甘えた技振り全部咎められるので立ち回り見直した方が良いかも知れませんね……。
えっ??デンジャラスアプローチに弾抜け判定追加マジで???
「まずは一回戦突破おめでとう、といったところか?」
控え室で休憩中……ダッドリーことヒューゴが入ってきた。
「お前は仕事してんのか?」
「もう盗品の場所は把握した。ただ、警戒が厳しくてね……先程のパフォーマンスは素晴らしかった。いいヒールっぷりだったとも」
「やかましい」
「そうやって注目を集めてくれれば我々も動きやすい」
「やりたくてやってる訳じゃねぇ……」
アレックスとしての言動が身に染みてるから勝手にヒールレスラーやっちまうだけだ……。
「御機嫌よう、アレックスさん」
部屋にリナが入ってきた。
「……顔が割れてるんじゃなかったのか?」
「勿論、見つからないようにこっそりと来ましたわ」
そう言えばメイド服じゃない。
……バイク用の黒のライダースーツだ。
「注目の新人ファイター、早速話題になっておりますわ」
「……そんなにか」
「ええ。あのボクサー……前回大会で好成績を残している強豪でしたのよ。ナルシストの気があって体裁気にするのが玉に瑕な愛されタイプのファイターでした」
「そうか」
別にそういった話に興味はない。
地元出身のベビーフェイスをボコボコにしたとか全然やらかしたし。
「と言うわけで、次の対戦相手の情報を持ってきましたよ」
「次の対戦相手か……どんな奴なんだ?」
「名前はエンディミオン権田」
「エドモンド本田?????」
「エンディミオン権田ですわ」
ほな違うか。
「新エリ―都では珍しい相撲レスラーですわ」
エドモンド本田じゃねぇか。
「相撲レスラーか……」
スト6では嫌われキャラ筆頭みたいな扱いをされている。
まぁ……技の性能が色々とアレだったからなぁ。
「交戦経験はあるのかな?」
「あると言えばある」
ランクマッチでな。
「なら、対策はできていると」
「……通じるなら良いんだが」
ともかく……まだ一回戦の試合は残っている。
少し休憩させてもらおう。
「取り敢えず、少し休む」
「はい、お疲れ様でした……ここでのお世話はお任せくださいまし」
「じゃあ、試合の30分前に起こしてくれ……」
「畏まりました」
「俺は警備の様子を見てくるとしよう。次も頼むぞ」
ライカンの姿が見えないが、まぁアイツは変装どうこうでどうにかなる顔じゃないしなぁ。
「おう……ふぁ」
初戦からかっ飛ばしたからちょっと疲れたかもな。
まだまだ先があるしセーブした方が良いだろうか。
(……手を抜いて勝てる相手なら苦労しねぇって)
そんな都合の良い状況は訪れない。
なぜなら……。
『優勝、してやるぜ……!』
カリンの前で、宣言したから。
(カッコ悪いところは、見せられない)
プルクラも見に来るから。
そして……。
(……コイツも見てるしな)
「?何か……?」
「い、いや……何でもない」
俺はニット帽を目深に被って目を閉じた。
「ふふっ……おやすみなさいませ」
この間ボコボコにしてきたマノン調べたらランクマしかやってなくて見事にサブ垢だった模様。