GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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話のストックはこれで尽きてしまったので明日の体力次第では更新が遅れる可能性大デス……。

エタらないようにはしたい……。


第79話『初代虚狩り……は大本命!?』

 

パーティが終わって。

後片付けはすると言われて追い出されたので……夜の六分街を散歩していた。

 

「……ん?」

 

いつもとは空気が違う気がした。

普段は日が落ちても少し人が居る……が、今日は誰も居ない。

 

「わぁ、角煮エフ……ううん、フカヒレックスみたいな人が居る」

「……え?」

 

角煮エフ……確かフードファイターってゲームのキャラだっけ。

めちゃくちゃストリートファイターみたいなゲームだなって思って眺めてたわ。

 

若い女性の声に振り向くと……夜に溶けるような漆黒の羽根が目に入った。

 

「こんばんは、お兄さん」

「お、おう……?」

 

誰だ?

知り合いではないし……何より、オーラが違う。

そこらの一般市民ではないことは確かだ。

 

「……何もんだオメェ」

「えっ?そんな構えられる事したかな……?まぁでも、お互いを知るならやっぱりターン制バトルだね!」

「生憎だが俺はターン制が好きじゃなくてな。格ゲーばっかやってる」

「へぇ!そうなんだ。私、角煮エフ使いだよ」

 

……可愛い顔してエゲつないキャラ選択なことで。

 

「俺は……ベリーかな」

「フカヒレックスじゃないんだ……?」

 

ベリー……まあテリー·ボガードみたいなキャラだ。

さっきから目の前の女が言ってるフカヒレックスとはまさに俺……じゃなくて、アレックスの事である。

 

「そのまんま過ぎるだろ」

「そうだね」

「レミエール、来てたのか……!」

「あっ。アキラさん」

「アキラ……?」

 

こんな夜更けに、なんでアキラまで……。

と言うかこの女、またアキラの知り合いか。

 

「時間になっても来なかったから探したじゃないか」

「あ!もうこんな時間……ごめんなさい、フカヒレックスにそっくりな人がいてつい……」

「フカヒレ……ああ、アレックスか……」

「何だアキラ。また知り合いか?」

「まぁ、そんなところだよ……」

 

いやにアキラの歯切れが悪い。

珍しいな、コイツが友達だと即答しないのは。

 

「えーっ?知り合い?私達、ターン制バトルした仲じゃない」

「一番語弊のない言葉を選んだだけさ」

「むう、私の共犯者さんは冷たいな―。こんな夜更けに女の子呼び出してそんな事いうなんて」

「約束を守らなかったのはそっちだろ……?全く」

 

なんだか、アキラがらしくない。

星見雅や瞬光に対する言動とは違う……ちょっと年相応と言うか、飾りがない感じ。

 

「……はーん?お前も大概だなアキラ」

「そうなのよ!ねぇ言ってやってよ!」

「おや、意外だったな。アレックスが彼女の肩を持つなんて」

「本命相手にはさしものパエトーンも素が出るか?」

 

ビシッ。

なんか亀裂の入った音がした。

 

「何を……言ってるんだい」

「ん?違ったか?」

「はぁ……全く。レミエールも何か言ったらとうだい」

「本命……」

 

話を振られたレミエールとやらは……耳を真っ赤にしてフリーズしてしまっている。

……これまさか両片思いとか言うやつじゃ。

 

「……悪かったな」

 

あまりにもバツが悪くなる。

せっかくアキラに反撃するチャンスだと思ったんだがな……。

 

「いいかいアレックス。僕とレミエールは……ただの共犯者だよ」

「……そうかい。詮索して悪かったな」

「……ぶーぶー。抗議します」

「却下します……はぁ、本題に入ろう。プロヴィデンスホロウは今厳戒態勢が敷かれている。正面から行っても入れないんだ」

「だから、私の力で侵入するってわけ」

「アンタの……?」

「当日をお楽しみにね」

 

しかし、レミエールか。

なんかどっかで聞いたことのあるような名前な気がする。

 

(……気の所為か)

 

それはそれとして……まぁ間違いなくアキラの本命だろうなぁと思ってしまう。

レミエールに対してだけはアキラが妙に素っ気ないし。

 

「後の準備は僕の仕事だ。決行日まで十分休んでくれ」

「……ああ、頼む」

 

……いよいよ、か。

 

 

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