今1日2回投稿してますけどちょっと頻度下げます……。
ネタ収拾と言うか下書きが追い付かなくなってしまって……。
会場は混乱に包まれていた。
至る所で火の手があがっている。
その中を俺は全力で走っていた。
「ハァ……!ハァ……!」
リナのトレーニングのおかげで持久力は凄まじくこうじよまうしていたが……。
朝から三連戦しているせいで中々しんどい。
(プルクラ……!何処だ……!)
ネコ科のシリオンの姿を探す。
アイツなら大丈夫だ、と思いはしていても探してしまっていた。
「アレックス、拙いことになった」
選手控室に戻ると、ダッドリー……いや、変装辞めたヒューゴが居た。
「……副社長のクーデターだって?」
「そういう事になる。全く……もう少し待てば面倒にならずに済んだものを……」
「言っても仕方ねぇだろ。ライカンとリナは?」
「脱出ルートの下見に。よもや使うことになるとはな……」
外から銃火の音がする。
「マジでドンパチやってんな……」
「いやはや、店長君を連れて来なくて正解だった」
「全くだ……」
成人男性にしては細いアキラの事を憂うのだった。
もっと肉食わせて運動させないと拙いんじゃないか?
「っと、そんな事を話している場合ではなかった」
「そういや盗品はどうした」
「勿論、ここに」
「……手際のいいことで」
丁寧に梱包された板状の包をヒューゴが見せてきた。
混乱に乗じてくすねてきたのだろう。
「天下のモッキンバードが火事場泥棒みたいなケチなことしてて良いのかよ」
「何、取り返すという大義名分がある。ケチなのは否定出来ないがな」
選手通路も騒然としている。
何人かの選手は副社長の息が掛かっていたらしく……戦えそうなやつを制圧していた。
「さて、君はどうする?」
「大会もおじゃんだしな……帰るわ」
「……この中を?」
「……はぁ〜……」
プルクラ見付けてさっさと帰ろう。
「あのネコ科のシリオンの女性かい?確かまだ観客席のフロアに居たと思うが……」
「おうありがとな。行くわ」
「アレックス!ここで会ったが百年目!!」
控室のドアを蹴破って誰か入ってきた。
飛んできたドアが俺に直撃してドアがへし折れ真っ二つになる。
「………………」
「あの時の雪辱、晴らさ」
「うるせぇな」
「ごふっ……!?」
ドアごとタメ立ち大Kで押し返して入ってきた見ず知らずの乱入者を吹っ飛ばした。
「知り合いか?」
「知らん」
ダンかと思ったけど全然違うやつだ。
いや誰だよこいつ。
「気を付けろ、そこら中副社長の手下だらけだ」
「おう」
……しかし、副社長か……。
ギースに忠誠を誓ってた幹部連中がこんな事するとは思えんが……。
(……ギースっぽいやつが家族想いになってたし、やっぱ違うんだろうな……)
ビリー·カーンと言う、『ギースの右腕』と評されたキャラが居た。
副社長の座に収まる奴とは思えないしギースを裏切る訳もないからそこは違う人間だと信じたい。
(……ん?)
エントランス2階の観客席へ向かう通路。
目線を下げると1階エントランスが見える。
そこには……多くの傭兵に囲まれたギルスの姿があった。
「フフフ……よくも数を揃えたものだな」
囲まれながらも、余裕の態度を崩さないギルス。
指揮官と思しき男が、部隊に指示を出す。
「ギルス·ハワードだ!討ち取って名を上げろ!」
「「「うおおおおおお!!!」」」
凄まじい怒声と共に、傭兵達がギルスに殺到する。
え、アイツそんなにこの世界で武勇があるのか……?
「
ギルスが腕をクロスする。
「まさか……!」
俺は思わず2階から身を乗り出して見入る。
テンションが一気にぶち上がった。
なんてったってあの技大好きなんだ俺。
「レイジング、ストォォォォォム!!」
ギルスが床に両手を勢いよく着く。
その瞬間、ギルスの周りに殺到していた傭兵達が巻き上がる暴風に吹き飛ばされた。
ギース·ハワードの超必殺技、レイジングストームだ。
(か……かっけぇ……!!)
俺はなんか感動していた。
かつて、ロック·ハワードを先に知り、彼にルーツがあると知って……ギースにたどり着いたとき。
あまりにも格好良くて言葉を失ったのを覚えている。
「ハッ……!拙い!」
生き残りがギルスの背後から闇討ちしようとしていた。
俺は後先考えずに2階から飛び降りる。
「Booom!!」
「何……!?ぐぎゃぁっ!?」
フライングクロスチョップで刺客をぶっ飛ばした。
「アレックス……!?」
「よう社長……加勢に来たぜ」
ついやってしまった。
これどう収拾すんだよ……。
「モノ好きな奴だ……だが……着いてこい!」
「OK、始めよう……!」
まぁ、なんとかなるさ!
今日のアレックス、IQめちゃくちゃ低い気がする……!