学級委員長決めについては、自薦なしの小説を見た事がなかったので選んでみました…。
マスコミが溢れかえる校門をすり抜け、今日も授業を受ける。
相澤先生から、かっちゃんがガキみてぇなマネするなと注意を受けて、続けての話が。
「今日は君らに学級委員長を決めてもらう」
と、皆が騒ぎ出す。
ヒーロー科の学級委員長はリーダーとして、トップヒーローの素地を鍛えられるので人気なのだ。
相澤先生はこちらに丸投げしたので、飯田くんが手をそびえ立てながら「投票で決める議案」と提案してきた。
「投票で決めるなら、自薦は無しでいかない?」
僕は更に提案してみる。
「日も浅いのに信頼なんてないわ、緑谷ちゃん」
「日が浅いからこそ、それでもリーダーシップを取れる人が選ばれると思うよ。それに、自薦有りだと、皆自分に入れるしね」
それも一利あるかと、何人か賛成してくれて、他薦のみの投票が始まったのだ。
結果は次の通り。
飯田天哉 4票
緑谷出久 3票
八百万百 3票
以下、各1票
「委員長は飯田で決定か!」
「副委員長はどっちだ?」
「決戦投票する?」
思ったよりバラけたな。でも自薦無しなら、やっぱり真面目で目立つ飯田くんが選ばれるか。
あとかっちゃん、リーダーシップがあるのは僕は知ってるけど、初対面が多い中で言動が悪ければ選ばれないって。暴れちゃ駄目だよ。
それはともかく、僕に3票も入るなんて…。
「あー僕に3票も入れてくれた人には悪いけど、委員長が男性なんだから、副委員長の方は女性の方が色々都合が良くないかなぁ…。僕は辞退するよ」
と言った事で、すんなり決まった。
その後、食堂で実は坊っちゃんだと判明した飯田君の大活躍で、セキュリティ3警報でパニックになった生徒達を鎮め、委員長の面目躍如となった。流石だね!
そして食べ損なった。マスゴミ、許すまじ!
次の授業は、災害級訓練。相澤先生にオールマイト先生他、三人でやるらしい。
多いな、グループ分けするのかな?
バスに乗る時は飯田くんが張り切って2人2列で並ばせていたけど、半分対面式で意味は少なかった。多分、様々な機材を運ぶ事も想定して真ん中を空けているのかな〜。
「私思った事何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん」
バスで隣に座った蛙の個性の蛙吹さんが話し掛けてきた。
「何?蛙吹さん」
「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの個性、オールマイトに似てる」
「ああ、同じ増強系だからね、梅雨ちゃん。でもオールマイトは雷は出なかったと思うけど」
と、手にバチッと一瞬緑の雷を出す。
「そうだな、同じ増強でも、人に寄って少しづつ違うのかもな。しかし、シンプルな増強系の個性は派手で出来る事が多くて良いよな!俺の硬化は対人じゃ強えけど、いかんせん地味なんだよな〜」
と話を繋げたのは、対面に座る硬化の個性の切島くん。
「そんな事ないよ切島くん!常に最前線に立って全ての攻撃を受け止め、後方に漢の背中を見せる!身体に無数の傷あれど、背中に逃げ傷一切無し!そう言う個性だよ!」
「お、おおお!何か!カッコイイなそれ!」
僕の言葉に盛り上がる切島くん。
彼は格闘技をやると、多分無茶苦茶強くなると思う。今度、尾白くんも誘って格闘同盟でも結ぶかな?
この後、かっちゃんが「クソを下水で煮込んだような性格」とか揶揄されたりしながら、目的地に着いたのだった。
着いた場所は、ウソの災害や事故ルーム、略してUSJと言うらしい。
良いのかな、それ?
そこに現れたのは、宇宙服っぽいまん丸スーツの13号先生。いやアレ、暑くないの?空調服?
そしてお小言を頂く。
僕達の個性は、少し間違えば簡単に人を殺せる能力だ。
僕は肝に銘じる。僕の力は人に使えば、水風船を針で突いた様に破裂させる事も簡単だ。
本当に手加減を身に着けないと、兄弟子の言う様に虐殺士と化してしまうぞ!
13号先生のお小言…演説?にファンの麗日さんを始めとして皆が拍手している時、中央の噴水広場に黒いモヤが出てきた。何だあれ!?
「動くな!あれは、
相澤先生が叫ぶ。何!?
モヤから手の形をしたマスクの男を筆頭として、何人もの敵が出て来る。
そして、脳味噌むき出しの黒い変な奴!
相澤先生は指示を出し、突撃しようとしていた。
「先生、僕も行きます!」
「駄目だ緑谷!あの程度何とかなる。お前は他の生徒を守れ、何が出て来るか分からん!」
ぐっ、そう言われたら飛び出せない!ひとまず先生と敵の動きを見て、何時でも助けに行く心積もりを…。
と、背後から気配!黒いモヤがこっちに現れた!
そこに飛び出すかっちゃんと切島くん。違う!超電磁レーダーで見た本体は、別の場所に!
「散らして、嫐り、殺す」
黒いモヤがこちらを襲う!回し受けで流そうとするが、爆発や煙と違って意思のあるモヤは流れない!
そうして、僕は黒いモヤに飲み込まれてしまった…。