まだまだ先は長いですが、取り敢えず壁は1個超えました……。
※サブタイトル入れ忘れてました。
トレーニング生活も1ヶ月に入ろうとしたところ。
「ふぅ……」
夜。
自宅のドアに鍵を差そうとして……開いていた。
(……また来てんのか)
部屋の中は暗い。
そっと中に入ってベッドの上を見れば……まぁいつもの様に寝ている奴がいる。
「……飽きねぇな」
俺のベッドの上を我が物顔で占拠するネコ科のシリオン……プルクラがすやすやと寝息を立てていた。
(今日もソファだな……)
起こさないようにそっとシャワーへ入る。
遂にプルクラのボディーソープが置かれてしまった。
今度返しとかないと。
あと1ヶ月の準備期間を経て、俺はリングオブファイターズへ出場する。
正直、人との対戦経験を積んだほうがいいかもしれないが如何せん異種格闘技戦過ぎて誰も適任じゃない。
「ふぅー……」
大きく息を吐く。
何だか疲れている。
それもそうか。
でも、
(充実してる)
そう思える。
ライカンもリナも容赦ない。
「……帰ってきたの?」
「ん?ああ……起こしちまったか」
シャワーを浴び終わって体を拭いていたとき。
プルクラが起きたようだ。
「……アンタ、最近楽しそうだね」
「……そう見えるか?」
「見えるさ……少なくとも、あっちではそんな顔見たことない」
取り敢えず下だけ履いて出た。
「……上もなんか着なよ」
「やかましい。俺の家だ」
「そうかい……くぁ」
「……っ!!」
慌てて後ろを向いた。
そう言ってるコイツもなんも着てねぇじゃねぇか。
「なんだい」
「動くな。そのまま寝てろ」
「……そんな、おぼこじゃあるまいし」
「俺が気にする」
「……ふぅん?」
なんか着るものがあっただろうか。
シャツは……。
「捕まえた」
「っ!!?!!??!」
背中に触れる感触。
サラサラな毛並みと……肌の柔らかさ。
「おまっ……何して……」
「私に背中向けるのは不用心じゃない?」
「やめろ……離れろ」
「良いじゃないかちょっとくらい……最近構ってくれないし」
「……仕事だ」
「リングオブファイターズだっけ?またリングに上がるんだ」
「……ああ」
「身体、鍛えてるんだね」
「…………………」
さわさわと背中を触られている。
もう好きにさせよう……。
恐らく、放置し過ぎてすねてる。
「ねぇ、試合……見に行っても良い?」
「富裕層の賭け試合だぞ?」
「何とか入り込むさ。アンタがリングに上がってるとこ見るの…好きなんだ」
「……好きにしろ」
「応援してあげる」
「……そうか」
「明日から、猪突猛進が遠征するから……しばらく来れない」
「……気を付けろよ」
「……ありがと。おやすみ」
背中の気配が消える。
振り向けば、もうシーツにくるまって横になっていた。
「…………………はぁ」
いつもの態度とは違ったしおらしい態度に、流石に俺もなんも反応できなかった。
「調子狂うぜ……全く」
そっとソファに横になって、俺は目を閉じた。
「………………おやすみ」
リナさんパート増やすって言ってんのにプルクラといちゃつくパート増えてる……!?