GO!ALEX!〜希望再誕〜   作:塊ロック

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今回も格ゲーキャラをもじった新キャラが出ます。


第90話『空からの使者』

 

「お招き頂きありがとうございます。Mr.ハワード」

「こちらこそ。応じて頂けて感謝するよ、Ms.エガード」

 

ハワードコネクション、応接室。

ギルス·ハワードは一人の女性の相手をしていた。

 

長い銀の髪の、上品な女性だ。

尖った耳が印象的である。

 

「実に有意義な時間でした」

「ロスカリファと友好を結ぶ、その第一歩を歩めて光栄だとサンブリンガー様に伝えておいてくれ」

「勿論ですとも」

 

話は終わり……かに思われたが、ギルスが1本のビデオテープをテーブルに置いた。

 

「……これは?」

「ウチの……今回の大会に出場させる選手の、今までの試合のビデオだ」

「……何故それを私に?」

「お好きかと思われまして」

「……はぁ?」

 

エガードと呼ばれた女性は困惑しているように見える。

その様子にギルスは笑う。

 

「洗練された暴力は礼儀、そう仰っているではありませんか」

「それは……」

 

エガードは言い淀んでから、ビデオを受け取った。

 

「頂きましょう」

「ほう?」

「選手を知るのも、ホストである私の役目。目を通させて頂きます……それでは、御機嫌よう」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

後日……ロスカリファ、外務計策局。

 

「……そんなにわざとらしかったかしら」

 

自身の執務室で、ヴェリナは独り言を呟いた。

そこへ、同じ銀の髪をした女性が入ってきた。

 

「どうしたの?お姉ちゃん」

「エリー……ノックをしなさい。マナーでしょうあと職場では官職氏名で呼びなさい」

「ごめんごめん……あ。ビデオテープだ。珍しい」

「先日のハワードコネクションで頂いたのよ」

「へぇー……中身は?」

「今度開催される親善大会の選手の試合よ」

「えっ……!?見たい見たい!」

「仕事中よ、エリー」

「えぇー?お姉ちゃんだって格闘技好きじゃん。どうせ見るなら今見ようよ」

「だから……ハァ……仕方ないわね……」

「やった!」

 

エリーと呼ばれた女性が、ヴェリナからビデオテープをひったくってプレイヤーに挿入した。

 

「貴女、本当にファイトに対してがっつき過ぎよ?」

「いいじゃんいいじゃん。戦うと気持ちいいんだもん」

「そんなのだから貴女巷では『飢えた狼』なんて呼ばれてるそうじゃない」

「なにそれ……知らないんだけど……」

 

ビデオが再生される。

映し出されたのは……以前、ギルスが秘密裏に開催したリング・オブ・ファイターズでの試合風景だ。

 

「へぇ……?」

 

ヴェリナから声が漏れる。

 

「お姉ちゃん」

「荒々しくも粗野でもある。けれど……己の技を極限まで磨き上げた研鑽のあとが見える。なるほど……ハワード氏が推すだけの事はあるわね」

「どうするの?」

「……会いに行こうかしら」

「珍しい」

「アキラさんに打診すれば会えるかしら」

「アキラなら行けるんじゃない?にしても行動が早いね」

「うふふ。ファンになってしまったかも」

「え、嘘」

「さ、行きましょう」

「もう!?」

「貴女も、彼と戦いたいのでしょう?」

「そ、そうだけど……ノルムーは?」

「今回は置いていくわ」

 

ヴェリナがスマホを操作して通話を始めた。

 

「もしもし、アキラさん?今回は折り行ってお願いがあるのだけれど……」

 

 




ヴェリナの妹として登場したこちらの方、一体誰なんでしょうね。
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