GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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久しぶりに二次創作日刊ランキングにランクインしました。
ゼンゼロ人気が強いってのもありますけど、実はアレックス超人気なんですかね……?

使ってて楽しいんですけど辛いとこいっぱいあって中々大変です。


第8話『明けの明星』

 

プロキシとは。

絶えず空間が変化を続けるホロウの中で、集積されたデータから地図を作り出す……謂わばホロウの案内人だ。

 

ホロウレイダーは、プロキシの力を借りなければホロウを歩くことすらままならない。

しかし、現状プロキシの数は少ない。

非常に難易度が高いからだ。

 

ホロウレイダーは自身の命が担保だが、プロキシにとってはホロウレイダーと、自身の信用がベットされる。

そして、信用とは成功があって初めてベット出来る。

 

そんな訳で、プロキシは万年不足状態にある。

 

「ここか」

 

店長に渡されたタブレット。

チャット型アプリケーション、『ノックノック』にメッセージが届いていた。

差出人は、『明けの明星』。

指定された場所は、ビデオ屋近くの喫茶店。

 

「こんにちは、郊外のファイターさん」

「………………」

 

テラス席でコーヒーを飲んでいる、緑髪の女性が声を掛けてきた。

俺は、返事もせずに向かいの席に座る。

……向かい合ってでなく、俺は横を向いて座ったが。

 

「アキラくんから話は聞いてるよ。協力してくれるって」

「……金さえ貰えりゃ何でもいい」

 

店長が取り付けた条件。

それは、明けの明星に協力し新人プロキシのホロウ踏破を助けること。

 

「良かった。ちょうどエージェントの候補が無くて困ってたの」

「………………」

 

人が良さそうに笑う。

だが、プロキシと言うグレーな職業に仕事を斡旋している彼女もまたグレーな存在。

 

「あ、あはは……それじゃあ依頼内容を説明するね」

 

明けの明星から説明を受けている間、俺は黙って聞いていた。

そもそも門外漢なうえにやることはひとつしかないからだ。

 

「何か質問は?」

「……無い」

「それじゃあ……あの子を、お願いします」

 

深々と頭を下げられた。

明けの明星は『新人プロキシの育成』に力を入れていたらしい。

だが、この業界中々そういったものが難しく……新人は巣立ってくれない。

 

少し前に超大型新人が無事に巣立ったおかげで、今はそうでもないらしい。

 

「……分かった」

 

どの道、俺に選択肢はないのだがな。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

店長から貰ったタブレットを、フリーのWi-Fiに繋いで起動する。

金が入り次第スマホを購入するまでは、この生活だな。

 

(空き物件……安めの、マンション)

 

……家探し。

住む場所を探さなくてはならない。

 

(分からん……)

 

何が良くて何が駄目なのかさっぱり分からん。

 

(思った以上に世間知らずだな……)

 

前世の記憶を辿っても……どうやら俺は実家ぐらしだったらしい。

こっちの世界では一人暮らしはザラらしいが。

 

(どうしたもんかなぁ……)

 

どの道金が入るまで契約は出来ないのだが。

それに、インターノット自体が実は違法サイトなため真っ当な条件ではない。

俺のような戸籍のない奴に紹介できる場所らしい。

 

ますます、あの店長が何者なのか気になるところだ。

 

(……プロキシ斡旋業を裏でやってんだろうな)

 

とりあえず今日は一旦郊外に出て野宿になるかな。

適当な寝床を見付けて、指定されたホロウの近くまで向かおう。

 

 

 

 




あの世界、無一文無戸籍スタートってかなり無理ゲーなのでは……?
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