麗日視点
「さっきのマンダレイのテレパス…!」
「ええ、そうね。
梅雨ちゃんと肝試しをしていたら、突然のマンダレイからの緊急連絡。とにかく、早く戻らないと!
二人で話し合い、来た道を戻ろうとしたその先に、彼女が立っていた。
「こんばんは、私は敵連合のトガです!トガヒミコです!」
同じくらいの年頃、比較的短い髪をお団子ツインテールに結び、口には不気味なマスクをしている女の子。
「お二人は知ってます!雄英高校1年の麗日さんと蛙吹さんですね。はじめまして!」
「名前バレとる…」
「体育祭かしら…」
何にせよ情報が割れているのは不利!
梅雨ちゃんと二人で油断なく構え、次の一手をを模索し…そこでトガヒミコと名乗った女の子が、マスクを外して慌てて手を振った。
「待って下さい!私、潜入捜査で敵連合に入っているだけです!仮免許ですが、ヒーロー免許もあります!」
そうだ、これ見てくださいと、ヒミコさん?はスマホの写真を見せてきた。そこには、デクくんと体育祭で少し会ったエーリカちゃん達とヒミコさんが写っていた。本当に知り合いなんだ…。
「少しは信用できました?私の師匠は厳しい人なのです。まだ私だって高校三年の17歳なのに、もう大丈夫だからって敵連合に潜入しろって、私の師匠は本っ当にもう、容赦なく厳しい人なのです。その上、こんな可愛くないマスクまで着せられて」
「ケロ…。もしかして、エーリカちゃんや陽子ちゃんが言ってたヒー姉さんって…」
「エーリカや陽子と会ったのですか?はい、星の保育園ではそう呼ばれています」
そうなんだ。それじゃ、もしかしたらデクくんと一緒に鍛錬したのかな…?ちょっと、胸の奥がチクっとする。
「師匠って、デクくんと同じ師匠?」
「違うのです!あんな人間万国ビックリショーな親父共と違うのです!私の
あ、違うみたい。なんか、ちょっと安心。
「とにかく、ここは危険なのですが、宿泊施設にも
「ケロロ…心配してくれて、ありがたいけど…。大丈夫なの?潜入捜査中なんでしょ?」
「そうですね…。そうだ、私はトガヒミコです!トガちゃんと呼んで下さい!お二人は何て呼べば良いですか?」
「えっ…そうね、梅雨ちゃんと呼んで欲しいわ」
「あ、私は麗日お茶子です」
「梅雨ちゃんとお茶子ちゃんですね!今からお友達になりましょう!お友達の為なら、多少無理しても大丈夫なのです」
そう言って、トガちゃんは颯爽と道案内してくれたわ。私は梅雨ちゃんと目を合わせ、その後を付いて行ったの。
緑谷視点
マスキュラーがパンチを繰り出す度に、岩が砕け崖が崩れ地形が変わる。
僕は洸汰くんを背負って飛び回りながら、その攻撃を躱し続けた。
凄まじいパワー、スピード、そして気迫。今まで遭った
ようやく距離を取って、洸汰くんを下ろす事ができた。
「下がって洸汰くん。離れすぎると的になる。ぶつかったら全力で施設へ走るんだ」
「ぶつかったらって…おまえ、まさか!ムリだ、逃げよう。おまえの攻撃、効かなかったじゃん!!」
「大丈夫」
ワン・フォー・オール100%!緑電を再び纏い、迫りくるマスキュラーに真っ直ぐ向かう!
「超電磁正拳突きぃぃぃい!!」
マスキュラーの拳と、僕の拳が正面から激突!
続いて撃ち込んでくるマスキュラーと、同じく連撃にて対抗する。
「こっから後ろには絶対行かせない!!だからっ…走れ!!」
どんどんスピードアップしてくるマスキュラー!こちらもスピードでは負けない!
だが、撃ち合いは互角に保てても、体格差が、相手が上から撃ち込んでくる事が勝敗を分けた。
「血ィイイイイ、見せろやあ!!」
ついに僕の足元がパワーの応酬に耐えられなくなり、打ち下ろすマスキュラーのパンチを受けた瞬間、僕の身体は地中に押し込まれた!
「潰れちまえぇ!!!」
更に拳を撃ち込むマスキュラー。そこへ水が降りかかる。
「や、やめろォォォ!!」
洸汰くん!?足に力を込め、飛び出す様にマスキュラーの腹に強烈な拳をめり込ませた。
「殺させて、たまるかぁああ!!」
吹き飛ぶマスキュラー。このままじゃ、逃げる事はできない。倒さなくては!
飛んだマスキュラーとの距離を直ちに詰め、ゼッカ師匠に教え込まれた屠龍破骨のコンビネーションに入る。
洸汰くんとの距離は充分に取れた。ここで、勝負を着ける!
先ずは牽制の下段足刀蹴り!マスキュラーの膝関節を狙い、閃光のごとき3連打。
一打一打に必殺の威力を込めて、それでも本来は牽制する為の蹴りは、マスキュラーの足にめり込んだ!
激突した衝撃のパワーは、地面を沸騰したスープの様に爆発させる事になった。
しかして、技はそこまでだった。
牽制だが必殺の下段蹴りは、マスキュラーの筋肉を粉砕し、骨も砕いてしまい、ほとんどタコの足みたいになっていたのだ。もちろん、マスキュラー本人には既に意識がない。
「…………やり過ぎた!?」
とはいえ、ひとまずぶん殴ってトドメ刺しとこう。