GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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翌日の予約投稿忘れていたので初投稿です。
最近ちょっと頭痛で画面見てるのがしんどいんですよね……。

Marvel闘魂、中々難しいシステムしてて慣れないですね。
チーム戦格ゲーはDBFとかやってましたが。



第59話『開けろ!ハワードコネクションだ!!』

 

「さて、アレックス」

 

海の家の経営も板に付いてきた頃。

定期的に現れるアロハシャツでサングラス姿のギルスが俺に話しかけてきた。

 

「……会社は良いのかよ」

「会社のことでもある」

「……何?」

「例の組織。我が社の敵対組織として処理する事になった」

「……なんだと?」

 

例の……ダミー企業とその裏のマフィアの組織。

ギルスの会社って言うとハワードコネクションか。

そこの敵として処理……まぁ確かに業務妨害されていたしな。

 

「ということでアレックス。私が奴らと接触する際のボディガードとして雇われろ」

「提案ですら無いのな」

「私とお前の仲ではないか」

「……で?」

「察しが悪いな。潰しに行くぞ」

「俺以外のメンバーは?」

「私とお前だけで充分だろう」

「……正気か?」

「私の実力は知っているだろう」

「いや、そうだが……」

 

以前の手合わせの際、全然余裕で負けたのは記憶に新しい。

やっぱギースはつえぇや。

負けたのに俺の気分は晴れやかだったよ。

 

ってそんなことは今は関係ない。

 

「奴らが次どんな手を使うか分からん。追い詰められた小物がどう暴走するか……お前は見たことがあるはずだ」

「……!」

 

ギルスの物言いに、俺はレガールを思い出す。

 

「……仕方ねぇ。やるか」

「フッ。お前なら、そう言うと思っていたよ」

「言わせたんだろアンタが……」

 

薄々思ってたけどコイツもコイツで中々自由だよなぁ。

 

「今日、経営が終わったらあそこに来い」

「へいへい……」

 

とんでもないやつに気に入られたもんだ。

 

「アレク」

 

ギルスが去った後、プルクラが厨房に入ってきた。

……左手の薬指に、鈍く輝くリングがはめられていた。

 

「どうした?」

「あの社長と何を話してたんだい」

「チンピラの撃退方法」

「……仕掛けるのかい?」

「今夜やるらしいぞ」

「なら私も……」

「お前たちはこっちを頼む。どんな報復を仕掛けるか分かったもんじゃないからな」

「………………」

「お前なら上手くやれるだろ。頼むぞ」

「……はぁー……ズルいよ、アンタほんとに」

「お二人とも、休憩にしましょう……何のお話を?」

 

リナもやって来た。

……彼女の左手にも、プルクラと同じものがはめられていた。

 

結局、俺はヴェスポの口車に乗った。

ギルスに相談したら二つ返事で用意されていた。

 

『出世払いだ』

 

もう俺将来的にハワードコネクションに就職することになりそう……。

 

二人にその旨を伝えると……複雑そうな顔をしたが、

 

『では……アレックスさんがその手で私達につけてくださいまし』

 

しばらく考えたリナが満面の笑みでそう言うのだった。

なので……俺は、自分の手で二人の左手薬指に指輪をはめた。

 

『おめでとう、アレックス』

 

アキラが軽口を叩いてきたので背中を思いっきり叩いた。

……アキラの細い身体が海まで吹っ飛ぶとは思わなかったが。

 

「コイツ、乗り込むらしいよ」

「まぁ。派手に暴れてくるおつもりで?」

「暴れる前提かよ」

「うふふ。アレックスさんは行儀よく交渉事をするおつもりで?」

「……しねぇよ」

「それで良いのですわ。貴方は戦う男性ですもの。荒事に巻き込まれて身体を張るのが一番輝いていますわ」

「……そうかよ」

 

にっこり笑うリナにそう言われ……悪い気はしなかった。

しなかったけどそれはそれとして交渉向いてねぇよ?と言われてるのもちょっと気になる。

 

「ええ。是非ともこてんぱんにお願いしますわ」

「はいはい……」

 

リナが俺のそばに近付いてきて……腕を絡めて、俺の耳に顔を寄せた。

 

「なっ……お前、なにす……!?」

 

うおっ……やわ、何……肌っ……!?

突然の状況に頭が回らない。

 

すると、リナが耳打ちをする。

 

「無事に帰って来られましたら……デート、考えて差し上げますわ」

「っ……!?」

「私も居るんだけど……」

「プルクラ、反対側空いてますわよ」

「……そうね」

「うおい!!」

 

プルクラも俺の腕を抱えて抱き着いてきた。

なんだこの状況!!

 

「へぇ?私もそんなに緊張するんだ」

「すっ……するに、決まってんだろ……!」

「嬉しいじゃないか。いつもはのらりくらりと鈍感ぶってんのに」

「やめ……!耳元で囁くな……!」

「あ!二人ともズルい!私も!」

「うぇっ……!?ヴェスぐぇっ……!!」

 

ヴェスポが俺の身体に飛び込んできて普通に潰された。

そのまま後ろに大きく倒れる。

 

「お前は、自分の体重考えろ……!」

「えーん!アレクが意地悪言うわリナ〜」

「よしよし……アレックスさんはデリカシーがありませんわ」

「あーあ、泣かせちゃったね」

「お前らなんでそんな仲良いんだよ……」

「友達だもんね〜」

「「ねー?」」

 

気が付けば女同士で友好深めてたのだろうか……。

 

「ゲホッ……真面目な話だ。リナとプルクラで……こっちを頼む」

 

三人が切り替えたように真面目な顔になる。

 

「承りました」

「はぁー……」

 

プルクラが大きくため息を吐く。

ここに来てから何度コイツがため息を零したか、わからない。

 

「……悪いな」

「謝れるようになっただけ、マシ……か。帰ってきたら覚悟しときな。私たち全員で分からせてやる」

「……お手柔らかに頼むぜ」

「デート、楽しみにしておいてくださいね」

「勿論、私ともね」

「あ~!私も!私も~!」

 

3人が俺の背中を押してくれた。

 

それはそれとして目がマジじゃん。

怖すぎるほんと……。

 

「ほら!やるなら徹底的にぶっ潰してきな!」

「……おう!」

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

夜。

ギルスに指定された海岸にやって来た。

 

「来たな」

 

スーツ姿の壮年の紳士が波打ち際に立っていた。

 

「で?どこでやるんだ?」

「最近はリゾート近くで細々とやっているらしい

」

「アポは?」

「居るように釘は差した」

「……夜逃げしてるような気がするが」

「分からんぞ?奴らにとってはやっとありつけそうなシノギだ。多少のリスクを飲んでもこそ手に入れたいと思っているだろう」

「……そういうもんか?」

 

根無し草の俺にはよく分からない話だった。

 

「くっくっく……お前らしいよ、本当に」

「褒めてねぇだろ」

「では行くとするか」

「……何でここに?」

「ここに奴らの拠点があるからな」

「……なるほどね」

 

ギルスの足元に、砂浜に似つかわしくないマンホールがひとつ。

ギルスは、その上に立ち……。

 

「フン!」

 

ガッ!とマンホールの蓋の縁を踏みつけた。

蓋が弾かれたように真上に跳ね上がる。

 

……マンホールの下に向けて、はしごが降りていた。

先に俺が下へ降りる。

 

用意していたライトで照らすと……広がっていたのは水路ではなく、コンクリートで固められた通路。

 

「旧都の頃からあった隠し通路だ。情報を手に入れるのに苦労したが……黒枝の兎がリークを寄越してな」

「黒枝の兎……?」

 

俺の脳裏に照の姿が浮かぶ。

 

「RX·ウィングマンへの詫びだそうだ」

「……あ?詫び?」

「脅しすぎた、だとさ」

「……ケッ。余計なお世話だ」

 

やっぱ好きになれねぇわアイツ。

まぁでも今回は助かったが。

 

少し進む。

特にカメラや防犯設備があるわけでもない。

 

やがて、インターホンと鉄製の扉にぶち当たった。

ギルスが躊躇わずにインターホンを鳴らす。

 

『誰だ』

「先日アポを取ったハワードコネクションのギルス·ハワードだ。代表と面会したい」

『……表の会社じゃなくてコッチにわざわざ来るやつを入れるわけないだろ!』

 

ぶつり、と音声が切れた。

 

俺とギルスは顔を見合わせた。

 

「お前……まずダミー企業のほうから見てくのが筋じゃ」

「あんな隠れ蓑すぐ捨てて逃げられるに決まっておるだろう。首を取るにはこれが手っ取り早い」

「……で?どうすんだよこれ」

「フッ……」

 

ギルスがネクタイを緩めた。

……俺もシャツを脱ぎ捨てる。

 

「「当然、正面突破!!!!」」

 

俺の蹴りと、ギルスの邪影拳(両手の掌底)が扉に叩き込まれる。

 

「どひぇ……!?」

 

吹っ飛んだドアの近くに居たスーツとサングラスの男が悲鳴をあげた。

 

「開けろ!ハワードコネクションだ!!」

 

俺は男の顔面にパンチをかまして堂々と宣言した。

 

 




さぁ、ケリを付けようじゃねぇか!
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