最近段々中の人の性格出てきてるフシがあるな……?
「な、なんだお前……!」
飛んできた方へ歩いていく。
リゾート地に見合わない黒服サングラスの男が5人、集まっていた。
「なんだとはご挨拶だな。人がせっかく避暑に来てるってのに気分を害してくれてよ」
俺はカップを遠くのクズかごに投げ捨てる。
「……あ、無いと思ったら……」
黒服のひとりが思わず手元を見る。
コイツか。
「何やってるか知らんが随分と物々しいじゃねぇか」
「お、お前には関係ないだろ……!」
「お客さん、申し訳ないッス。騒ぎに巻き込んじまって」
黒服に囲まれていたのは……やたらとガタイの良い青年……いや、若いな。
まさか、少年……?
「いや、トラブルか?」
「えっと……まぁそんなところっス」
「へぇ……?」
何となく気が立っていたので俺は少年の隣に立った。
「で?コイツらは何を騒いでんだ?」
「え?えーっと……屋台の場所の取り合いが起きちまって……」
「ほーう?」
「取り合い?そっちが俺達の場所に勝手に屋台出したからだろうが」
……場所がブッキングしたのか。
ちょっと面倒くさい事になってたな。
「こっちのご夫妻はちゃんと許可は取ってる!」
「話は平行線らしいな。どうする?」
「どうするって……」
「白黒ハッキリ決められる勝負でケリを付けようじゃねぇか」
「何でお前が仕切ってんだよ……!」
ごもっともである。
だが俺は機嫌が悪い。
何かと理由をつけてコイツらをぶちのめしたいのだ。
「……あ!コイツ、ハワードコネクションのROFに出てた奴じゃねぇか……!」
「あん?」
「え……誰?」
「ほら、グリフォンマスクの……」
「RX·ウィングマン……!あのヒール役の!」
……なんか話が変な方向に向かってる気がする。
「いやぁ俺ファンなんすよ!握手してください!」
「……えぇ?」
これは予想外だな……。
あの大会で俺にファンが?
嘘だろ。
「っておい!それとこれとは話が別だろ……」
黒服のひとりが叫ぶ。
いやほんとにその通り。
「……おい、ボスから連絡来てるぞ」
「ひぇ……て、テメェ!覚えてろよ!」
ひとしきり騒いだ後、勝手にずらかっていった。
「……なんだったんだ?」
「え、えっと……アンタ、RX·ウィングマンってマジっスか……?」
「……ああ」
シリオンの少年がしげしげと俺を見つめる。
え?コイツも観てたのか試合……。
「マジッスか!会えて嬉しいッス!ジブン、狛野真斗って言うっス!」
「……アレックス·ウィクスだ」
「アレックスさん!よろしくっス!」
「よろしくな、真斗」
俺は真斗少年と握手する。
オオカミのシリオンだろうか?
大きな尻尾をめちゃくちゃブンブン振っている。
「アレックスさんは、観光で?」
「ああ……連れとな」
「もっと落ち着いた時に会いたかったんスが……ちょっと立て込んでて……」
「……この辺の屋台の話か」
「っス。最近このリゾートも手を広げようとしてたんスけど……ブッキングしたみたいでトラブってたんスよ」
「それで?ここの店はなにやってんだ?」
「それが……ご主人が腰をやっちゃったらしくて……」
「マジかよ」
見れば、老夫婦が困ったように縮こまっていた。
「………………」
首を突っ込んでしまった手前、見過ごすのも寝覚めが悪い。
「アレク」
プルクラが追いついてきたが……心底呆れている。
「アイツら、確かレジャー系ダミー企業の連中でしょ」
「知ってんのか?」
「名前だけはね。弱小グループだけどこんなとこに入り込もうとしてたんだね……」
「ってことは向こうの言い分はブラフか……」
「……どうするつもりだい?」
ジト目でプルクラが俺を睨む。
「どうする、か……」
真斗少年と老夫婦を見る。
ここまで首突っ込んだんだから、後は流れだろ。
「繁盛しちまえば向こうも手を出せねぇだろ。手伝うぜ」
「はぁ……本当にもう……」
プルクラが盛大にため息を吐いた。
海の家でアルバイト、スタート。
ところでMarvel闘魂、演出めちゃくちゃ凝ってて面白そうですね……買ってみようかな。