見切り発車の所があるので、もしかしたらエタっちゃうかも知れないけど、よろしくお願いします。
キャラの口調がちょっとブレるかも知れません。
『ーー凛よ。【聖杯戦争】に参加するのなら、今夜中にサーバントを呼ぶ事だな。とは言っても、残る枠は【セイバー】と【アーチャー】そして【アサシン】だがな』
ただの録音だと理解してる。でも留守番電話から流れる音声、死んだ目をしたエセ神父のニヤついた顔が電話越しでもよく分かってしょうがない。
「ーー分かってるわよ」
ここに居ない人間に対して愚痴を言った所で、何かが変わるわけでは無い。でも、お父さんが残した地下工房の召喚用の魔法陣を前に、どうしようもない恐怖に襲われていた。
【聖杯戦争】どんな願いも叶える願望器、通称【聖杯】を巡って7人のマスターと7体のサーバントで行う、最後の一人になるまで続く“殺し合い”。
今この時を持って、自分がその殺し合いに身を投げるとなると、頭で分かっていても、やはりどうしても“恐怖”が出てしまう。
『魔術師』としてでは無く、1人の少女として普通の高校生“遠坂凛”としての感性が残ってしまっている。
ーーしかし、それでもやらねば。
「よし。やろう」
工房の床に描いた魔法陣が光り輝く。
「ーー素に銀と鉄、礎に石と契約の大公」
体に流れる魔力が、回路を巡り体に熱を感じる。
「ーー祖には我が大師シュバインオーグ。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
失敗は許されない。この召喚で、家にある宝石の半分を使用している。故に、財政的に次が無い。
しかし、この召喚は絶対に成功すると確信している。朝に家中の時計が1時間ずれていたのを確認して慌て直し、時間的に今が1番魔力が高まる瞬間。
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」
感じる。
魔法陣越しに、英霊……サーバントの気配が確かな手応えと左手に感じる焼けるような痛みと共に、部屋に魔法陣から溢れた光が満ちる。
その時だった。光を放つ魔法陣に、本来触媒ですら無い父が残した骨董品の1つ。
ーー
「ーー
「告げる」
光が最高潮に達する。それに共鳴するかのように、落ちた覆面がバタバタと靡く。
「ーー告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ、誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
準備は完璧、時間も魔力もタイミングも、全てが噛み合う。例え由縁ある触媒を用いずとも、この条件であれば出てくる英霊はきっと……【セイバー】が1番相応しいと。
「ーーあれ?」
しかし、目の前には己の代わりに戦ってくれる英霊はおらず、あるのは魔法陣の上に無造作に置かれた覆面のみ。
「え?えぇ!!う、嘘でしょ!?」
キョロキョロと部屋を見回すが己が召喚したサーバントは居らず、ただいつもと変わらない工房しかなかった、はずだった。
「ーー【
緑色の眩い光が差し込むと同時に、虚空から現れた人間が地面に降り立つ。
「おっと、こんな所に落ちてたのかよ」
魔法陣に落ちてた覆面を、拾い上げて頭に被る。
すると、埃を被って灰色になっていた覆面が、時間が巻き戻るかのように、色鮮やかな青色に変わる。
「ーー俺はアサシン。呼ばれて来たぜ」
「は?あ、アサ、シン……?」
クラス名を聞いた瞬間、凛は膝から崩れ落ちた。
最悪だ。【聖杯戦争】において“当たり”なのが【セイバー】【ランサー】【アーチャー】の3騎。
しかし凛が呼び出したのは、正面戦闘ではかなり不利な【アサシン】のサーバント。
「それで?えっと……マスター?で良いんだよな。俺は何すれば良い?」
「今それどころじゃないのよ!!何でよりにもよって【アサシン】なのよ!!」
「失礼だなアンタ!?」
鳥の被り物をしてる為、目元しか見えないがそれでも少し怒ってるのがよく分かる。
「はぁ。この際、クラスを嘆いてもしょうがないわ。それじゃあアサシン」
「ーー貴方の“真名”を教えて」
すると、目の前の鳥頭の男は首を傾げ。
「いや、頭の上に出てるだろ。名前ぐらい」
「何を言ってるの貴方?“真名”ってのは、生前の貴方の名前を教えてって言ってんのよ」
「いや、俺まだ死んで無いし、ログアウトもしてないよ?」
「ろ、ろぐあうと?」
聞き慣れない単語に、凛は怪訝そうに顔を顰める。
「え、知らない?」
「知らないわよそんな変な言葉。日本語をちゃんと話してよ!!」
「いや、一応日本語だと思うけど……ちょっとまて、今何年だ?」
「2004年だけど。それがどうかしたの?」
すると、目の前の鳥頭の男は一瞬フリーズした後、ワナワナと体を震わせる。
「おいおい……新手のユニークかと思ってたけど、これ普通に詰んでね?」
「その“ユニーク”ってのは分からないけど。とりあえず、貴方の“真名”をいい加減教えてくれない?」
「だーかーらー頭の上に」
「頭の上に名前なんて書いてないわよ!!」
「ーーえ?」
すると、アサシンは虚空に向かって、何度も人差し指を上下に動かし始めた。
だが、何も起きず。凛は首を傾げアサシンの顔は真っ青になっていた。
「何で、メニュー画面が出ないんだ……?」
「本当に何を言ってるのよアンタ」
その後、大人しくなったと思ったら、急にアサシンは頭を掻きむしり始めた。
「なんっで、運営はルルイアスよりもひでぇ拘束してくんだよ……
はぁ、とアサシンは大きなため息を吐いた。その表情は何か吹っ切れた様子で、不思議と頼もしいと感じてしまう。
「そう言えば、自己紹介がまだだったな」
「そうね。それじゃあ改めて、私は貴方のマスターとなった遠坂凛よ。さぁアサシン、貴方の“
「ーー
「え?」
「俺の“