僕の超電磁ヒーローアカデミア【完結済】   作:アールエー

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その40 Mr.コンプレス

 

少し時間を遡り、森の奥にて

 

強化合宿のイベントである肝試しで、森の奥へ全体の監視にきたのはプッシーキャッツの1人、ラグドールだった。彼女の個性は『サーチ』、見た事のある相手の位置等の情報を100人まで知る事ができる。暗闇を歩く生徒達の安全を管理するのにピッタリの能力を持っていた。

それに暗い森の中に1人とはいえ、勝手知ったる我が森林、特に迷ったり怖がったりする事もなかった。

 

「もうすぐ、B組の配置が終わる頃ね!皆、上手く隠れられたかな〜?」

 

ラグドールは能力を使って、肝試し用に定められた道に沿って、B組の生徒がそこかしこに潜んでいるのを確認をした。他に危険がないか再度見回ろうかと考えていた時、近付いてくる人影が見えた。

 

「こんばんは、ラグドールさん」

 

「ヘイヘーイ!オウ、ラグドール!久し振りだなァ!」

 

「にゃんと!誰かと思えば、どうしてここにいるのさ〜?ミッドナイトにプレゼントマイク!」

 

やって来たのは雄英高校の先生二人、本来なら此処にいる筈のない人物だった。驚くラグドールに状況を説明する。

敵連合がこの場所を突き止めた可能性が高いという情報。それも潜入捜査中のヒーローよりの情報と言う事で、信憑性も高く生徒達に万が一があると不味いので、根津校長の依頼で急遽来た事などを話した。

 

「そうだったのかニャ!? それじゃ、みんながお楽しみの肝試しは、中止にした方がいいのかなぁ〜?」

 

ラグドールは少し残念に思ったが、生徒達の安全には代えられない。

 

「いいえ、情報では…襲撃は明日以降になるかもって、言われているわ」

 

「だから、ひとまず俺達が増援で呼ばれて、明日以降にもまた来る手配になってるんだぜ!生徒達に見つかっちまうと面倒だから、とりあえずここに来たってわけさ!」

 

「そっかそっかぁ! 良かったぁ〜!! 生徒たちの楽しみを中止にしちゃうのは、アタシもすっごく心苦しかったからさ〜!」

 

ホッとするラグドール。そのまま、始まった肝試しを監視する仕事に移った。

しかし、肝試しがスタートして20分くらい経った頃、彼女達に近づく気配がしたのを、ミッドナイトが気付いた。

 

「……そこにいるのは、誰!?」

 

「おやおや…。情報ではラグドール1人の筈でしたが…予想外の客人が加わると、演目(ショー)の筋書きを直さなきゃならんねぇ」

 

「ヒーローが3人とは、こりゃあ骨が折れるぜ、折れる訳がねぇ!」

 

二人の敵(ヴィラン)が森の奥の闇より現れた。片方は手配書で見た事がある顔だ。確か名前はMr.コンプレス。怪盗として全国指名手配されていた筈だ。もう片方は見覚えがないが、かなりの手練れだと思われる。まさか、ネームドヴィランが来るとは…!

 

敵(ヴィラン)を確認して直ぐにスマホを操作したプレゼントマイク。ミッドナイトとラグドールに、相澤先生に敵(ヴィラン)襲撃を通報したと伝える。そして間もなく、マンダレイのテレパスが全員に通達された。

 

「イエスッ! これで生徒達は宿泊施設へエスケープ! 避難開始だ!ってことはだ、オマエらの相手はコノ俺達! プレゼントマイクとミッドナイト、ラグドール! こっから先は全面通行止め(NO PASSING)だぜ、イエー!!」

 

それを合図に、ヒーローと敵(ヴィラン)の闘いが開始された!!

 

 

 

緑谷視点

 

暴れる黒影(ダークシャドウ)を障子くんに手伝って貰って誘き寄せ、やって来たのはかっちゃんと轟くんが敵(ヴィラン)と闘っている場所。

 

障子くんはどちらかを選べと言ったけど、僕は我儘なんだ。どちらか選ばなきゃいけないなら、僕はどっちも救けたい!

 

追い掛けてきた黒影は、かっちゃん達が闘っていた相手を、プチっと踏み潰してしまった。

……うわぁ…強えぇ……!

何とか立ち上がった黒装束の歯が伸びる敵(ヴィラン)だけど、僕が頭に拳骨(ゲンコツ)したら沈んだよ。その間にかっちゃんと轟くんに、常闇くんの個性を鎮めて貰った。

ふう、これで一段落(ひとだんらく)付いたよ。

 

「すまない…」と謝る常闇くんに、手強い敵(ヴィラン)を止めたのだからと皆、許してくれた。ひとまず狙われているかっちゃんも無事だったし、これで合宿所に戻れるよ。

 

皆で話し合い、とりあえず戻る事に決まった。しかし移動を開始した直後、後方に僕の超電磁レーダーが反応する影があった。振り向くと、この暑い夜にトレンチコートを着込み、シルクハットを冠った白い仮面の男が立っていた。コートは少しボロボロだったけど。

僕が警告を発すると、男は身構えて薄く笑い出した。

 

「おや、忍び足には自信があったのだがねぇ! さすがは目ざとい、見事な洞察力だ。だが、私の真骨頂はここから、もっと派手なショーの始まりさ!」

 

シルクハットの男はそう言うと、両手に持っていた機器のスイッチを押した。シューっという音と共に、機器から出た白い霧が辺りに立ち籠もる。

 

「皆、離れて!毒ガスかも知れない!」

 

僕は後ろに飛び退いて、近付く霧を衝撃波で吹き飛ばす。かっちゃんを始めとして、皆も霧から遠ざかった。

 

「おおっと、そこの霧にお手を触れるのは無粋というものだ。忠告しておこう。また可燃性につき、炎の御利用はご遠慮いただきたい!」

 

手を触れるなって、何なんだ?この霧は…。

霧を良く見ると、霧に包まれた木々がまるで粉砂糖で出来ていた様にサラサラと崩れていって…。な、なんだこれは…!?

 

そちらに気を取られた瞬間、僕はシルクハットの男が目の前まで来ていた事に気付けなかった。レーダーとか感知とか能力があっても、意識外から来る攻撃には対処できないのだ。はっと思った時は、手遅れだった…。

 

「捕獲対象である君が、一番厄介ですからね。真っ先に幕引きさせて貰いますよ!」

 

真っ黒な闇が目の前に広がり、僕の記憶はそこで途切れた。





AIで小説を書いてはいませんが、余りよく知らないサブキャラの口調を確認するのには便利ですね。

ここまで書いて思った事。
イベントの肝試しに50kgのヨーヨーなんて持ってこないよなあ?
肝試しの途中で敵連合の襲撃があって闘うよなあ?
この物語では緑谷くん誘拐されるよなあ?(当初のプロット通り)
神野編で物語は終了する予定だよなあ?

ヨーヨー、使う場面がねぇ!?出すの遅すぎた…。
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