レベル1のわんこプレイヤー   作:わんこ

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わんことツチノコ捕獲騒動

 

 

 

 

 

 

シャンフロをくまなく探索するスレ

 

 

 

 

362:名無しのプレイヤー ID:FA5GIKH5d

ちょっとこれ見てくれん?

 

 

【動画】

 

 

 

363:名無しのプレイヤー ID:wQAzN455B

えっ、なにこれバグ?

 

 

 

364:名無しのプレイヤー ID:Tp3gC33la

夜襲のリュカオーンが夜明けの朝日を浴びて真っ黒の身体がボロボロ砂みたいに崩れていって中から人が出てきてるだと!!???

 

 

 

365:名無しのプレイヤー ID:Professor

興味深いな。見たところプレイヤー名が書かれているようだが

 

 

 

366:名無しのプレイヤー ID:N1hH73cDV

え、あっ、プレイヤー?

 

 

マジだ動画拡大して見たらプレイヤー名書いてある

 

 

 

367:名無しのプレイヤー ID:1dOTetNec

いやいや流石に釣り

 

 

 

368:名無しのプレイヤー ID:4oABg6T5g

コラ動画ですね通報しました^^

 

 

 

369:名無しのプレイヤー ID:fFIB2eBOk

釣りじゃねえわ俺セカンディル行く途中で岩んとこで寝転んでるこいつ見たもん

 

 

ちな動画と同じ場所だったわ

 

 

 

370:名無しのプレイヤー ID:alumania

動画で見る限りリュカオーンちゃんの毛並みそのものっぽいけど気になるわね

 

 

セカンディルならいくたはらんなtaw

 

 

 

371:名無しのプレイヤー ID:iqAVkIf4S

どうした!?

 

 

 

372:名無しのプレイヤー ID:CRF4PUPpV

【速報】ウォーパルバニー連れたリュカオーンの呪い持ち現れる

 

 

 

詳しくはこれ見てみ?

『────上級者プレイヤーがいろはを教える 81~』

 

 

 

 

373:名無しのプレイヤー ID:kFzn4aJfN

んあー把握

 

 

 

374:名無しのプレイヤー ID:ME8vBBaFZ

セカンディルやばいことになってねえか!?

 

 

 

375:名無しのプレイヤー ID:scRLEdBY7

動画が真実かどうか聞こうぜ

 

 

もしこの『リル』っていうプレイヤーが夜襲のリュカオーンになって呪い刻んだならユニーク関連進ませられる可能性がある

 

 

 

376:名無しのプレイヤー ID:m9TsjVpB6

セカンディル人多すぎて草

 

 

 

377:名無しのプレイヤー ID:AUv35w6k1

発狂しながら兎探してるの例の動物好きクラン?

 

 

兎型の被り物してたプレイヤーが間違えられて襲われてる

 

 

378:名無しのプレイヤー ID:ladXrUP2c

 

 

 

379:名無しのプレイヤー ID:SAIGA100

リュカオーンになれるプレイヤーであれば、ユニーククエストに関わってる可能性があるな

 

 

例の彼も含めて探してみるか

 

 

 

380:名無しのプレイヤー ID:DORL/L4uk

いろんなクランに指名手配されてるなぁリルとやらwwwwwww

 

 

 

381:名無しのプレイヤー ID:uyAHYSSt5

やばいやばいやばい!! 偶然見つけたんだけどちょっとこれ見て!!!

 

 

 

【動画】

 

 

 

382:名無しのプレイヤー ID:GrhVKewOe

影から片腕のウォーパルバニー

 

 

 

 

383:名無しのプレイヤー ID:56RIP38ZH

兎「サンラクサン逃げた方がいいですわ! リュカオーンですわぁぁ!」

 

 

 

 

384:名無しのプレイヤー ID:1B29j97JT

リ ュ カ オ ー ン 確 定

 

 

 

 

385:名無しのプレイヤー ID:6DQDhkc1Z

よく撮れたなぁ

 

 

 

 

386:名無しのプレイヤー ID:rgd928wkv

最後ブレブレで怒声響き渡ってんの草

 

 

ウォーパルバニー喋ってんのも何かの冗談かと疑うけど、他スレで「喋る」って書かれてっから本物か

 

 

 

387:名無しのプレイヤー ID:+jPPhbIXz

幼女わんこ捜索スレ出来てんぞwwwwwwwwww

 

 

 

 

388:名無しのプレイヤー ID:xyem/iWuR

【悲報】かのロリコンクランが動くそうです

 

 

 

 

389:名無しのプレイヤー ID:4TcAdqoYy

声と反応からして子供……しかも女の子っぽいからね(白目)

 

 

 

 

390:名無しのプレイヤー ID:PB1qaYBWX

わんこの着ぐるみ似合いそうな金髪幼女でしたねぇ(白目)

 

 

 

 

391:名無しのプレイヤー ID:A1UzEXsY+

リュカオーン幼女説出てきたな

 

 

 

 

392:名無しのプレイヤー ID:baVwWECDP

セカンディル人多すぎ祭りかよ

 

 

 

 

393:名無しのプレイヤー ID:qXDWKS0Cy

何言ってんだ祭りに決まってんだろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを、私は知らなかった。

 

 なんせ探していたのはリュカオーン捜索スレのみ。自分の名前が晒されてることも、お兄ちゃんもユニークなことになっていて目立っていたことすら分からなかった。

 

 

 だからまあ、なにも知らない幼女が名前をさらけ出したまま外へ出れば当然皆が見つけるわけで────。

 

 

 

「そこのワン公止まれ! 情報吐きやがれ!!」

 

「毛並みの良い黒いわんちゃんになってぇ!!」

 

「リュカオーンになれるって本当なのかー!? なぁ答えてくれよ!!」

 

 

「やばいやばいやばい! 頑張れラピン捕まったらキミも大変なことになるぞ!!」

 

「チッ」

 

「舌打ちぐらいは許す! 今は逃げてくれぇ!!」

 

 

 後ろに迫るはプレイヤーの波。レベル1で他の人より俊敏じゃないけどなんとか耐えられてるのはラピンを思わず召喚して、抱えてもらいながら逃げてるから。

 ラピンの俊敏さには、誰も追い付けないらしい。

 それにラピンも私を背中におんぶしてるのにキツくないみたいだ。屋根から屋根へピョンピョン飛んでも涼しげな顔をしてるから。

 

 私の身体がラピンより少し大きめだからか、それともラピンのレベルが昨夜のリュカオーン騒動で一気に上がって68となったせいか。

 

 まあとにかく、幼女の身体で良かったぁ!!

 

 

「いたぞあそこだ!」

 

「取っ捕まえてリュカオーンの情報吐かせろ!!」

 

「なんかリュカオーンの毛並みに似た兎ちゃんいる!?」

 

「可愛い! もふりたい!」

 

「待てやゴルァ!!」

 

 

 

「ひぇぇぇ人増えてるぅ!」

 

 

 

 町から出口へ向かってると言うのに、キツい。苦しい。これ無理!!

 なんとかギリギリの範囲で逃げきれてるけど、時間の問題だこれ!

 

 

「うぉぉぉぉ!」

 

「サンラクサン揺れが激しすぎましゅわぁぁぁ!!」

 

「気合いで捕まってろエムル! 妹連れて脱出するまではフルスロットルだ!!」

 

「はぎぞうですわぁ」

 

「ちょうどいい! 奴らにぶちまけちまえ! リバースリバース!!」

 

「おぶぇぇ!」

 

 

 

 聞こえてきたお兄ちゃんの声に前を向くと、そこには何故か────私より追ってる人数が少ない方だけど、プレイヤーに追われる変態半裸鳥男の姿。

 待ってうそでしょお兄ちゃん……。

 リュカオーンになって攻撃してきた時、昨日は服着てたはずなのになんで?

 

 そうやって、お兄ちゃんの変態な姿にビビった私のせいか。

 一瞬だけ、背中の服を捕まれかけた。もちろんラピンが武器を使って手を切ったからどうにかなったけど!

 

 

 

「いっでぇ!?」

 

「くそ、惜しい!!」

 

「誰か捕縛用の縄持ってきて!!」

 

 

「ひぇっ、お兄ちゃんんん!!」

 

 

 叫んだことで前にいる私に気づいたらしい。

 その鳥の被り物のせいで何処をどうみてるのか分かりにくいけどね!!

 

 

「おおっ────おおいっ!? そっちもか! クソッ、仕方ねえ!!」

 

「まっ、待ってくださいですわサンラクサン! 彼女を助けるんですわ!?」

 

 

 ラピンより服を着ていてお洒落なウォーパルバニーが喋る。

 ギョッとしたその顔は、昨夜リュカオーンに変身して遭遇したプレイヤーが私を見るものと同じ。

 

 

「サンラクサン逃げた方がいいですわ! リュカオーンですわぁぁ!」

 

「承知の上ぇ!」

 

「ひゃぁぁぁぁ!!?」

 

 

 

 私を抱えたお兄ちゃんに慌ててラピンを影へしまいこむ。

 影のスキルに一瞬お兄ちゃんが驚いた様子を見せたが、すぐさま駆け出した。

 

 

「ぬぅ、このままだとやべえな……」

 

 

 プレイヤーの数が多い。多すぎる。

 流石のお兄ちゃんといえど、私達という介護要員がいては対応しきれないようだ。

 

 

 ────そんな時、だった。

 

 

 

 

「────おうてめえらぁ! 新しい可能性秘めたリルちゃんによってたかっていい度胸しやがる!」

 

「なっ、邪魔すんじゃねえ!」

 

「うるせえ幼女への暴行罪でPKだ!!」

 

「ぎゃああああ!!!」

 

 

 

 聞こえてきた悲鳴に、兄が足を止めた。

 そこにいたのは見るからに何処かのクラン所属なプレイヤー達が街路を封鎖しようと動く様子。

 私達はともかく、他のプレイヤー達の行く手を阻んでくれる。

 

 というか、何故かとっても楽しそうにプレイヤーをキルしまくっていた。

 

 

「リルたんとお近づきになるんだぁ!!」

 

「着ぐるみ着てくれー!」

 

「リルたん仔犬のコスプレしてぇ!!」

 

「青のワンピース似合いそう! ティーアスたんと姉妹コーデ!!」

 

「ツインテ幼女! わんこ属性幼女!!」

 

「リルたん後で握手してくれぇ~~!!」

 

「声可愛いよリルたん!」

 

「鳥頭はいらねえ」

 

「ああ、いらねえ。むしろ殺せ! リルたん抱っこして羨ましいっ!!!!!」

 

 

 骸骨輝くレッドネームのプレイヤー達。

 PKしまくりながらこちらを助けてくれるらしい。

 

 見知らぬ男どもが野太い声で楽しげな歓声を上げるそれはどう見てもロリコン軍団。

 

 

「……妹よ、ネットでの友達は選んだ方がいいぞ」

 

「変態プレイしてるお兄ちゃんに言われたくない」

 

「というか、逃げなくていいですわ?」

 

「お、おうそうだなエムル。何処の変態どもかは知らねえがチャンスだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「────行っちまったか」

 

「サバさん! 作戦はバッチリですぜ!」

 

「マーニも充分揃った! あとはリルたんにお願いするだけでさぁ!!」

 

 

「おう。……に、しても。まさかまた会えるたぁな、サンラク」

 

 

 

 背後から聞こえてくる声に気づかず、私達は駆ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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