ちょっと短め。
アジトに乗り込むヒーロー達と警官達。
「仕方がない…黒霧、持って来れるだけ持って来い!!」
死柄木が吠える。脳無を持ってきて暴れるつもりなのだ。が、脳無は一体もやって来ない。
僕はこの時は知らなかったけど、警察とヒーローが脳無の格納庫を此処と同時制圧したのだ。
「ここで終わりだ、死柄木弔!!」
余りのオールマイトの迫力に、
黒霧に助けを求めるも、エッジショットの個性により黒霧は無力化してしまう。
「もう逃げ場ァねえってことよ。聞きてえんだが…。おまえさんのボスはどこにいる?」
グラントリノが問いかける。だが、死柄木は答えない。余りのショックに、答える事ができない。
「ふざけるな…こんな…あっけなく…」
「奴は今、どこにいる。死柄木!!」
「おまえが!!嫌いだ!!」
(もう大丈夫、僕がいる)
その瞬間、黒い液体が弾ける様に何もない空間から噴き出し、その液体から脳無が出現した!
それも何体も何体も。
ヒーロー達が対応に追われる中、僕の口からも黒い液体が!ヒー姉さんも、かっちゃんも、
…また、転移の個性か?もう少しマシな方法なかったのかな…。
このアジトにはベストジーニストを始めとしたヒーロー軍団が、脳無制圧を目的として攻め込んでいた。
その目的は達成され脳無は起動前に確保、大した抵抗もなく建物はヒーロー達に占領された。
余りにあっけなかったので、人質奪還の応援に回った方が良かったのではと新人ヒーローから話が出るくらいだった。
しかし、暗闇から現れた1人の
突然の大爆発、その
ベストジーニストは咄嗟に皆の衣服を操って、爆発圏外まで飛ばしたから皆生きてはいるが…。他のヒーローは、もはや闘える状態ではなかった。
ガキッと攻撃を受け止めると、その男、超甲殻空手のタラバは
「ヒーローとの決着は着いた。これよりは、この老いぼれが相手をしてやろう」
「…見ない顔だね?ヒーローなのかな?」
「便利だから免許を持っておるのみ。それよりも…むっ!?」
タラバが言葉を続けようとすると、突如空間に黒い液体が複数出現し、中からは複数の
「プハッ!ここは何処だ…!?えっタラバ師匠!?そしてこいつは…もしかしてオール・フォー・ワン!?」
「よくぞ生きておったのう、出久!丁度良い、こやつはお主にピッタリの相手であろう。ワシの代わりに相手をしてやるとよい!」
「おいおい、面白そうな事をやってるじゃないか!」
更に現れる空手家達。虐殺士トージ、超電磁空手の始祖ドンファー、伝説の拳豪ゼッカ。
「よし、出久!酒の肴にそいつをぶん殴れ!」
「中々の手練れとお見受けする!出久、其奴を倒せば虐殺士の称号を許可するぞ」
「後ろの事は気にせず、思いっ切りやってみな、出久!」
彼等はどっかり座り込むと、こちらを見学しながら持っていた一升瓶を飲み始めた。
着いて行けないのは指名された出久とオール・フォー・ワン。だが決着の時は来たのだった…。