強い相手はリスペクトするけど思った感想そのまま出すせいで煽りに聞こえる……改めてキャラと交流させるのめちゃめちゃ難しいキャラじゃんね……。
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評価ありがとうございます……!
カリンは、屋外の物干しで洗濯物を干していた。
そんな、小さな背中にライカンは声をかける。
「カリン」
「はい……!あっ」
返事をして振り返れば、俺の姿も目に入り少し縮こまった。
小柄なのに、この子は肩を窄めて小さくなろうとする気があるな。
「彼が、話かあるとのことです。私は席を外しますので」
「ふ、ふえぇ……!?」
そう言い残し、ライカンはさっさとセーフハウスの中へ戻ってしまった。
残された俺とカリンは、重い沈黙の中に取り残された。
「あー……」
とにかく、話さなければ。
「カリン……だっけ?」
「は、はいぃ……カリンは、カリンです……」
「……ありがとな」
「えっ……?」
ああヤバい。
死ぬほど照れくさい。
小さな女の子にただ礼を言うだけなのに。
「俺を、助けてくれるように頼んだんだろ?」
「え、えっと……」
「勘違いでも、別に良い」
俺はしゃがみ込んで、カリンと目線を合わせた。
……カリンは、俺の視線に真っ直ぐと返した。
なんだ、おどおどしてるくせに……ちゃんと相手の目を見れるじゃねぇか。
「結局、俺はお前の身内かどうか分からん。けどな……借りは、返す」
「か、借り……?」
「俺の力が必要なときは、呼べ。荒事しか出来ねぇけどな」
「……はいっ!」
カリンが、にぱっと笑う。
俺も、釣られて微笑む。
この子と居ると、ささくれだった気持ちが安らぐ。
そんな気がする。
「それじゃあ……ノックノック、交換しませんか?」
「ノックノックだぁ……?」
はて、何のことだ?
「え?スマホのアプリですけど……」
「使ったこと無いな」
「え、ええ……!?」
連絡なんて基本的にトレーニングルームや部屋に置いてある一方通行の電話しか使ったことがない。
ダイヤルもモニターもない受話器だけの連絡手段しか知らなかった。
「そ、それじゃあ……スマホは……?」
「持ってないな」
「ええっ……!?」
「……?」
首をかしげる。
そもそもそんなもの持つ必要性が無かったからな。
「じゃ、じゃあ……スマホ、買ったら……また、お話しませんか?」
「……ああ。じゃあ用意しないとな」
何かと便利そうだし、用意し……。
……あ。
「………………」
「ど、どうしたんですか……!?顔色が……」
「……いや……何でもない」
「ええっ……!?どう見ても急変したようにしか見えません……!」
「あー……」
気が付いてしまった。
……俺の、手荷物。
全部ホロウの中に置いてきちまった。
特に……金。
俺の雀の涙のレベルのファイトマネー。
全部、ホロウの中に……。
「何もねぇ……」
「何も……あっ!」
カリンも気が付いたように血の気が引いた。
そうか、服の洗濯もこの子がしてくれたなら気が付いてる。
「………………お金、無いんですか……?」
……こんな小さな子に言われると、まっとうな人生歩んでない俺でもぐさりと背中を刺された気分になるのか。
「……ああ」
否定した所でどうにもならない。
なんなら住民票もIDもない。
つまり帰る場所すらない。
俺は空を見上げた。
呆れるほどの快晴。
気分は全くはれなかったがあ。
そこまで考えて、もういっそ笑うしか無かった。
人間、追い詰められると変なテンションで笑ってしまう。
「ど、どうしたんですか……?」
「いやなに。自分の状況に笑えてきただけさ」
「えぇ……」
「良いさ。どん底から這い上がるチャンスを得たんだ。這い上がってやるよ」
俺は立ち上がる。
あの薄暗いリングを抜け出した先がここってことだ。
「生きてるんだ。やれるだけやってみるさ」
「……はいっ!頑張ってください……!」
カリンが笑顔でそう言った。
「おう」
背中を強く押された気がする。
いっちょやってみるか。
新しいリングで、俺のこれからの道を歩んでみよう。
「カリン」
「はいっ」
「……またな」
「はい……!」
別れを告げて、俺は歩き出した。
まずは、仕事からかな……。
新エリ―都に希望誕生!
というわけでプロローグが終わりました。
これから、見た目アレックスの男の新生活がスタートします。
時系列は特に考えていないので、原作の事件には絡まない予定です。
感想、評価よろしくお願いします!