僕の超電磁ヒーローアカデミア   作:アールエー

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その7 試験開始

 

年が明け、いよいよ受験である。

雄英高校の巨大な入試会場に乗り込むと、後ろから聞き慣れた怒鳴り声が。

 

「どけっデク!俺の前に立つな殺すぞ!」

 

「おはよう、かっちゃん!相変わらずだね!」

 

チッと舌打ちすると、かっちゃんは横をすり抜けて行った。相変わらず、ツンツンしてるな〜。

こっちも急がないと、っと足を踏み出すと、あれ?滑った?転んじゃう!?…コレだよ!

受け身を取ろうとした瞬間、ふわっと浮かぶ我が身体。

 

「私の個性、ごめんね勝手に。でも転んじゃったら縁起悪いもんね」

 

緊張するよね〜って話し掛けてくれる可愛い女の子!

 

「う、うん、ありがとう!」

 

その子は手を振りながら、試験会場に行ってしまった。可愛かったな…。

星の保育園の女性陣とは違った、温かみを感じる女の子だ。

…保育園の女性は全員、何らかの拳法の達人だもんな…。

よし、頑張るぞ!

 

 

流石は雄英高校、司会も本物のヒーロー、プレゼントマイクがやるんだ。

誰もマイクの掛け声に応えてないけど。流石にね…。

 

「それじゃ実施試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!」

 

番号が連番だったから、颯爽と別れた割にはかっちゃんと隣同士に座ってしまい、ちょっと気まずい。

話を聞いていると、3種のロボットを倒せば良いのかな?

 

「あれ?かっちゃん、ロボット4種類あるね?」

 

「ああん?何種類あろうと、全部ぶっ殺せば良いだろうが!」

 

やっぱり物騒だな〜とか思っていたら、質問していた眼鏡君がこっちに向かって叫んできた。

 

「そこの二人!さっきからボソボソと気が散る!物見遊山のつもりなら、即刻雄英から去りたまえ!」

 

「なんだと!?」

 

かっちゃんまで指摘されたので、喧嘩腰に素早く反応した!

僕はかっちゃんを抑えつつ、両手を合わせて謝る格好をした。

 

と、ここでプレゼントマイクから仲裁が入る。

うう…。唯でさえ緊張するのに、叱られて目立ってしまった…。あの眼鏡の人には後で謝るかな…。

 

そして僕達は実技試験の会場へ。同じ学校で手助けできない様にか、かっちゃんとは別々の会場になってしまい「てめぇを潰せねぇ」とか温かい言葉を頂いた。

しかし広いな〜!試験会場ってもう、完全に一つの街じゃないかな!

 

あっ、さっきの可愛い女の子がいた。

目を瞑って精神統一してるのかな?

 

「君、彼女は精神統一をしているんじゃないか?邪魔しに来たのかね!?」

 

と、そこに僕に話し掛けてくる、さっきの眼鏡君。ああ、叱られてばかりだよ…。

 

「いや、さっきは騒いでごめん。邪魔するつもりはなかったんだ…」

 

なんとか笑って応える。厳しいな〜。いや、物凄く真面目なのかな?僕が謝ると、彼も素直に返事をしてきたよ。

 

「ハイスタート〜」

 

そこへ、突然の放送。

普段から師匠達に不意討ちされて慣れている僕は、反射的に全力で地面を蹴り、試験会場の街へ飛び込んで行く!

 

「どうした〜!実践じゃカウントダウンなんざねえんだよ!走れ走れぇ!!」

 

プレゼントマイクの声を背中に、早速説明にあったロボットが出てきた!

 

「目標発見!ブッ殺す!」

 

おおっ、口の悪いかっちゃんロボだ!だけど迫力が本人に遠く及ばない!

軽くボディを叩くと、簡単に壊れた。脆い!中学生向けなのか、かなり薄い鉄板で出来ているみたいだ。

まずは1点獲得、よし次々に行くぞ!

 

この程度の強度なら、超電磁空手やワン・フォー・オールを使うまでもないや!

十数体ばかりロボットを破壊して試験に慣れてくると、周りを見渡す余裕がでてきた。

あ、あの人囲まれている!周りのロボットを何体か叩くのは、横取りじゃないよね!?

 

「君!後のロボットは抑えるから、前のロボットだけを相手して!」

 

「す、すまない!」

 

こうして、他の受験生を助けつつ50点以上稼いだところで、試験会場に地鳴りが発生した!

ビルの横でゆっくりと立ち上がるあれは、説明にあった点にならないお邪魔ロボか!?

 

「うおお、で、デカい!…あれが0点!?」

 

これは迫力があるぞ!ビルを超える様な大きさのロボットが目前に迫ると、進行方向にいた他の受験生は蜘蛛の子を散らす様に逃げ回った。

 

その時、僕は見たんだ!巨大ロボットの足元で足を瓦礫に挟まれて動けない女の子を!

足に力を入れ、素早く駆け寄って女の子の上の瓦礫を蹴り上げる!

 

「大丈夫、助けに来たよ!」

 

瓦礫に挟まれていたのは、入口で助けてくれたフワフワ可愛い女の子だったよ!

彼女を抱きかかえ、安全と思われる後方に下がり、比較的綺麗と思われるところに降ろす。

 

「少し待ってて、ちょっとあのデカいの潰してくる!」

 

「ええっあれは0点だから、逃げた方が良いよ?」

 

「大丈夫、任せて!あんなのがいたら、安心して試験を受けれないって!」

 

ダンっとロボットの下まで駆け寄り、ワン・フォー・オールを使ってロボットの顔面まで飛び上がった。

 

「超電磁、連突きゃゃああ!!!」

 

チェスチェスチェストーーー!!

ロボットの正中線に沿って、正拳突きが炸裂する!回りに被害が及ばない様に、ロボットの内部で衝撃波を発生させて!

2つに割れる様に、左右に分かれて倒れ行く大型ロボット。

僕が着地する直前、背中を叩かれてふわっと浮いた。

 

「ま、間に合った〜!」

さっきの女の子!また助けてくれたんだ!

お礼を言おうとしたら、なんか下を向いていた。

 

うろろろ〜とか聞こえてきたのは、聞かなかった事にしよう。うん。

個性の反動かな?

 

「終了〜」

 

アナウンスが流れる。恐らく合格ラインは突破したと思うけど、後は合格通知を待つしかないか。

 

吐気が落ち着いた女の子を抱きかかえ、救護所へ急ぐのだった。

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