん……。
インターホンが鳴る。
何か頼んでいただろうか。
何か言いたそうなプルクラを尻目に、玄関へ向かう。
「御機嫌よう、お久しぶりです」
「アンタは……」
戸を開けたらメイドがいた。
隣に、緑の小さいメイドもいた。
「リナと……カリンか」
「は、はい……お久しぶりです……」
「どうしたんだ二人とも」
「たまたま近くを通りかかったので、引っ越し終わりの挨拶などどを」
「わざわざご苦労なことで……」
「その苦労の積み重ねが、わたしたちヴィクトリア家政なのですから」
皮肉に真面目に返されてバツが悪くなる。
「あ、アレックスさん……!店長様から聞きました……その、デッドエンドブッチャーと戦ったって……」
「え?ああ……まぁな」
「あの時、カリン達がとどめを刺していたら……」
「やめときな……たらればなんて言ったところで意味がない」
「あ、あう……」
しまった。
頭ごなしに否定してカリンの出鼻を挫いてしまった。
「……何やってんだいアンタ。こんな小さな子にまで」
立ち話が長くなったのか、プルクラが様子を見に来た。
「あら、プルクラ様」
「ゲッ……メイド長じゃないか……何しに来たのさ」
……あれ、知り合い?
「引っ越しのご挨拶に。プルクラ様はアレックスさんと同棲されてるのですか?」
「違う。コイツが勝手に……」
「アレックス、何その言い方」
「間違ってねぇだろうが」
「うふふ。仲がよろしいのですね」
「どこが……!」
前々から感じていたが、リナも割とアクセル全開でからかってくるタイプな気がしている。
玩具にされるのはゴメンだ。
俺は談笑している二人の横を抜けて、玄関を出てカリンの前でしゃがんで……目線を合わせた。
「お前は、仕事をちゃんとしたんだ。そのあとのことは……俺が勝手にやった。違うか」
「え?あ、ええと……違いません……」
「よし、それで良い。お前はもっと自分の仕事に自信持て」
「う、うぅ……」
「大丈夫。お前は出来る」
あまりに後ろ向きな性格をしているためか……俺ですら励ましてしまう。
「……ありがとうございます」
カリンがはにかむ。
俺も微笑んでカリンの頭を撫でた。
「挨拶は済んだろ」
プルクラがちょっと不機嫌そうに言う。
「そう言えば……お前達、知り合いか?」
疑問がまだ残っていた。
少なくとも、プルクラとメイド二人は面識があるようだった。
「店長経由で何度か一緒に仕事したことがあるのさ」
「……お前が?ヴィクトリア家政と??」
全くイメージが湧かなかった。
「なんだいその目は」
「……想像できなくてな」
「プルクラ様はとても優秀な方です。わたし達も助けられました……ね?カリンちゃん」
「は、はい……ちょっと怖いですけど、頼りになるお姉さんです……」
「チッ……やめな、褒めるんじゃないよ」
「なんだ、照れてるのか?いだだだ!?」
からかったら手首を決められた。
解せない。
その様子を、リナとカリンは微笑ましそうに見ていた。
………………後日。
「アレックスさん……その、今新エリ―都にそういった法律が整備されていないとはいえ……三人というのは。しかもひとりは未成年てすよ……」
「………………は?何の話だ……?」
お隣さんに盛大に誤解された。
ゼンゼロ世界、終末世界だし一夫多妻とか全然OKそうですけどどうなんでしょうね。