ハワードコネクション。
前の世界の知識だと……サウスタウンを牛耳る企業だった気がする。
んで、そのトップ……ギース·ハワード。
キングオブファイターズ。
ギースが私腹を肥やすため、また自身に匹敵しうるファイターを集めて抹殺するのを目的とした大会だった。
ストリートファイターで言うところのベガにあたるポジションのキャラだ。
こちらの世界では……TOPSと呼ばれる新エリー都の上部に食い込む企業であるらしい。
(……まあ、考えても仕方ないか)
一回戦が始まるため……俺は選手用の通路を歩く。
段々と歓声とガヤが聞こえてくる。
通路を抜け、照明の光に照らされる。
『皆様お待ちかね!1回戦のスタートだ!まずはコイツ!』
ボクサーらしき男が手を挙げてアピールしている。
俺は、そいつの前に立った。
『そして!今回初参戦!期待のニューフェイス、黒衣のデビル……RX·ウィングマンだ!!』
黒衣のデビルて。
確かに黒のベスト着てるけどさ。
今回は上裸にベストである。
カーン!と、いきなり試合開始のゴングが鳴る。
ボクサーはまだアピールしていたので、
「フン!!」
「ぐおっ……!?」
背中を思いっ切り蹴っ飛ばした。
……会場からはブーイングの嵐。
どうやら、このボクサーは結構な人気選手らしかった。
「あ"ぁ"?!どうした!声がちいせぇぞお前ら!」
手を広げてオーディエンスを煽る。
ブーイングが大きくなった。
……何で俺初見の前でいきなりヒールレスラーやってんの!?
「やりやがったな……!」
起き上がったボクサーから鋭いパンチが放たれる。
流石に腕は立つか。
「甘い!」
だが、遅い。
左腕でパンチを受け止める。
その瞬間、青い光が舞う。
……ドライブパリィが成功。
いつの間にか、俺にはドライブゲージを利用した行動が出来るようになっていた。
「ハッ!」
「くっ……!」
顔面に掌底を放つが向こうもしっかり反応する。
なので、ローキックを放ちバランスを崩す。
「貴様……!」
「ここは、ボクシングの会場じゃないぜ!」
そのまま小足大足のターゲットコンボを叩き込む。
転倒、リングを転がった。
「いつまで寝てんだ!」
俺は飛び上がりエアスタンピードで追撃する。
見事に腹にクリーンヒットする。
「かはっ……!?」
「まだまだぁ!!」
頭を掴み上げ無理やり立たせてラリアットでしばき倒した。
『なんて無慈悲な追撃!この新人、まさにデビル!コイツに人の心は無いのか!』
実況が言いたい放題言いやがるが気にしない。
最早相手はグロッキーだ。
トドメの一撃、くれてやる。
高く跳躍し……相手の肩を掴んだ。
「うおらぁ!!」
怒涛の頭突き4連打。
スタンガンヘッドバッドだ。
凄まじい音がして……ボクサーは白眼を剥いて大の字に倒れた。
『……………なんてことだ!勝ったのは、RX·ウィングマンだ!!なんて大番狂わせだ!!』
再びブーイングの嵐。
俺は両手を広げて高らかに宣言した。
「やかましいぞテメェら!弱い奴がくたばった……それだけの話だろうが!!」
観客席で、ヒューゴ……もといダッドリーが大笑いるのが見えた。
俺は、ヒューゴに向かって中指を立てる。
何はともあれ……一回戦突破だ。
(……アイツも、見に来てるのかな)
一回戦突破。
この程度今のテンションのアレックスの敵ではありません。