リナとアレックスの距離が離れてしまったので、補強イベントを挟みたいと思います。
私事ですがなんだか調整後のアレックスでランクマッチがめちゃ勝ってて8連勝してるんですけど……まさか……皆アレックスの対策してない……?
第44話『不完全燃焼だけど』
ヴィクトリア家政とヒューゴから、一応フォローを貰ったのだが……正直、あまり納得していない。
というより……不完全燃焼だった。
ギルスやレガールといった強者と戦えたのは僥倖なのだが……肝心の決勝戦は結局中止。
リングオブファイターズの勝者という称号は露に消えた。
「そんな、落ち込まないでください……」
六分街の公園のベンチで、俺はカリンと並んで座っていた。
たまたま会ったので……報告も兼ねて、久し振りに話すことにした。
別に落ちこんでいた訳でも……リナに良いとこ見せれなくて拗ねている訳でも断じてない。
「……悪いな。お前に……優勝するって宣言したのに」
「そ、そんなこと……!無いです!」
カリンが断言する。
「勝ち上がって主犯格を捕まえたんです。もう優勝じゃないですか」
「……かもな」
カリンの頭に手を置いて、乱暴に撫でた。
この子は、なんだか撫でたくなる。
ひたむきに頑張って、卑屈なところがあるけどそれでも前を向いている。
純粋に、見習いたくなる。
「……なんだか、お前と居ると……俺は愚痴を言ってばかりかもな」
「え、えぇ……!?そうですか……?」
「喋りやすいんだ。お前と話してると」
「そう……でしょうか?」
「ああ」
ベンチから立つ。
いつまでもグチグチしてて良いことなんか何もない。
「また、仕事探すか……」
「そう言えば……アレックスさんは、プロレスラーにはならないんですか」
プロレスラー。
アレックス·ウィンガーは確かにヒールレスラーとして生計を立てていた。
だが……この世界ではどうなのか。
正直未知数だ。
「俺みたいなヤツが……この世界で、身体ひとつで稼げる商売ってので……選り好みはできないのかもな」
そう、思う。
俺にショーマンは向いてない。
「そう……ですか……」
「カリンは……なって欲しいのか?」
「………………分かりません。でも……」
カリンの瞳に、かつて見た揺れは無い。
「こうやって、気ままに話せなくなるのは……嫌、かもです」
「……そうか」
伸びをする。
今日も、新エリー都は平和だ。
「そう言えば……リナさんとは、あれから……」
「………………」
会うどころかメッセージを送り合うことすらしていない。
俺達はそういう仲では無かった。
(……いや、俺が避けてるだけなんだろうな)
何となく、気不味くて俺が渋っている。
それだけな気もする。
(……大体俺とアイツは別に友人とかそういう関係でもないだろ)
とは言え。
「……リナさん。少し気にしてましたよ」
「えっ……?」
「話、した方が良いんじゃないでしょうか」
「………………」
どう、だろうな。
リナと、会ったほうが良いのだろうか。
次回、ファンタジィリゾートへ。