あ、今回もプルクラのキャラ崩壊注意です。
「……何してやがりますの貴女」
「………………何って」
「この私がわざわざお膳立てしたのに、どうして今ここに居るんですのプルクラ」
「…………………」
ある日のブレイズウッド。
珍しくバーニスが静かにバーテンダーをしていると噂になっていたので……ルーシーは、様子を見に来て少しキレていた。
……プルクラが、めちゃくちゃ落ち込んでいるのである。
「今頃愛しの殿方のところに帰っている予定ではありませんの!?」
「……暫く、ひとりにさせてくれって言われた」
「ハァ!?」
「あの日、ホロウに行ったっきり帰って来なくて。そしたらズタボロに帰ってきた」
「………………」
あまりのプルクラの落ち込みように、ルーシーも思わず口を噤んだ。
「何があったか聞いてもずっと黙って。浮かれてた私も正直冷水浴びせられたよ」
「それは……」
「……ごめん、ルーシー」
「……あぁもう!!さっさと紹介しなさいプルクラ!その大馬鹿者ぶん殴って差し上げますわ!!」
ルーシーが更に激昂する。
バーニスがプルクラにニトロフューエルを差し出し、プルクラはそれを一気飲みした。
「……アレク……」
「めちゃくちゃ調子狂いますわ……バーニス、何で貴女も大人しいんですの……」
「……プルにゃん見てられなくて」
「……そうですわね」
「うわーん!!私じゃ駄目なの〜!!アレク〜……!!」
酔いすぎてキャラが崩壊したうえに泣き出したプルクラを見て二人は顔を見合わせる。
「うぅ……」
「そう言えばライバルはどうしたんですのよ。こんなところで飲んでたら出し抜かれますわよ」
「……ひとりふえた」
「ハァ!?ヴィクトリア家政のメイド長だけじゃなかったんですの!?」
「TOPSの元歌姫が生えてきたのよ〜〜〜」
「何やってんですのあの男!!」
「ルーシー、抑えて抑えて……」
「TOPSの元歌姫って……もしかしてヴェスポですの?」
「うん……」
「どういう接点ですのよ!!意味分かりませんわ!!プルクラとメイド長に挟まれたのに新しい女が生えてくるの本当に意味分かりませんわ!!」
ホロウに潜ったら着いてきた……と告げられてルーシーとバーニスが頭を抱えた。
「そのアレックスって人本当に女たらしだね!」
「……私だけが良さを分かってるって思ってたのに!!」
ガン!とプルクラはグラスを乱暴にテーブルに叩き付けた。
「なんで!どいつもこいつも!しっかり見てんのよ!!」
「ぷ、プルにゃん落ち着いて……」
「あぁ〜〜〜……3人で共有するなんて頷くんじゃなかった……」
「は、はぁ!?3股OKしたんですの!?」
「え、えぇ!?3股!?」
「そうだよ……!でも仕方なかったんだ……怖かった……」
「泣いたりキレたりまた泣いたり忙しいですわね……!バーニス、そんなに飲ませたんでの!?」
「か、勝手に飲んじゃったんだよ〜!」
プルクラの愚痴は止まらない。
この女にここまで言わせる男に軽く殺意の湧くルーシーだった。
「方やヴィクトリア家政の完璧メイド長、方や元TOPSの歌姫……私も勝てないかもってちょっと思っちゃった」
「「………………」」
「私もアイツの傍に居たかった!だから……三分の一になったとしても……うぅ……」
ぐすぐすとプルクラが啜り泣き始めた。
二人は顔を見合わせてプルクラの肩を叩く。
「わかりましたわ、頑張りましたのね……」
「お疲れ様、プルにゃん……頑張った頑張った」
「うぅ……ううううう……すぅ……」
突っ伏して唸ったと思えば寝息をたてはじめた。
ルーシーとはバーニスはため息を吐く。
「戻ったぜー!!」
「「しーっ!!!!!」」
「……すまん…………」
大声を上げたシーザーを二人でシバいたのだった。