風紀委員会副委員長
書類仕事に一区切りがつき、身体を伸ばしているミラに電話がかかった
「もしもし、こちらミラ…委員長ですか…出張のはずでしたが…どうしましたか?」
『出張はさっき終わった。それより第一から第八分隊がアビドス自治区に向かっているのを確認した。中にイオリとチナツも確認出来た。先に向かうから一緒に来て』
「分かりました、後ほど合流します。」
プツッ
「……さて」
ミラは立ち上がり、壁に立て掛けてある自身の愛銃を手に取り、スマホのGPSを頼りにヒナと合流を目指し、歩き始めた
数十分後、ヒナとミラはアビドス自治区の郊外で合流した
合流先では風紀委員会が鳴らしているであろう銃声や迫撃砲の砲撃音が残響として聞こえてくる。
「とんでもない銃声ですね…分かっているのは?」
「電話で話した通りに加えて事前通達無し。独断行動で騒ぎを起こしている。相手は便利屋とアビドス高校の生徒で噂によるとシャーレの先生が指揮をしているらしい」
「…シャーレの先生ですか…噂は聞いていましたが…」
「一個大隊の戦力でまだ戦えているのは多分先生の仕業ね…とにかく行くわよ…5分も歩けば着く」
ヒナとミラは暴れている風紀委員を止めに行くべく歩き始めた
『風紀委員会、第三陣を展開してきました!』
「はあ……はあ……まだいるの!?」
「この状況で更に投入……!?」
アビドス対策委員会と便利屋68は先生の指揮下のもと、かなりの戦力を持つ風紀委員会に対し、互角以上に戦っていた
「おかしい…これはもう、アコの権限で動かせる兵力を超えている。ということはこの襲撃、アコの独断じゃなくて、まさか…」
「委員長と副委員長が来るってこと…?」
「えっ、ヒナとミラが来るの!?無理無理無理!?逃げるわよ、早く!?」
カヨコが委員長と副委員長が来るかもしれないという推測を出すと便利屋68は主にアルが慌ていた
そんな中、突如風紀委員会の動きが鈍くなり、アコのホログラムの前には2人のホログラムが映し出された
『貴方達、他校の自治区で何をしているのですか』
『え?…な、ななミラ副委員長!?』
『アコ』
『ひ、ヒナ委員長まで!?…おふたりともどうしてこんな時間に…?』
「あの通話相手が風紀委員のツートップってこと?」
『そういう事でしょうね…』
ホログラムに映し出されたのは風紀委員会もツートップ、ヒナとミラだった
『副委員長は別として委員長は今出張中では…?』
『今終わった。それで、今どこ』
『わ、私は今、ゲヘナの治安維持の為、パトロールに』
『あら?そのような申請は無かったはずですが…』
『しまっ!!?』
『しまった?パトロールをしているのではないのですか?まぁいいです、これからすぐにわかります』
と言い残すと奥から2つの足音が聞こえてくる。1つは軽く小刻みのブーツの音、もう1つは重々しい大刻みのヒールの音が響く。硝煙や瓦礫の煙の奥から小さい影と大きい影が浮かび上がってくる。煙が晴れると小柄な身体にボリュームのある白髪ロングのハーフアップに大きな翼が目を引く風紀委員長のヒナ、高身長で銀色のロングヘア、黄金色の瞳、黒い龍角、黒龍の巨大な翼、長く力強い龍の尻尾…風紀委員会副委員長のミラがアコの後ろに立っていた
『・・・えっ?え、ええええっ!?』
「っ!?」
「え、あれっ!?」
「!?」
「い、い、い、委員長、副委員長!?い、一体いつから!?」
「!!」
予想だにしなかった登場に、アビドスも風紀委員会も盛大に狼狽える。特にアコは独断専行で幹部を含めたメンバーを動かしてしまっているため、動揺も大きかった。
『「アコ、この状況、きちんと説明してもらう。それとミラ、命令を」』
『「了解。この場いる全ての風紀委員に告げます。武器を捨てなさい。命令に従わないのであればそれ相応の処罰を下します」』
この命令が言い放たれると風紀委員は武器から手を放し、実質風紀委員会は降伏した