BANANA Archive ~おサルとバナナと青春と~ 作:クラウディ
一発ネタ。
…………………………バナナが、食いたい。
バナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナ……………!
そう何度もこの透き通るような青い空に向けて零しても、山のようなバナナが落ちてくるわけもなく、あの「
「そもそもバナナとは何ぞや?」と言うような輩がいたらそいつの正気を疑ってしまうほどだ。
その場合は早急に医者に診てもらうことを推奨する。頭のやつをな。
「バナナ
何がバナナ程度だ。お前はバナナについて何も知っていない。
「バナナ程度になに熱くなってんの?ww」とか抜かしたやつもぶちのめす。
熱くなるに決まってるだろう。お前の頭の中身は氷河期か。
知らなければ教えてやろう、私がここまで熱く語る『バナナ』についてを――――!!
――――『バナナ』
それはバショウ科バショウ属に分類される「野菜」の名前であり、皆からは「果物」と認識されている奇妙な存在。
「バナナが野菜である」……と言うと意外に思う者もいるかもしれないが、そも「野菜か果物なのか」を定義することは曖昧で、強いて言うのであれば「草本性」であるかどうかで見極めるのが一般的だ。
ほのかに甘く、ねっとりとした舌触りのバナナを味わう瞬間はまさに至福のひと時。
黄色く染まったバナナですら美味いというのに、『シュガースポット』と呼ばれる皮の表面に黒い斑点が出るほど完熟すれば、更に甘みも増す……などなど、このフルーツは私の心をつかんで離さない。
一時期敵対した『緑のワニ』とはバナナの趣味が合いそうだったが、そも奴は人様に迷惑をかけてまでバナナを食おうとしていたのでぶっ飛ばした。
いつの世も人様に迷惑をかけてはいけないのもそうだが、シンプルに独り占めはよろしくない。
『バナナ学』の先人────「バナガシラ・ゴロー」はこう言った。
────バナナを食べる時は、ワルモノに邪魔されず自由で……なんというか救われてなきゃあダメなんだ。
────皆で笑顔で豊かで……
そんな数多くの知恵ある者達を魅了してやまないそのバナナを、私は欲しているのである。
それこそ我が敬愛する友――――「DK」の言っていたような豊かなジャングルが近場にあれば、その土地に「あのオタカラ」のパワーでバナナを育てることだってできたはず…………なのに……
……どれだけ見回しても、私が落ちた場所にはジャングルどころか土の一粒すら見当たりやしない。
しかも、しかもだ。
この土地の何がひどいかと言えば、全部がカッチカチの『金属』なのだ。
なんだこの土地は。
コンクリートよりもひどいぞ。バナナ好きの私を殺すつもりか?
はぁ……バナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナ……呼べども呼べども、バナナが降ってくることはない……
「……? どうされたのだジャッキーコング?」
……ジドウハンバイキ、私は今猛烈にバナナが食いたいんだ。
「バナナ……ふむ……今の私であればバナナスムージー程度ならお出しできるが……貴方はこれでは満足できないだろう……申し訳ない、私の力不足だ……」
……いい、気を使わせてすまなかったなジドウハンバイキ……だが……はぁ……バナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナ……バナナが食いたい……!
「……貴方のバナナへの熱量はすさまじいな……」
当たり前だろう、バナナは素晴らしいぞジドウハンバイキ。
お前も新しい体を手に入れたら私の故郷でバナナを食べよう。
……そうだ、DKにポリーン、長老達にクランキー達も呼ぼう。
そしてジドウハンバイキに、お前の娘達も一緒に集まれば最高だ。
やはりバナナは皆で食べるに越したことはない。
「……! そ、それもまた魅力的な提案だ……私自身、今すぐに叶えたいと思う願いも持ち得ていない……だが、貴方に願いを叶えてもらってばかりで私はどうお返しをすればいいのか……」
お返しが必要なのか?
……………………それなら先ほども言った通り、「共にバナナを食べに行く」……それだけで十分だ。
「……? その程度でいい、のか……?」
ああ。
「……すまない、それだけでいいと貴方は言ってくれるが、私の中ではその結論に納得できない……」
……そうだな…………少しだけ昔話をしよう。
私は昔、どこにでもいる一匹の孤独な『サル』であった。
群れからはぐれ、力もなく、その日の食い扶持を手に入れることすら辛かった……それが昔の私であった。
当時は必死だった。環境のせいでもあっただろうが、油断すれば周りに殺され死ぬ、自身以外はすべて『敵』だ……そんな考えで生きていた。
死にたくない、苦しくなりたくない……そういうことをずっと考えているうちに、私は今の知性ある『己』とは正反対の……言葉にするのであればまさしく『バケモノ』と言っても過言ではないような姿をしていた。
「そう、か………………」
────だがある時、一匹の『大きなサル』と出会ったことから変わった。
そいつは山のようなバナナを持っていた。私が一生食べることができそうなほどのバナナをだ。
ぐうたらとあくびをしながら、手に入れたであろうバナナの山の上で寝転がっていたその『大きなサル』。
飢えて血走った眼をしていた私など意にも介さず大きな口を開けてバナナを食う。
腹を空かせていた私は、そのバナナを奪おうとして襲い掛かったんだ。
「!? そ、その後はどうなったんだ……?」
一撃で負けた。
「……え…………?」
聞こえなかったのか?
負けたのだよ。一撃でな。
「!? あ、貴方が一撃で負けたのか!?」
そこまで驚くほどかジドウハンバイキ?
私はサル並に強いとはいえこのセカイの地に足をつけて生きる一匹の『サル』だ。一撃で負ける時もある。
「……そ、想像できないな……貴方が一撃で負けるなど……」
そうだ、DKは強い。
今の私であっても、ポリーンと力を合わせたDKとは真正面からぶつかり合いたくないと思うほどにな。
……少し欲張りなサルだが、彼は昔の私なんかとは比べるまでもないほどの「素晴らしいサル」だ。
独り占めしてもよかっただろうバナナを、私に分け与えてくれるほどにな……
それからだよ、私が他者と共に食べるバナナの素晴らしさを知ったのは。
だからジドウハンバイキ、お前と共に食べるバナナの味もまた格別だろう。
「……そう、か……そうなのだな……」
お前もこれから知っていけるといい。
それに、お前はもう一人じゃないだろう?
「あー! お父様とジャッキーがお話してるー!」
「ジャ、ジャッキーさん! バナンザ変身の際のデータをもう一度とらせてもらえると……!」
「ほら、お姉さまも!」
「ふふっ、転ばないようにしてくださいね、アイン、ソフ、オウル?」
「「「はーい!!」」」
「そう、だな……ありがとうジャッキー、貴方の言葉に、私はまた救われたようだ……」
そうか? ならよかっ…………!!!!!!!!!!(脳裏に走る電流)
「!? ど、どうしたのだ急に立ち上がって!?」
ジドウハンバイキ!! この場所以外に土地はあるか!?
「そ、それは勿論あるが……」
バナナが育ちそうなジャングルはあるのか!?
「バ、バナナが育ちそうなジャングル……?? ま、待ってくれ今すぐ検索を……」
早くしてくれ!! このままだと飛んででも行くぞ!? 翼をはためかせて飛んでいくぞ!!!???
「飛んでいく!!!???」
「え゛っ゛!? ジャッキーって飛べたの!?」
「えーっと、アイン? バナンザ変身にそういったものは……」
「あ、あるよ……」
「……その元となる生命体の名は……」
「…………ダチョウ………………」
「そ、そうですか…………」
「……?? ダチョウは飛べないはずでは? それと、ジャッキーはゴリラでは……」
「……お姉さま、気にしないで。ジャッキーが変な動物に変化するのはいつものことだから」
「?????????」
うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! 待っていろ愛しのバナナァアアアアアアア!!!!!!!!!!
暇だから&デカグラマトンに少しでも救いが欲しかったからこんな感じになりました。
多分続かない(ショッギョムッジョ)