僕の超電磁ヒーローアカデミア   作:アールエー

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その33 魔獣の森

 

さて、林間合宿の当日になった。

期末テストで赤点取ったクラスメイト達もいた様だけど、赤点を取ったからこそ林間合宿での特訓が必要だと一緒に行く事になったよ。

ただ、林間合宿の場所は(ヴィラン)の襲撃阻止の為に、最後まで秘密になってしまった。

 

林間合宿までの間に皆で買い物に行ったり、有意義に過ごせたのは良かったかな。かっちゃんは来なかったけどね。

 

また、実は発目さんに頼んでいたアイテムがあって、この強化合宿に間に合ったよ。練習する機会があれば良いけど。

 

バスに乗る前に、僕達のクラスに赤点の人がいると聞いて煽ってくるB組の人が約一名いたけど、拳藤さんによって沈められていた。

 

拳藤さん、苦労をかけるね!って声をかけたら、顔を真っ赤にして物間君を引き摺りながら、そそくさとバスに入って行った。

…なんか、怒らせる事、しちゃったかな…?

 

「おい緑谷…!お前まさか、もうB組の女に手を出してやがるのか…!?」

 

…何を言っているのかな?峰田君は。

 

こちらもバスに乗り込み、未だに不明な目的地へ向かう。皆、ワイワイとハイテンションで楽しくおしゃべりして過ごした。相澤先生も見逃してくれている様だ。

 

そして1時間ほど。休憩で停まった場所は…山中?店も休憩所も、トイレすらないけど!?

 

「よーうイレイザー!!」

 

「ご無沙汰してます」

 

皆でキョロキョロしていると、声を掛けてくる人物が。あれは…。

 

「煌めく眼でロックオン!」

 

「キュートにキャットにスティンガー!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

 

二人の妙齢の女性が猫耳型のヘッドセットに猫の手グローブ、猫の尻尾と猫に統一された格好で現れた。

知る人ぞ知る、ベテランヒーローチームだ!

 

「連名事務所を構える4名一チームのヒーロー集団!山岳救助等を得意とするベテランチームだよ!キャリアは今年でもう12年にもなる…「心は18!!」おおっと!」

 

二人の内の一人、ピクシーボブに口を塞がれそうになって、つい手で防いじゃったよ。なんか、お互い手を握り合ってるみたいな姿になった。

 

「始めまして、ピクシーボブ!雄英高校1年の緑谷出久と言います。写真では何度も姿を見ましたが、実物は更に猫っぽくて写真なんかよりもずっと可愛らしいですね!」

 

「えっ、あ〜、よ、良く分かってるわね!」

 

ピクシーボブはニコッと笑うと、もう一人のメンバー、マンダレイの元に戻った。マンダレイの横には男の子がいる。マンダレイの子供かな?

 

「ちょっと緑谷、また口説いてる」

「エーリカちゃんって()に聞いたけど、何か褒めるのが挨拶と教え込まれてるらしいわ」

 

なんか聞こえてくるけど、気のせいだろう。

 

「今回お世話になるプロヒーロー「プッシーキャッツ」の皆さんだ」

 

相澤先生が紹介して、皆で一斉に挨拶。

マンダレイはここの一帯は自分達の所有地で、宿泊施設はあそこだと、遥かに遠くの山の麓を示した。…嫌な予感がする。警報音が頭の中に鳴り響く。

 

「バス戻ろうか…な?早く…」

 

「戻ろう!」

 

「バスに戻れ!!早く!!」

 

同じく勘付いたクラスメイトが後退りするが、手遅れだった。

 

「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」

 

それが実質的な林間合宿の合図だった…!!

 

ピクシーボブの個性で操作された土砂は、皆を飲み込んで崖下へ落ちて行く。

 

「私有地につき″個性″の使用は自由だよ!今から三時間!自分の足で施設までおいでませ!この…″魔獣の森″を抜けて!!」

 

皆、土砂に飲まれて無事なのだろうか!?

 

「…ところで緑谷」

 

「はい、相澤先生」

 

「咄嗟に対応し救助までできたのは褒めるべきだが…」

 

僕は、土砂が動いたと同時に近くにいたお茶子ちゃんと葉隠さんを抱きかかえて、空中に飛んで逃げていた。この程度の不意打ちに反応出来なくては、とっくの昔に師匠達に殺られていたと思う。

相澤先生が僕を睨みつけて…多分、個性抹消を使っているんだと思うけど…。超電磁空手は個性じゃないんだよね…。

相澤先生は溜息一つ吐いて、黙って下を指差した。…僕も黙って下に落ちた。

 

「た、助かったよデクくん」

 

「緑谷くん、お陰で制服が泥塗れにならずに済んだよ〜」

 

下に無事に降りる事ができて、二人からお礼を言われたけど、恨み言も聞く羽目に。

 

「緑くん、ウチ口の中にまで泥が入ったんだけど〜?」

 

「ご、ごめんね、芦戸さん、少し遠くにいて間に合わなかったんだ…」

 

まあ、本気で怒ってはいなかったけど。

 

それはそれとして、魔獣の森という、ドラクエめいた森を通って宿泊施設まで行かなければ…。

 

「おいデク!お前の空手で道を作れんか!?」

 

「し、自然破壊して良いなら。でも、向こう1kmが良い所だと思うけど」

 

「…チッ、地道に歩くしかねぇか!」

 

とか話していると、木々をぶち折りながら魔獣としか言えない巨大生物が出現!

 

「マジュウだー!?」

 

「静まりなさい。獣よ、下がるのです」

 

口田くんの言葉にも反応せず、襲い掛かる魔獣。これは…土塊!?

 

僕が、かっちゃんが、飯田君が轟君が魔獣を粉砕した。やはり土塊で出来ている!ピクシーボブの個性なのか!?

 

次々と襲ってくる魔獣の中、僕達は戦いながら森の中を進むしかなかった…。





デク達以外の期末テストの結果は原作通りです。原作と同じ所はなるべく省くスタイル。
また、ステインが報道される前に捕まったので、デパートでの強襲はなくなりました。

原作通り現れたら、崩壊の個性は防がれ、超電磁空手でケルナグールな未来しか見えなかったのもあります。
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