ガンダムビルドブレイカーズ   作:YUKI@0620

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#2 先行体験会前編

水曜日、平日だがいま時計は午前8時を指している。不思議な感覚夏休みとかなら話は別だけど

どうやらサトウは8時30分に来るみたい。

準備は完了してるしスマホぽちぽちして待ってようかな

 

「ていっ!」

 

「いってぇ!姉貴何してんだ!大学は?!」

 

なんとかなくスマホを触ってたら後ろから姉貴が頭にチョップしてきた…大学生にもなって弟にちょっかい出すのか…

 

「ん?大学は今日講義ないんだよ〜そっちはなんだっけ?先行体験会やったかな?」

 

「そうだよ学校も休みだしちょうど行けるようになったから行くの」

 

「そうですか〜 ん、これ」

 

そう言って姉貴は万札1枚出してきた。

 

「万札?何か買ってきて欲しいとか?」

 

「違うよお小遣いだよ、どうせお昼抜こうとしてたでしょ?ガンプラ用の塗料とか色々買ってたじゃない。あとあんたが欲しい欲しい言ってたナイチンゲールのクリアカラー在庫あるみたいだよ?買ってきたら?あとお昼代としても使いな」

 

なぜお昼を抜こうとしていたのがバレた…別に食べなくても大丈夫だし、金がないのは事実だ。

しかもナイチンゲールクリアカラーやと!買うしかない!

 

「ありがとう、貰っとく」

 

「うん!よろしい!我が可愛い弟よ〜!」

 

そう言って頭をわしゃわしゃしてくる。そう、私の姉はとんでもねぇブラコンだ、親もびっくりするほどのブラコン。幼い頃から「弟が欲しい!」と言っていたみたいだ。そして僕が生まれたってわけ、そりゃそうだよな弟欲しかったからな。

 

「そろそろ迎えが来るから、行ってくるよ」

 

「待ってリク!」

 

「なに?そろそろドア前行きたいんだけど」

 

「写真撮らせて!写真!思い出思い出!」

 

こうなった姉は止められない撮らせてあげるのが一番だ

 

「いいよ」

 

「やったぁ〜!」

 

そう言ってスマホでパシャパシャ写真を撮ってく

うちの姉写真お上手なんだよ自慢しまくれる

 

「じゃ、行ってくる」

 

「楽しんでね」

 

「うん」

 

玄関で、慣れない革靴を履く、親父から借りた「しっかりとした場なんだから革靴はきな」と言われたからにはありがたく借りよう。

持ち物チェック、ガンプラ、身分証明書、財布、ちっちゃいカバン、エコバッグ

そして一番は"楽しむ心"

ドア前で待ってると黒塗りの車がやってきた。

 

「おはようリク!乗れ乗れぇ!!!」

 

「おはよ、お邪魔するよ。よろしくお願いします」

 

そうするとかっちりスーツを着たサトウと、ミクさんもスーツ姿だ、珍しい普段メイド服の状態しか見てないのか何だか新鮮だ

 

「シートベルト着用お願いします。出発します」

 

「ここから40分以上はかかるぞ…何と言っても通勤ラッシュ車バージョンだ、今8時でしょ?これ間に合うのか?」

 

「サトウさん、大丈夫です必ず間に合わせますこのミクが!安全に!」

 

ここからガンダムベースまでまぁ時間はかかる

いつも電車で行っているが1時間はは余裕でかかる。電車に渋滞無いが…なんせ今は通勤時間帯渋滞することが当たり前だろう気長に待とう。

 

「リクさん、良いもの準備してるけど…見る?」

 

「なんだ?良いものって」

 

そう返すとニヤニヤしたサトウがちっちゃい冷蔵庫から瓶に入ったものを取り出す

 

「リクの大好きなカシスジュース!!!良いところのものを頂いたんだ〜飲もう!ウェルカムドリンクってやつだ!」

 

そう言って取り出したのはカシスジュース、僕の好きな飲み物、グレープとは違うあの味好きなんだよなぁ〜

 

「これ、かなりお高いところのやつじゃないか!なかなか手を出せなかっ狗で、でも!飲んでみたかったんだ!本当にいいのか!」

 

「良いんだよいつも世話になってるし飲め飲め」

 

そう言ってさっさと飲み物を注ぎ、グラスを渡してくる

 

「はーい乾杯!」

 

「乾杯!」

 

乾杯して、到着まで雑談をする、サトウは口を開けば愚痴の一つ必ず飛び出てくる。「この前の会食をしたところのお偉いのジジイが〜」とか「趣味をいじられた〜」などだ。人の趣味いじるって覚悟できてるのだろうか?メイスで叩き潰してやりてぇ…

 

「そろそろ着きますよ、降りる準備を」

 

「はいよ!」

 

「了解です」

 

そろそろ着くみたいだ、楽しみだ。自分の手で作ったガンプラが、動くなんて…!

 

「目的地に到着です。今、ドアを開けますお足元には気をつけて」

 

そう言ってドアが開くとSPさんらしき人物が護衛に入りますと言わんばかりに周りに来た、なんか安心する。

 

「イガラシ・リクさんですね?本日護衛を担当させてもらいます。ハルです」

 

「同じくショウです本日は何卒」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

「よろしくお願いします」

 

元気すぎるだろ、てかなんだ、めっちゃ鍛えてる、ぱっと見細い体をしているように見えるが体の大半が筋肉のようだ、鍛えまくってる感じする!あとめっちゃ優しい雰囲気!

 

「ねぇ、サトウこんな護衛ついてて大丈夫なの?そんなに今日やばい?」

 

「まぁ企業のお偉いさんもいるし、何より親父がつけとけ!って話聞かなかったの。ミクもさ一緒になって言うんだよ?逆らえないよね〜」

 

ミクさんが隣から前屈みになってとにかく早口で

 

「ダイスケ様は神のような存在です!幼い頃から見てきた逞しいお背中!いつ見ても美しいまさに私に取ってperfezione(完璧)な存在なんです!」

 

「ミク…?何で様付け?あと母国イタリア語出てるぞ?何だ、ほんとにどうしたガチオタクみたいな早口だったし疲れてるの?休暇取っても良いんだぞ?」

 

「いえ、なんとも失礼しました」

 

なんというか、うちの姉とどこか似ているような…?ブラコンとは言わないよなご主人大好きメイドかな。会場、早めに言っといて損ないよな

 

「とりあえず会場行こう、早めに言っといて損はないでしょ」

 

「よし行こう!ちょっと早いかもだけど!」

 

会場なう

 

「選考体験会受付こちらで〜す」

 

スタッフさんが案内しているここで身分証出せって書いてる

 

「身分証です。」

 

「確認しますね〜イガラシ・リク様でお間違い無いですか?」

 

「はい、間違い無いです」

 

「では、このバンドを付けて奥にあります本会場でお待ちください」

 

「ありがとうございます。」

 

なるほど、このバンドに自分の番号のようなものが刻まれてる08番だ。

本会場に着くと椅子が並べられてきた。バンドに書かれている番号と同じ椅子に座るみたいだ

周りはなんかお偉いさん多い、メディアも多いし、なんか緊張してきた。

 

「おーいリク!先々行くなよ!まってくれてもいいじゃ無い!」

 

「ごめん、こんなところ初めてで緊張して早歩きにでもなったのかな?」

 

「まぁ、そうだよねそういや、入り口で聞いてきたけど3人でも体験できるんだってさ暴れよ」

 

「そうですね!ダイスケさん!思いっきり暴れましょう!」

 

テンションマックスなお二人だ、こちとら緊張でそんな場合じゃねぇんだよ!心臓バクバクだわアホ!

 

「皆様、本日はガンダム・ビルド・ワールドのメディア向け選考体験会にご来場いただきありがとうございます。もうまもなく開始いたします。指定の席でお座りになってお待ちください」

 

「お、始まりそう」

 

「「盛り上がってまいりましたッ!!!」」

 

お隣2人がメンション高いのですが?どうしようこれ迷惑になってない!?

おいおい、あの何席か前に座ってるおっさん見ろよ、こっちジロジロ見てっぞ大丈夫かよ!

 

「それでは、これよりGBW選考体験会を開始いたします。まずは開発総監督、イツミ・ナツヒコより、皆さんへのご挨拶です」

 

そういうと、1人の男が一礼し壇上に立つ

 

「模型戦士ガンプラビルダーズビギニングGから始まった、ガンプラを題材とした作品群この場では全てひとまとめにしてビルドシリーズと呼称します、今全てのガンダムファンが待ち望んだ自分の手で作ったガンプラが動く!そして、戦う!ガンダムファン全員が待ち望んだこの瞬間が今、実現します!その舞台こそ!ガンダム・ビルド・ワールド!略してGBW!今回はこのGBWを皆さんに実際に体験してもらおうと思います!」

 

と、この後世界観とか機能とかかなり説明があった、ざっと40分くらいだろうか?なっが…座りっぱなしだし疲れる、この長い説明を涼しい顔で見ている自分の右隣の2人が怖い慣れてるのもあるだろうけど。

 

「では、実際に体験してもらいましょう!ガンプラを持参の方はそのまま進んでもらって、お持ちでない方はスタッフまでお声がけください〜」

 

「よっしゃ!一番乗りで行きたい!リク!ミク!行くぞ!!!!」

 

「はい!思う存分捻り潰します」

 

「2人は、元気だなぁ」

 

そう言って一番乗りできた体験会場には、机の上にHGサイズのガンプラがゆとりをもって入る筒状のケース、操作用のコントローラーそしてビルドダイバーズ同じダイバーギア、いや説明でGBWゴーグルって言ってたやつが置いてある、このコントローラー…νガンダムとかそう言ったやつと同じじゃない?ボタン数は2つ合わせて10個指全部使えってこと?

 

「ご自身のガンプラをお持ちですね!ではそちらのスキャナーに入れてください!」

 

そう言われて筒状のスキャナーにガンプラを入れる、さて、座ってゆっくり待とうかな。

 

「いってらっしゃい、ルプスアダプト」

 

「リクはどんなガンプラ持ってきたの?」

 

「今スキャンしてるよ、ガンダム・バルバトスルプスアダプトって名付けてみた」

 

「ぱっと見いつも通り見るルプスだけど…どこが違うの?」

 

「フレームと、少しスラスターを追加しただけだよ、バルバトスアダプトのフレームに付け替え、改造して、足裏にスラスターをちょっと追加した。起動性、柔軟性は格段に上がってるはず!」

 

「方法なるほど、そう言われたら俺のガンプラも見せないとね!」

 

そう言ってサトウは自分のガンプラケースを開けた

 

「クロスボーンガンダムX5!X5の由来は5回試作してやっと理想になったの!だからX5!」

 

「理想かぁ…うん、理想ねぇ」

 

「なんだ?この洗練されたデザインにうっとりしてんのか?いいねぇ見る目あるねぇ色々と試してみたんだよスラスターの数とか武装とか機動性とか想像してたくさん試して理想のこと形!素晴らしい我ながら素晴らしい!」

 

「いや、理想って言葉がなんか引っかかってね」

 

理想、確かに自分の理想の機体を作り上げることが一番だ、だが理想という言葉が喉の奥に引っかかる感じがする、なぜだろう

 

「どして?」

 

「分からない」

 

「そっか」

 

そして隣から異様なオーラを感じる

 

「なぜ…なぜGファルコンが非対応なのですか!」

 

どうやら、Gファルコンが対象外みたいで、嘆いているみたいだ。あ、膝からガックリしてる

 

「まぁまぁ仕方ないじゃんミク体験会だし」

 

「製品版では必ず…!」

 

サポートメカは製品版では使えるんだ、戦術の選択肢が増える、かなり楽しみな要素だね〜え?そんな説明あったっけな…(真面目に聞け)

 

「この筒状の中にガンプラ入れたらスキャンできるって、すごいテクノロジーだ、色まで完璧にスキャンすると思うとやっべぇな」

 

「ね〜俺のこだわりまくったクロスボーンもしっかりスキャンしてね〜」

 

『ガンプラスキャン終了後筒の上の部分が緑色に光ります、そうしたらゴーグルを装着してください!』

 

「さて!それでは!」

 

「行きますか!」「行くぞ!」「行きますよ!」

 

3人のプレイヤーが一斉に体験を開始する

 




あとがき

Yukiです
この回は1話にまとめたかったのですが、長くなりそうだったので前後編に分けることにしました。これは勝手な私の思いなのですが、ビルドブレイカーズはスキマ時間で読みやすい作品を目指してます。
長すぎず短すぎずちょうどいいボリュームで書きたいですね〜あとこの場でキャラクターのプロフィール的なものを書いておきましょう!

イガラシ・リク
サトウ・ダイスケとは昔からの付き合いです。親同士が仲良しなのでそれ繋がりで幼い頃からの付き合いなのです。リク関連の話もやりたいなぁと思ってます
性格は、考えすぎちゃうタイプ、サトウの些細な一言にとても反応する時があり自分のどこかに引っかかかる感覚がある。
体育が大嫌い(体力をとても使うため)
実は料理が得意で手先が器用
たまに説明不足。本人は説明不足だ、どうしようと思ってる。父親からは言葉が不器用すぎると言われる
餃子が好き
スナップえんどうが嫌い

サトウ・ダイスケ
国内でも有名なグループ、サトウグループの一人息子
天真爛漫興味持ったものは全部やる
勉強が苦手(特に数学)だが英語はすんなり頭に入る。行動力が凄まじく、思い立ったらすぐ行動に移る
いつも隣いるメイドのミクをガンダム沼に沈めてみたらかなりハマってびっくり
親の視察などについて行ったりして社会勉強も頻繁に行う
ハンバーグが好き
酸っぱいのが少し苦手

次回のブレイカーズは初戦闘シーン!
それではまた!Yukiでした!
この物語はフィクションです
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