僕の超電磁ヒーローアカデミア   作:アールエー

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その5 かっちゃんのライバル宣言と…

 

僕が騒ぎを聞きつけて到着した時には、もう商店街は火の海になりつつあった。

オールマイトが落したのは、ヘドロヴィランが入ったペットボトルだった。脱出した(ヴィラン)は、その場にいたかっちゃんを取り込み、その力を使って大暴れし始めたんだ。

 

回りのヒーロー達は個性的に不利だと近づかない。有利な個性のヒーローが来るまで放置していた。

 

かっちゃんは必死に抵抗するも、息が詰まり、身動きができず、流動体の身体を掴む事もできず、回りを見て、目が合った。

 

「かっちゃん!」

 

確かに目が合った!

あれは間違いなく、助けを求める目だ!!

 

僕は迷わなかった。考える間もなく、飛び出していった!

回りの制止も聞かず、真っ直ぐに敵に立ち向かう!

 

「あのガキか!爆死だ!」

 

泥が攻撃をするべく向かってくるのを、目がある顔面っぽい場所にカバンを投げつけた隙に、一気に距離を詰める。

 

「かっちゃん!」

 

「デク!なんでテメェが!」

 

「君が、助けを求める目をしていたから!!」

 

敵の攻撃を振り切り、上空にジャンプ!

泥はかっちゃんと一体化している!

かっちゃんに当てず、泥の敵だけを倒すには!

 

「いかに衝撃波を出さずに突きを当てるか」

 

泥の上で気合いを溜めて!

 

「いかに敵の体内で衝撃波を出すか」

 

ゼッカ師匠の教えが頭を駆け巡る!

 

「超〜電磁、逆突きゃあああっ!!」

 

衝撃波を纏った拳は超音速で敵に突き刺さり、敵の体内で衝撃が弾け飛ぶ!!

咄嗟にかっちゃんを引き摺り出し、超甲殻三戦法で守り抜いた!

その時、群衆から飛び出してくるヒーローが1人!

 

「君を諭しておいて、己が実践しななんて!!!プロはいつだって命懸け!!!!」

 

天候を変える一撃は、この騒動に終止符を打つ一撃だった。

 

 

この後、僕はヒーロー達から怒られた。僕が前に出る必要はなかったのだと。

でも、あの(ヴィラン)を叩き伏せた、拳の一撃について賞賛されたのは、何か嬉しかった。そして、本来なら我々が出るべきだったと謝られたよ。

更に僕が無個性だと知ると驚愕していたけどね。修行を積めば、誰だってあのくらいできる様になるでしょ?…いや、あの修行はどうかと思うけど!

 

その帰り道、かっちゃんが僕を呼び止めた。

 

「デク!!てめぇに助けを求めてなんかねぇぞ!それに、何だあの技は!今まで手加減して粋がっていたのかぁ!!!!」

 

僕は少し、ため息をついて言った。

 

「粋がって手加減したつもりはなかったよ、かっちゃん…。あの技は、本当に危ないんだ」

 

「!!…そうかい…つまり、結局は手加減してたって事じゃないか…。デク!!てめぇを襲うのは、今日限りで止めだ!俺は、必ず強くなる!てめぇよりも、オールマイトよりも!!だから…必ず、雄英に来い!!」

 

それは、負けながらもプライドだけは保っていたかっちゃんの、初めての敗北宣言であり、挑戦状だったのかも知れない。

かっちゃんは、それ以上言う事もなく、踵を返して帰って行った。

 

なんか、かっちゃんの成長が見れたのと、ライバルとして肩を並べる事ができた気がして、心地良かった。

…まあ、少々かっちゃんの心が捻くれ過ぎてる気もするけど…。

 

「私が来た!!」

 

「うわ!オールマイト、何故ここに!?」

 

感傷に浸っていると、突然オールマイトが現れた!マスコミに囲まれていたのに!

 

「取材陣を抜けるくらい、ワケないさ!何故なら、私はオールマゲボォ!!」

 

「あ~あ~ちょっとオールマイトぉ!?」

 

ひとまず痩せたオールマイトを落ち着かせて、口の血だけでも拭ってみた。

 

「あ~済まないね。少年、君に礼と訂正…そして提案にきた」

 

落ち着いたオールマイトは、僕に語りかける。

 

「君がいなければ、口先だけのニセ筋になるところだった!ありがとう!」

 

「いや、ニセ筋って…」

 

「トップヒーローは学生時から逸話を残している…。彼らの多くが、話をこう結ぶ。考えるより先に体が動いていたと。君も、そうだったんだろう!?」

 

かっちゃんの宣言を聞いて、そしてオールマイトの…。

 

「君はヒーローになれる」

 

今日まで、ずっと無個性だからと否定され続けていた僕が、この言葉で何もかも救われた様な気がした…。

流石はNo.1ヒーローのオールマイトだ。

 

「君なら私の力、受け継ぐに値する!!」

 

「う、受け継ぐ…ですか!?」

 

「個性を譲渡する個性…それが私の受け継いだ個性!冠された名は、ワン・フォー・オール」

 

「ワン・フォー・オール…」

 

「元々、後継は探していたのだ。そして君なら渡しても良いと思ったのさ!まァしかし、君次第だけどさ、どうする?」

 

オールマイトはそう言ってくれたけど、僕は既に決めていたんだ。

ヒーローになる為に、何でもしようと!

 

「はい!お願いします!!」

 

「即答!そうくると思ったぜ!」

 

こうして、僕はオールマイトから個性を受け継ぐ事になったのだ。

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