ソードアート・オンライン~神速の剣帝~   作:エンジ

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第六話 二十八層の記憶

三日後、俺は二十二層のキリトとアスナのログハウスに来ていた。

何故かというと、今日はバーベキューをするからだ。このところ、現実のほうが忙しくなかなかログインできなかったため食材狩りの手伝いに行けなかったが、お酒を大量に買ってきたので許してくれるだろう。・・・・・俺は未成年だから飲まないよ?

俺がついたころには、すでに三十人以上のプレイヤーがログハウスの前に集まっていた。中には、いつもの仲間たちとユウキが率いるギルドメンバー全員、そしてサクヤ、ユージーンなどの一部種族の領主とその側近たちがいた。

 

「よう、ラテン語!最近見なかったけど何かあったのか?」

 

「いや、ちょっとな。まあ、気にすんな」

 

「困ったらなんか言えよ。このクライン様が解決してやるぜ!」

 

「あー、はいはい」

 

俺達は、アスナとユウキのギルドメンバーの周りに集まりお互いに自己紹介をした。ユウキが率いるギルドの名前は<スリーピングナイツ>。ギルドメンバー全員が相当な実力を持っていると思われる。なぜなら、二十七層のボスをアスナがいたとはいえ七人でクリアしてしまうほどだ。

スリーピングナイツの噂はすでにALO全土に広まっていて、宴が始まるや否やサクヤやユージーン将軍が傭兵として勧誘し始めた。確かに、スリーピングナイツほどの実力プレイヤーが傭兵として雇われれば九種族のバランスが崩れるだろう。

宴が本格的に始まり、所々で飲み比べなどが発生していた。俺は、キリトとクライン、ジュンなどと話していた。

 

「なあ、このままみんなで二十八層のボスを倒そうぜ!」

 

「いいな~それ!キリの字とラテン語もやるよな?」

 

「ああ、いいぜ」

 

「まあ、こんなに上級プレイヤーがいれば難なく攻略できるし俺も行こうかな」

 

「そうこなくっちゃな!・・・・まあラテン語、お前一人でも大丈夫かもしれないがな」

 

「・・・・おいおい、新ALOのアインクラッドのボスはあの時よりも強くなってんだぞ。それにあの時は・・・・・まあいろいろとあったから、うまくいったんだ。俺はあのころには戻れねぇよ」

 

「何の話?オレ、スゲー聞きたい!」

 

「ボクも聞きたい!」

 

なんやら、ここだけの会話がいつの間にか広がっていてスリーピングナイツのメンバーやそれを知らないコトネやフライが集まっていた。

もちろん、ここにいる全員は俺達がSAOサバイバーだと知っているが、この話題はなかなか恥ずかしいエピソードであり、同時に忘れたいものでもあった。

それを知っているキリトはクラインに止めに入る。この過去は俺とキリト、そしてカイザーしか知らない。ほかのSAOサバイバーが知っているのはその話の後のことだ。

 

「クライン、それは・・・」

 

「キリト、俺は構わないぜ。別に何かがなくなるわけでもないし」

 

「・・・・そうか」

 

「んじゃ、始めるぜ。みんなは俺達がSAOサバイバーって知ってるよな。そのSAOでの出来事なんだ。俺達はゲームクリアを目指して必死に攻略していたんだ。そしてボス攻略会議でなギルド側とソロプレイヤー側が対立してなかなかボス攻略を行われなかったんだよ。思えばギルド側とソロプレイヤー側はこの時以来対立し始めたんだよな・・・。そしてよ、なかなか進まないボス攻略にしびれを切らしたのか、ここにいるラテンがたった一人でボスに挑みやがったんだ」

 

「うそ~!」

 

「お兄ちゃんバカなの!?」

 

「ほんとあほよね~」

 

「・・・・そこまで言わなくてよくね?俺の心がどんどん崩れていくんだけど・・・」

 

「結果はどうだったの?」

 

「それがよ、こいつ倒しやがったんだよ。一人で。本来ボス攻略は安全を優先して大人数で攻略するんだ。今でもそうだけどな。俺達が駆けつけたころにはすでにボスの姿はなくて、HPがレッドゾーンになっていたラテンだけがいたんだ。お前、ほんとに死ななくてよかったよな」

 

「ああ、俺もあれから頭を冷やして、攻略組と一緒にボス攻略するようになったよ」

 

「やっぱり、ラテンって強いんだね。ボク、デュエルしたくなってきたよ!」

 

「今か!?今はちょっと・・・・」

 

「そうだぜユウキ。俺たちは今からボス攻略に行くんだぜ!」

 

「ちぇ、まいいや。また今度やろうね、ラテン!」

 

「ああ、また今度な」

 

「んじゃあ、二十八層ボス攻略に行こうぜ!」

 

「おお!」

 

俺達は唱和すると、五つのパーティーに分かれてボス攻略に臨んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、甲殻類型ボス、まあ簡単に言えばカニの形のボスのストンプを右に避けると、OSSを放つ。垂直四連撃<バーチカル・スクエア>水四割、風三割、物理三割。

そして、つづけさまに水平四連撃<ホリゾンタル・スクエア>火四割、風三割、物理三割を放つ。

どちらも片手剣用のソードスキルだが、あくまで片手剣用だ。それがOSSになれば例えメイスでも使うことができる。

大技の連発によりカニ型ボスモンスターが、少しの間ディレイする。さすがは上級者プレイヤーの集団で、行動が早かった。次々にソードスキルやOSSを放っていく。

カニ型モンスターは反撃する間もなくHPが消滅した。

 

「おいおい、ラテン語。お前、あんなOSSも開発してたのか?まんまの技だったぜ」

 

「そりゃ、どうも。安定してダメージを与えられるからな、愛用してる」

 

剣士の碑には残念ながら、ユウキの名前やキリトの名前などパーティーリーダーの名前しか刻まれなかったが、二十九層でのボスは改めてスリーピングナイツだけでやるらしい。まあ攻略ギルドに出会ったら俺も手助けするが・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、二月中旬。

統一デュエル・トーナメント一週間前だ。俺は、あまりデュエルの大会に参加しなかったため俺の周りにいるプレイヤー以外の実力者を知らない。まあ、この統一デュエル・トーナメントは月例大会と違って一年に一回しか開催されないので、前回のベスト4あたりまでが、今回の上位争いに食い込むだろう。一年前まではSAOサバイバーであるキリトやアスナがいなかったため、今回の大会は前回よりも盛り上がるだろう。

すると、アスナの料理をほおばっているキリトが口を開いた。

 

「なあ、ラテンは来週の大会に出るか?」

 

「ああ、なんせ<MMOストリーム>が生中継するんだろ?これは活躍するしかないな」

 

「じゃあ、ボクは大会でラテンとデュエルできるんだね!」

 

「ああ、まあいつ当たるかわかんないけどな」

 

ユウキはアスナの料理をほおばっている。この光景を見てるとなんだかキリトとユウキが大食い競争をしているように見えてくる。アスナの料理はおいしいから無理もない。

 

「じゃあ、来週が勝負だな。俺は、優勝狙って頑張るぜ」

 

「俺が優勝してやるよ」

 

「・・・・お前はいい加減口に食べ物入れながらしゃべるな!」

 

俺は、キリトの頭にチョップした。

 

 




今回は、短かったのでもう一話出します。

これからもこの作品をよろしくお願いします!!
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