「ダイスケさんミクです、勝手ですが入らさせていただきました。一度ゴーグルを外して休憩しませんか?」
とりあえずゴーグルを外してもらわないと、視界が遮られている状態から解放してゆっくりと休暇を取りましょう
「ミ、ク…」
ゴーグルを外し、こちらを見つめてくるダイスケさん…この状況が戻ってきてしまったのですね。言葉を発するのも今は難しいでしょう
一番思い出してはいけない記憶を思い出してしまった、不意の事故とはいえ…相手のあの には死んでもらうとして、ここからの対応が重要ですね。
「ひとまずゴーグル外しましょ、少し気持ち悪くなってしまうかもですよ。」
「、、、(首を縦に振る)」
やはり、気力がない
ゴーグルを外し椅子に座る
「私は一度この場を離れますがすぐ戻ってきますから少々お待ちくださいね。あ、その前に」
GBWからログアウトをして私は一番に父であるケイスケさんに連絡を入れる。今は屋敷にいないのでメッセージアプリになりますが。
起きたことを細かく文字に起こし送信する、あとは返信を待つのみ。リクさんにもご報告を
「リクさん、ダイスケさんは当面の間GBWはできそうにありません。」
『わかりました、こっちは任せてください』
「ありがとうございます、では失礼します。」
ログアウトしてダイスケさんの部屋に戻る
「ベットで、お眠りになられましたね。」
ベットの中で眠っているダイスケさん、机の上には昔描いてたスケッチブックが置いてあった
「機体案まとめ」と書かれたそのスケッチブックはガンプラのデザインやその設計武装も書かれていた。機体名は…まだ書かれていませんね
これを出したと言うことは、機体を作り直すということでしょうか、?少し楽しみですね
部屋を去り自室に戻る。さて、いつもの業務をしましょう。
デスク業務から屋敷の掃除、必要な日用品と食事の買い出し指示。最近はドラックストアが日用品安いんですよね〜洗剤とか入浴剤が格安でその分浮いたお金を他のことに回せるから家計に優しいんですよね〜
デスク業務に戻り必要な資料などを作成する
嫌で憂鬱な日々が戻ってきたといえばダイスケさんはなんとおっしゃるでしょう…気になって業務どころではありません少し屋敷を散歩することにしましょう。
部屋を出て屋敷を散歩する、この屋敷にいるメイドは私含め4人数は前より減った、他の部署に異動したり退職したり理由は様々だ。
調理室の前を通ると良い香りがして少し様子を覗きに行った。
「お疲れ様です、ナツキさん」
「これはミクさん、お疲れ様でございます。ミクさんが来るのは珍しいですね何かご用件が?」
ハレノ・ナツキ私がくる前からサトウ家に支えている料理人。元々は佐藤グループのホテルで料理人をしていたがケイスケ様に目をつけられて連れてこられたなんて言ってましたっけ
「いえ特に用は、良い香りがしたので思わず」
「それは嬉しい言葉ですね。今はハンバーグとソースの仕込みを進めていました、ほらここのところダイスケさん頑張ってらっしゃるでしょ?大好物を食べて喜んでもらいたくて」
ナツキさんにも報告しておきましょう、食べられない時期がまたくるかもしれないので
起きたことをナツキさんにお話しする
「そんなことがあったのですね」
「えぇ数年前にもあったことが今帰ってきたような気がして、心配なんです」
「あの時期のダイスケさんは本当に食が喉をとおらなかった、大好物のハンバーグも半分以上残すほど」
「また、病院通いになるのでしょうか…」
「可能性は否定できませね、現に数年前は通ってましたから」
「またいつも通りのダイスケ様が、見れるでしょうか」
「きっと見れますよ、ハンカチどうぞ涙を拭いてくださいな」
気づけば私は泣いていた、心の底から込み上げる悲しみ。それは私のことを冷たく包む
「少しあったかいものでも召し上がっていきませんか?喉を通るのでしたら」
「いただいていいですか、?」
「えぇぜひ」
ナツキさんが小さなマグカップを冷蔵庫から取り出しレンチンする。トマトの良い香り、ミネストローネでしょうか
「ナツキさんそれミネストローネですね」
「ミクさんなら香りで分かっちゃいますよね」
「えぇもちろん。…これからどうすれば」
「唐突ですね」
「数年前も病院通いを続けやっとの想いで戻れました。ダイスケさんには無理をしてほしくないでも、つい昨日までのダイスケさんが帰ってきて欲しいそう思ってるんです」
私の前にミネストローネを置き、ナツキさんも座る一口飲み話す。
「そうですね、私もその気持ちには同感です。でも今のダイスケさんにとって無理を強いると爆発するかもしれない、でも我々にできる何かがきっとありますそれを探しましょう。」
我々ができる何か、、一つ賭けましょう。
「ナツキさんありがとうございます!」
「えぇ、何か閃いたご様子ですね」
「一つ賭けてきます」
そのまま調理室を出るナツキさんは手を振って見送ってくれた。私はすぐにスマホを手に取り連絡をする、今はリクさんに頼るしかない。
------
サトウはベットで眠っていなかった。上を向いてぼーっとしている。
「どうして、GBWで、こんなことに…」
ただ楽しく遊んでいたGBWで思いもよらない事態が起き、昔の記憶がフラッシュバックする中ベットの中で過ごす。たくさん溢れる記憶が溢れて、混じっていく感覚。彼の性格、人格を否定され家族とミクなどの仲間さえ否定され拒絶される。仲良くしてくれたのはリクのみ、リクは「そんなこと言って何になるんだよ」と言い返して殴られたりもした。
その中で何も出来ず言われるがままのダイスケだった。何を言えばいいのかそもそも何でこんなに言われないといけないのか、大企業の一人息子だからか、それとも他の理由が存在するのか
『また、思い出したのか』
「うん、嫌な思い出し方だった」
『どうするんだ、?また閉じこもるのか?』
「いや、なんだか閉じこもりたくはない」
『そうか、あのスケッチブック出しっぱにするのか?』
机の上に置いておいたスケッチブック、そのスケッチブックには昔から形にしたかったオリジナル機のデザインと武装などが全て書いてある。クローゼットには実際に作ってみて当時の技術力では無理となり、今でも眠っているガンプラがある。
ベットから移動し机の上のスケッチブックを見る
「今の俺なら、出来るのかもしれない。」
『なら、やればいい』
クローゼットから眠っていたガンプラを探し出し引っ張り出してくる。今ならできる、その確証が今のダイスケにはあった。
〜2日後〜
「どうもミクさんすぐ来れなくてすいません」
「いえ、こちらがいきなり呼んでしまい申し訳ないです」
深々とリクさんに頭を下げる
「いえいえそんな、頭あげてください。サトウの状態は?飯とか食ってます?」
私は頭を上げ話を始める
「ご飯は、1日3食となってませんが食べてます。ほとんど物音がしないのでずっと眠っているのかと思います」
「なるほど…もしかしたら少し痩せ細ってるかもですね、それが今何日続いてます?」
「本日合わせて4日です」
「痩せてることは確実ですしょう、サトウは食=原動力みたいなところありますから、そして僕はどうすれば?」
「ダイスケ様の部屋のドア前に食事を置いてきてください」
リクさんは、ポカンとした顔をしている、何か変なこと言いましたかね、?
「いや、えっと難しいことをするのかと思ったら食事を運ぶだけなんですね、それなら数年前もやりました部屋の中凸れとかなら帰ってます」
「いやいやいや!!!そんな鬼なことしませんよ!」
「ですよね〜じゃあ持っていきますよ早速」
「ではこちら、お願いします」
白米、辛さを抑えた麻婆豆腐、中華スープを渡し後はお頼み。何かあれば良いんですが
------
数年前も一度だがこうやって食事を持っていったことがある。器が熱い、出来立てだなこれうまそ、お願いしたらレシピ教えてくれるかな。そんなこと考えてる暇ねぇサトウがどうなってるかだよほとんど何も知らなくて今日知るんだし、どうしてるかな水分はしっかり摂ってるよな
確か指示によればご飯置いて去るだっけな
よしドア前についたそっと置いて立ち去ろう。
去ろうとするとドアがガチャっと開きサトウが顔を出した。目があった、やばいこれは想定外だどうする?どうする!
「中、入れ」
「え?ちょ、ま!」
腕を掴まれてそのまま部屋に引き摺り込まれた、力強、腕痛…部屋はカーテンは開いてる
サトウ予想どうり痩せてる…足に切り傷…?色的に新しい、意図的に切ったのか?いやいや、そんなことないよな?
「来たのは、ミクの指示か?」
「そうだけど…」
「だよな、まぁ」
「てゆうかよく気づいたね僕だって」
「足音が違う、すぐわかる」
すげぇ、足音が違うだけで僕だってわかる…ミクさんが毎食持ってきてくれてるのか
「飯、食ってるのか?」
「まぁ、ある程度は」
「今日の飯、まだドア前だ持ってくるよ」
そのまま立ち上がりご飯を持ってくる。
「まーぼーか、」
「あぁ、美味そうだぞ」
「リクは、食わないのか?」
「そうだな、食わないな」
「俺のと同じスプーンになって良いなら、食えよ」
この麻婆豆腐が、食える……この誘い乗りたい非常に乗りたい…よしのるか
「じゃあ少しいただこうかな」
サトウが半分ほど食べた後その残り全て食べて良いと言われた、ありがたく全てもらう
「いただきます」
うまいとてもうまい、辛いが辛すぎない程よい、肉の旨みも感じるやべぇハマるなこれ
「気に入ったろ、その顔は」
「あ、うんバレるよな」
「もう数十年一緒にいるんだわかるに決まってるだろ、リクは食事で感動すると笑顔になる」
「そうなんだ」
「そうだぞ、」
何気に初めて知った、食で感動すると笑う良いのか悪いのか
「で?どうなの」
「飯は食えてるし、水分も取ってる、部屋はまぁ快適な環境だし別に」
「そっか」
「そっちはどうなの、学校あるでしょ?」
「まぁ、退屈かな、」
「俺のこと、なんて言われてる?」
「体調不良で当分休みって言われてる」
「周りはなんて」
「サトウが休むなんて珍しいとは言われてた」
「珍しいか、皆勤賞出来ないな」
「だーな」
「GBWは?」
「数は減ってきた親玉がな、まだ叩けない。運営もサーバーを落として修正を入れそしてまた再開しても無理だった、対処法は親玉を叩くそれだけだ」
「少し、気分が悪い水取ってくれ机の上にある」
「分かった」
そのまま立ち上がりペットボトルに入った水を渡す、あいつのことを思い出して気持ち悪くなったのかな、
「サトウ、なんで今回部屋に僕のことを入れたんだ?数年前もこんなことしたけどサトウは部屋から出なかった」
「なんだか、体が勝手にそうした方がいいって感じで動いた、そうとしか言えない」
「そうか、何かあるのかって勝手に思っちゃった」
「いや、良いよ勝手に引き込んだ俺にも負がある。そうだせっかくなら」
サトウは机の引き出しから一冊のスケッチブックを取り出しページをめくり僕に見せる
「ユナイテッドガンダム?」
「うん、クロスボーンX1がベースの俺のオリジナル機。形にならなくてずっとこうやって書いてるだけ何か意見ない?」
「わざわざビームライフルを用意しなくて良いだろ腕に仕込め腕に」
「手のひらは?」
「パルマフィオキーナのパーツを使えばなんとなかるだろ少し配線が面倒かもだが、実現は可能だろう同僚源をバックパックに入れたらなんら問題ない」
「今更だがなんでビームライフルを削るんだ?」
「サトウは近距離戦メインでビームライフルがたまに邪魔そうに見えた、無くして内臓させれば近距離戦のテンポアップと制圧力が上がるだろ」
「俺のこと、よく見てるんだな」
「そりゃかれこれ数十年の仲だ、見るし覚える」
「ちょっとこえぇ」
「ひっでぇ、さて作るか。パーツあるんだろ?」
「え?は?い、今から?」
「形にするならアイディアが出てくる今しかないだろ?」
「え、まぁそうだけど…」
「ならやろ、そっちは無理すんなよボロボロだし」
「誰がボロボロだぁ?」
「www」
「おいおいなんだその高笑い!」
「いや〜いつものサトウが戻ってきたな〜って」
「え…?」
「そのまんまだよ、戻ってきたな〜」
数年前は、こんなのなかった。サトウが成長してるのかそれとも何かがあったのか僕にはわからない。でもいつも通り破天荒で何をするかわからないサトウが今帰ってきたって今実感した
「え?なになに?なんなの!」
「作業始めるぞ〜」
「おい!だからなんで笑ってたの!」
そして作業を始めたサトウが元々のパーツをある程度決めていたので追加するものと削るものを考えて、動力配線と塗装のマスキングの準備を進めることにした
「ダイスケ様リク様、部屋から出てきませんが何かしてらっしゃいますか?」
やっているとドアがノックされミクさんの声が聞こえた
「リク、ミクを部屋に連れ込め」
「おっけ」
ドアを開けたらなんだかソワソワしてるミクさんがいた、なんでソワソワしてるんだ?
「ミクさん?なんでソワソワしてるんです?サトウが部屋入れって言ってます」
「え?!承知しました」
ミクさん、連行完了。なんでソワソワしてたんだ?
「ミク、収納からディスティニー、クロスボーンX1 HGサイズで出して」
「しょ、承知いたしました。リクサンイッタイナニガアッタンデスカ」
「ボクニキカレテモナンダカヒガツイタミタイデス」
「二人ともなんか言った?」
「「いえなにも!」」
そこから数時間作業をしている。パーツを合わせて削ったり盛ったり、塗装する部分のマスキング、動力配線を通すための穴を開けたりかなりの大作業だ。
昔は、自分の技術が足りず中途半端なところで終わっていたガンプラが今自分自身の手で完成へと近づいていっている。その感覚がダイスケを少しずつ立ち直らせていく、ガンダムがガンプラが好きだというその純粋な気持ちが改めてダイスケの中で溢れていく。
「うがぁ…疲れた」
「お疲れサトウ、あとは塗装と動力をつなげるだけか」
「うん、がぁ〜!つかれたぁぁぁ!!!寝る!おやすみ!」
机から立ち上がりベットへダイブ
「布団もかけずに寝るとは、さぞお疲れだった様子ですね」
「そうですね、もう爆寝してますよこれは」
ミクが布団をかけながらベットの端に座る
「昔は、部屋に入ることすら困難だったダイスケさん自身が部屋からで出来てそのあとは病院行って少しずつ復帰して行って。でも今はこうやって部屋に引き連れてガンプラを作って、やはり人というものは日々成長し、こうして花開く
美しいですね」
「言葉選びが美しいですね、ミクさん」
「それは嬉しいお言葉ですねありがとうございます。お時間も18時を過ぎております、車を手配しましょうそれでお帰りになさってください」
「ご丁寧にありがとうございます。ではまた完成したら教えてください」
「承知いたしました。ではお気をつけて、あ!ちょっと待って!」
「え?どうされました?」
「あの時、宇宙からやってきたじゃないですか」
「あぁ、はいそうですね」
あの時、リクがルプスレクスになってやってきた時の話
「あの…どうやって地上に?」
「えっと、話すと長くなるんですけど…それでもいいです?」
「もちろん聞かせてください気になって眠れません」
「ではお話しします。」
その時起きたことを説明しよう
「よし、スキャン完了!合流しないと…なんで宇宙に僕はいるの?格納庫には、行けない!?どうやって地上に降りよう…」
ちょうどよく一つのシャトルが目の前を通る
「あ、ちょっと待って!そこのシャトル!」
『この通信はそこのルプスレクスがベースのあんたか?』
「そう!そうです!その軌道今から地上に降りるんですよね!」
『そうだか、何か問題あるのか?』
「あの!僕も降りたいんですけど!大気圏突破できないのでシャトルの後ろに張り付かせて欲しいと考えてるんですけど!」
『なんだそんなことか、ちと待ってな』
そのシャトルは後ろの部分から収納していた持ち手を出す
『これにしっかり捕まりな!』
「ありがとうございます!」
『兄ちゃん、地上に降りる理由は?』
「仲間のためです。あなたは?」
『GBWが完全にぶっこわれる前にこの世界を旅したいと思ってな、この星、この星の地上が次の目的地だ』
大気圏を突破するとそこにはあの時の情景、戦闘中のサトウ達がいた。
「ここ!ここです!」
これがリクが地上に降りてきたことの話だ
「へぇ〜そんなことが」
「はい、僕のレクスは大気圏突入と突破出来ないので…とても助かったんです」
「話してくださりありがとうございます。長く引き止めてしまい申し訳ございません」
「いえいえ、説明してない僕が悪いので、では!」
「えぇ!お気をつけて!」
帰宅後晩御飯を食べ風呂を上がったリク、ベッ
トの上でダラダラしながらミルッターを見ていると一つのニュースが流れてきた。
「とうとうか…GBWの運営本気出してきたな」
そのニュースはGBWの運営がGBWのサーバーを3日間落とし大規模なメンテナンスと修正をするというものだった。
その中には運営の謝罪文を添えられていた。
要約すると、「このような事態になってしまい申し訳ない。何度か修正パッチを適応し、メンテナンスを施したが掻い潜られ多くのプレイヤーの皆様に迷惑を被っているのをこちらでも確認している」この修正でなんとかなることを願って
#13 END
あとがき
最後まで読んでくださりありがとうございます作者のYukiです。少しずつ夏が終わってきて、朝と夜が少し寒く感じています、秋はやはり過ごしやすいですね。
少しふわっとしているように感じられますがダイスケ完全復活しました。2〜4話かけてやる手もありましたが、流石に長すぎ引き延ばしすぎのなりギュッ!と1話にまとめました。ディレクターズカット版ならまだまだ長くなります(笑)
ではまた次回Yukiでした。