筆者「こ、この小説を……か、書くためのネタ探しだぁ!」
イマジナリー筆者「ちいかわの映画の予約をしようとしてるのにかぁ?」
筆者「ぐぅ、ぬぉぉぉぉぉおおおおおぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
なので初投稿です。
神座万象掲示板
【愛する者に】幼馴染相談者さんの対策スレ その2【正気なし】
1:クソザコ不義者
このスレは以下の前スレで現れた相談者さんのための黒円卓対策を目的に立てられたスレの2スレ目です。
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神座万象掲示板
【神座世界って】神座スレ民の雑談場 その〇〇〇〇【やっぱクソだわ】
アンチ、荒らしを目的としたスレ民はブラウザバックをお願いします。
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471:刹那の幼馴染
クソザコ不義者ニキさん大丈夫でしょうか?
472:名無しの神座民
あー今回こそダメかもしれんね。
473:名無しの神座民
相手はワルフラーンだしな。
474:名無しの神座民
あの勇者に狙われたら逃げられんやろ。
475:名無しの神座民
最小の1日ニキぐらいしか対処出来へんやろ。
476:名無しの神座民
でも時代が違うし。
477:刹那の幼馴染
ワルフラーン?、勇者?
人の名前とあだ名ですか?
478:名無しの神座民
>>477
え、知らんの?
479:名無しの神座民
>>478
>>477さんは神座世界についてほとんど何も知らない。
480:名無しの神座民
>>478
1スレ目見てこい。
481:名無しの神座民
ワルフラーンって誰や?
482:名無しの神座民
ワイも知らない。
483:名無しの神座民
てか勇者って何。ド〇クエ?
484:名無しの神座民
いや知らん奴結構居って草
485:名無しの神座民
人によるか。
486:名無しの神座民
まー人によってまちまちか。
487:刹那の幼馴染
そもそもクソザコ不義者さんのいる世界って何番目の世界なんですか?
488:名無しの神座民
初代。
489:名無しの神座民
第一神座。
490:名無しの神座民
1番目。
491:名無しの神座民
敗亡の淵で足掻き続ける光って奴か。
492:名無しの神座民
二元論か。
493:名無しの神座民
人は2種のみにした奴か。
494:名無しの神座民
>>491,>>492,>>493
もしかして碑文で情報止まってる?
495:名無しの神座民
え、違うの?
496:名無しの神座民
まだ、なんかあんの?
497:刹那の幼馴染
どういう世界なんですか?
498:名無しの神座民
全ての生命体が白と黒に分かれて殺し合う世界。
499:名無しの神座民
群体の義者と個人の不義者が戦い合う宇宙。
500:名無しの神座民
善悪の概念がマジでラベル程度でしかない。
501:刹那の幼馴染
なんで殺し合うんですか?
502:名無しの神座民
気持ち悪いから。
503:名無しの神座民
刷り込まれた本能。
504:名無しの神座民
あれだ、部屋にGが出た時の気分。
505:名無しの神座民
はえ―救いようがない。
506:名無しの神座民
終わってんねえ。
507:刹那の幼馴染
その戦いに意味はあるんですか。
508:名無しの神座民
ねえよ。
509:名無しの神座民
無い。
510:名無しの神座民
ただの滑稽な人形劇。
511:名無しの神座民
傀儡の宇宙。
512:名無しの神座民
一応、主神の真我からすれば未来のシミュレーションって意味もあるけどな。
513:名無しの神座民
こっちからすれば知ったことかよ(義者
514:名無しの神座民
今日も二元の宇宙は地獄だぜ(不義者
515:名無しの神座民
その白側の代表者が勇者という肩書で、今代がワルフラーンという男。
516:名無しの神座民
ちなみに黒側の代表者が魔王ナダレ。
517:刹那の幼馴染
地獄じゃないですか。
518:名無しの神座民
そうだよ。
519:名無しの神座民
歴代でトップクラスの邪神の理と言われてるし。
520:名無しの神座民
水銀に関わらなければ、ありふれた生活が送れる第四神座が羨ましい(不義者の血涙
521:名無しの神座民
"水銀に関わらなければ"(超重要
522:名無しの神座民
関わった瞬間、最悪既知感に襲われるし。
523:刹那の幼馴染
あのー私関わってるんですけど。
524:名無しの神座民
ドンマイ。
525:名無しの神座民
骨は拾ってやる。
526:名無しの神座民
諦めて逃げろ。
527:名無しの神座民
いや逆に戦え。
528:名無しの神座民
てか>>523さん、あれから聖遺物に何か反応あった?
例えば急に外国語が喋れるようになったとか。
529:名無しの神座民
そういえば>>523さん聖遺物持ってるんだった。
530:名無しの神座民
大丈夫?殺人衝動とか出てない?
531:名無しの神座民
マジで大丈夫?
532:名無しの神座民
忘れてるかもしれんけど、それオカルトマジキチアイテムだよ。
533:刹那の幼馴染
殺人衝動……?いえ特にこれといった変化はないと思います。
外国語も授業で習った範囲でしか話せないと思います。
534:名無しの神座民
ならいいのか?
535:名無しの神座民
うーんまだ契約段階でないのはいいかもしれないけど。
536:名無しの神座民
今の内使いこなした方が良いのも事実なんだよな。
537:名無しの神座民
悩ましい。
538:名無しの神座民
どうアドバイスしたものか。
539:名無しの神座民
最小の1日ニキいねえかな。
540:クソザコ不義者
ただいま。
541:名無しの神座民
>>540
542:名無しの神座民
>>540
543:名無しの神座民
>>540
544:名無しの神座民
生きておったか。
545:名無しの神座民
マジ?あの勇者相手に?
546:名無しの神座民
うっそやろおまえ。
547:名無しの神座民
あいつ零に繋がってんだぞ。
548:名無しの神座民
どうやったし。
549:刹那の幼馴染
お疲れ様ですクソザコ不義者ニキさん。
550:名無しの神座民
てっきり死んだものかと。
551:名無しの神座民
お疲れクソザコ不義者ニキ。生きていると1%くらい信じていたぜ。
552:名無しの神座民
>>551ほぼ死ぬの確信してんじゃねーか。
553:名無しの神座民
でもマジでどうやって助かったんだよ。
554:クソザコ不義者ニキ
ナダレが崩界で助けてくれたんだよ。いやー持つべきものは信頼できる友人だね。
センキューマイフレンズ。
555:名無しの神座民
タイミングいいなナダレ。
556:刹那の幼馴染
崩界ってなんですか?
557:名無しの神座民
>>556
ざっくり言うと、宇宙規模のテレポート能力みたいなもん。
558:名無しの神座民
なるほど物理的に距離を離したか。
559:名無しの神座民
クソザコ不義者ニキは今どこに?
560:クソザコ不義者ニキ
今は特異点にいるよ。
561:名無しの神座民
ああ、宇宙船か。
562:名無しの神座民
アンラ・マンユだったけ。
563:名無しの神座民
そういや友人だったなクソザコ不義者ニキ。
564:クソザコ不義者
ナダレ「それで、私が戦う勇者様とやらはどんな奴だったんだい?」
さては見てたなナダカスゥ!!さっさと助けろォ!!!
565:名無しの神座民
いや手首ドリルかよ。
566:名無しの神座民
グリングリンじゃん。
567:名無しの神座民
猛虎軍より手首返しが激しい。
568:名無しの神座民
なるほど勇者の試金石にされたのか。
569:名無しの神座民
友人(ビジネスライク
570:名無しの神座民
友情(敵に対する鉄砲玉
571:名無しの神座民
でワルフラーンと戦ったのか?
572:名無しの神座民
戦ったら生き残って無くない?
573:名無しの神座民
戒律もあるし。
574:名無しの神座民
ああ、クソザコ不義者ニキのクソダサ第一戒律。
575:名無しの神座民
もうちょっと名称どうにかなんとかならなかったのか。
576:名無しの神座民
厨二力が足りない。
577:クソザコ不義者ニキ
やかましいわ。
578:刹那の幼馴染
>>577
あのこれってマイケ……
579:名無しの神座民
それ以上いけない。
580:名無しの神座民
突っ込んだら負け。
581:名無しの神座民
まあ、
582:刹那の幼馴染
あのそれクイー……。
583:名無しの神座民
それ以上いけない。
584:名無しの神座民
気にするな。
585:名無しの神座民
話をもどそう。でクソザコ不義者ニキはどういう勝負したの。
586:クソザコ不義者ニキ
▼&%$〇.MPS
これを見てくれればわかるけど、僕は
・君の親友であるスィリオスに君の抱えてる悩みと君がやろうとしてることをしっかり話せ。
・それがさえ出来たら潔く負けを認めて欲しいものをなんでも差し出そう。
まあかの勇者殿は通すべきスジも通せない情けない奴だったけど。
僕嫌いなんだよね友達に何も説明しないで周りをを巻き込む奴。
587:名無しの神座民
>>586
いや、鬼かよ。
でもこのワルフラーンなんかおかしくない?
588:名無しの神座民
辛辣で草。
いやでも初手でくれよソレしそうな奴なのに。
589:名無しの神座民
あの無慚無忌が頭下げるか?
590:名無しの神座民
なんかちくワしてなくない?
591:名無しの神座民
俺らが知ってるワルフラーンと乖離してね?
592:クソザコ不義者
……あれそういえばなんでだろう?
593:名無しの神座民
いや、間近で見てたお前が気づかないんかい。
594:名無しの神座民
察しの悪いクソザコ不義者。
595:名無しの神座民
ちくワしてないな。
596:名無しの神座民
おかしい視点が違うはずなのに。
597:刹那の幼馴染
ちくワってなんですか?
598:名無しの神座民
ちくワ(動詞
599:名無しの神座民
ちくワ(中身無し
600:最小の1日
>>586
これからワルフラーンに襲撃され続けるぞクソザコ不義者。
601:名無しの神座民
>>600
602:名無しの神座民
>>600
603:名無しの神座民
>>600
604:名無しの神座民
うわ出た。
605:名無しの神座民
本当に唐突だなオイ。
606:名無しの神座民
え、どういうこと?
607:クソザコ不義者
>>600
ファッ!?
608:名無しの神座民
なんで?
609:名無しの神座民
説明してくれ。
610:名無しの神座民
できれば最初のところから。
611:名無しの神座民
なんでちくワじゃないのかを。
612:名無しの神座民
お願いだぜ。最小の1日ニキ。
613:最小の1日
解答しよう。
最初にワルフラーンが襲撃せず助力を願ったのは>>607が文字通り弱すぎたからだ。
614:名無しの神座民
いや草。
615:名無しの神座民
草。
616:クソザコ不義者
事実だけど言葉にされると傷つくなあ!!
617:名無しの神座民
そこは認めるんかい。
618:最小の1日
それに>>616の性分もある。
生きていれば勝ちという信条なら、極端な話だが負けを認めない。
そして戦闘で負けを認めさせようにも、実力が離れすぎて負けを認める前に>>616が死ぬ。
619:名無しの神座民
頭無惨(鬼のほう)かよ。
620:名無しの神座民
いやどっちかて言うと桃先輩じゃあ。
621:名無しの神座民
信条が腐りきってて草。
622:名無しの神座民
まあこんな考えじゃないと二元論生き残れないよ。
623:名無しの神座民
じゃあなんでちくワじゃないの?
624:最小の1日
これはクソザコ不義者の落度だ。
なぜ
625:名無しの神座民
なんかダメなん?
626:名無しの神座民
え、だめなの?
627:名無しの神座民
なにか問題あるの?
628:クソザコ不義者
そりゃあ直接喋ってスィリオスの方から問いただされたら意味ないし。
629:名無しの神座民
お前妙なところで律儀だよな。
630:名無しの神座民
ああ、だからテレパシー。
631:名無しの神座民
そういうことだったのか。
632:名無しの神座民
ワルフラーンから言わなきゃ意味ないってこと?
633:名無しの神座民
で、これの何が悪いの?
634:最小の1日
自覚しろ。零ではないが、お前たちもまた異界からやってきた魂であることを。
さすがにあちら側である零のように異形ではないがな。しかしそちら側からやってきた魂もまた俺やワルフラーンと同様に本来この宇宙に本来必要性はない。
635:名無しの神座民
そうなの!?
636:名無しの神座民
急に言われましても。
637:名無しの神座民
こそあど言葉がむつかしい。
638:名無しの神座民
ワイらに必要性が無いといわれましても。
生きるので精一杯やし。
639:名無しの神座民
気づいたら巻き込まれてただけだし。
640:最小の1日
ここで重要なのはあちら側である零とそちら側の概念が交わった時だ。
無効化とまでは言わないが、拮抗する。
まあ……これを利用して姉たちと友人を救おうとしている奴もいるが今は関係のない話だ。
641:名無しの神座民
拮抗?
642:名無しの神座民
どうなるの?
643:名無しの神座民
つまり?
644:名無しの神座民
よくわからん。
てか姉達と友人を救う……だれやソイツ。
645:最小の1日
つまりクソザコ不義者の精神に繋がり、一時的に零が阻害されたワルフラーンの精神性はこちら側であるみんなの方に寄った。
そのことを前提に奴が
646:クソザコ不義者
あ"ッ!!!?
647:名無しの神座民
まさか……。
648:名無しの神座民
そういうことか。
649:名無しの神座民
え、どういうこと?
650:名無しの神座民
ちょっと有識者解説プリーズ。
651:名無しの神座民
わけわからん。
652:クソザコ不義者
ワルフラーンの願いはみんなと同じ視点に立ちたい。
だから己を劣化させようとして例の戒律を設けたけどうまくいかなかった。
そんな奴の精神が僕に繋がることでみんなの方に寄ってしまったということは……。
653:名無しの神座民
アカン。
654:名無しの神座民
分かったけどどうすんのこれ。
655:名無しの神座民
ええ、どうすんの。
656:名無しの神座民
なまじ知ってしまったが故の悲劇か。
657:最小の1日
>>652
お前から何かを取り上げれば、みんなと一緒になれると誤認したワルフラーンに襲われる続けるだろう。
もっとも、勝ったところでそれが本質じゃないから奪えはしないが。
後、俺の存在を仄めかすな。
658:クソザコ不義者
ホアァァアァァァァァアァァァアァ!!!
659:名無しの神座民
アカン、クソザコ不義者ニキ発狂した。
660:名無しの神座民
あーもう滅茶苦茶だよ。
661:名無しの神座民
ロクでもねえ。
662:刹那の幼馴染
えっとご愁傷様です?
663:名無しの神座民
なんてことだ、もう助からないゾ。
664:名無しの神座民
俺今、死人と話してる。
665:ギャル魔王
>>640
へーいいこと聞けたじゃん。
マジ感謝だよ最小の1日ニキ。
666:名無しの神座民
>>665
誰やねんお前。
667:名無しの神座民
>>665
見たことないコテハンだな。
668:名無しの神座民
このスレにいままでいなかったぞこいつ。
669:名無しの神座民
まて魔王?
670:クソザコ不義者ニキ
やっべーすっごい知ってるやつな気がする。
さては僕がワルフラーンの名前を出したから寄ってきたな。
671:名無しの神座民
え、クソザコ不義者ニキが知ってて魔王を自称してるということは……。
672:名無しの神座民
マジモンの現役七大魔王!?
673:名無しの神座民
え、転生者が魔王やってんの!?
674:名無しの神座民
普通目立つの避けるのに!?
675:名無しの神座民
何してんの!?
676:クソザコ不義者
677:名無しの神座民
どうしたクソザコ不義者ニキ?
678:名無しの神座民
また空レス?ワルフラーンが乗り込んできた?
679:名無しの神座民
いや無理やろ。ナダレから招かない限り入れないはず。
680:名無しの神座民
何やろ。
681:最小の1日
ああ、始まってしまったんだね。
682:名無しの神座民
え、何?
683:名無しの神座民
始まった?
684:名無しの神座民
オフ会か何か?
685:ギャル魔王
うーわー
686:名無しの神座民
あの、今特異点にクソザコ不義者ニキいるんじゃ。
687:名無しの神座民
あそこじゃ死なないからノーカン。
688:名無しの神座民
でも魔王以外ってどうなんの。
689:名無しの神座民
俺たちが信じるクソザコ不義者ニキを信じろ!
690:名無しの神座民
あの人運ないな相も変わらず。
691:刹那の幼馴染
えっとがんばってください?
692:名無しの神座民
>>691 君は自分の心配をしろ。
693:名無しの神座民
>>691 殺人衝動でたらすぐ相談してくれ。
694:名無しの神座民
急に知らん記憶が出ても注意だ。
695:名無しの神座民
まだ時間はあるゆっくりいこう。
696:名無しの神座民
まずは冷静に対処するんだ。
697:名無しの神座民
クソザコ不義者ニキならきっと大丈夫だ。
698:名無しの神座民
大丈夫殺しても死なない奴だ。
699:名無しの神座民
だからまずは君自身を優先するんだ。
700:刹那の幼馴染
皆さんありがとうございます!何かがありましたらご連絡します!
◇◇◇
そこは明らかに文明のレベルがどの星に発生した者と比べても突出していた。
鋭角的な衣装と流線的な衣装が融合しており、壁や床の材料に至っては欠片も理解できないもので出来ているのは明らか。
おそらく別の
第二位魔王ナダレの居城であるアンラ・マンユである。
「見ッ!てッ!たッ!なッ!らッ!、さっさと助けろよナダレェ!!、何ちゃっかり僕のこと使って勇者を測ってんだァァァア!!!」
「あはははははゴメンね、悪かったよカルラ。だから気を直してお茶でもお酒でも飲んで落ち着こうよ、ねえ」
そこにいるのは二人の不義者。
片方は中性的で露出の少ない民族衣装のような服を身にまとう少年のような男。背は見た目通り低く、衣さえそれらしく整えてしまえば女の子にも見えてしまうだろう。
もう片方は二十代半ばで長身でも矮躯でもないが、結して同居するはずがない物を同居させていた。一言で表すならモノトーン。輝き照らす光と塗りつぶす闇が完璧に鬩ぎ合いながら合一したような女性。
身長が高いのは女の方であり、男と並ぶと一周り年の離れた姉弟の様にも見えるが、実態は男の方が10倍以上も年上である。
そしてカルラがナダレの肩を掴んで前後に揺さぶって苦情を入れようとしていたが、存在的に重いのはナダレの方なのか結果的に揺られているのはカルラの方でありその光景は安っぽいギャグの様。
「はぁはぁ、まったく
「何万年も厚しく不義者やってる君に言われてもねえ……」
息を整え苦情を言うカルラに、今度はナダレがケラケラ笑いながら一切の光沢を持たない奈落が渦巻くが如き右手人差し指を突き付けながら皮肉を放った。
一体性格が悪いのはどっちの方だよとでも言いたそうな雰囲気。でも確かに友人として軽口が叩ける程度には情を感じさせる。
「で、君から見てどうだったんだい?、私と戦う勇者様とやらはさ」
「……アレは明らかに今までの勇者と違う。空っぽじゃないし、何なら君と戦っても相打ちどころか圧勝すると思う」
「…へえ、じゃあこの
「無理でしょ。アレは神すら倒せるかもしれないけど覇者じゃない」
今代の勇者ワルフラーンは最強だ。間違いなく歴代の勇者と比べても明らかに突出してると断言できる。
何よりそう、意思だ。今までの勇者はそれっぽく振舞うだけで実態は自意識などないみんなの意思のままに従うだけの人形でしかなかった。
だがワルフラーンは違う。明白な行動目標があり魔王を打倒する以外の何かのために行動していると思われる。だが次代を担う覇者では絶対になかった。
とまあ勇者に対する思考はいったん打ち切り、差し出された茶に口をつける。
「なるほど、君の
「ブフォッ」
ナダレが所感という言葉を喋った瞬間に口にしていた茶が気管に入ってむせ返ってしまう。
ゴホゴホと咳をして呼吸が落ち着かない。胸が痛い。どうやら変な場所に茶が入ってしまった様だ。
所感というどこかの誰かがよく使う言葉を聞いたせいで誤嚥してしまうという結果になり、彼女は少し心配したようでこちらに近づいて来る。
「おいおい、大丈夫かい?」
「…悪いけど僕の前で所感という言葉を出さないで欲しい。あまりいい思い入れがないんだ」
光よりも輝く左手でカルラの背を撫でる彼女を前に呼吸を整えながらカルラはその言葉を出さないように懇願をする。
ナダレからすれば意味の分からない願いだろう。だってその言葉は別に忌むべき意味が込められているわけでもないのに。
だが懇願した本人からすればその言葉はどの
そんな折、中央に据えられたテーブルを囲むように用意された椅子が7つ――1つはナダレの物だが――その椅子1つが突如として輝きだした。
空席だったそこに何やら輪郭が帯びていき、突如として人物が呼び出される。
「ジャンジャジャーン。アテシ様のご登場ダゼェ☆」
「ゲエッ、キスキル!!。君が来たってことはまさか!?」
「どうやら
最初に現われたのは翠眼に白髪を持つ少女。時代にそぐ合わない例えだがパーカーの様な衣を見にまとい、フードの端から自前の髪を流している。
雰囲気は軽いノリで話しているが身に纏わせる我力は並みいる不義者では及ばないほど膨大だった。
何より異質なのは携える武器だろう。それはは鋏を思わせる本人よりも巨大な一対の剣である。
名前をキスキル。黒側最強戦力の七大魔王の当代の第七位魔王様である。
「って、なんでいんのカルラ?。お前、さっきまで勇者様に絡まれたとか駄弁ってなかった?」
「ナダレに助けてもらったんだ。でもなんでこのタイミングで
「魔王以外が参加する
そうして空席が続々と埋まっていく。続いて現われたのは漆黒の馬つまりは第四位魔王アパオシャ。
次に第五位魔王、そして不機嫌そうな顔をしながら現れるのは第六位魔王カイホスルー。
「まったくとんだ迷惑だぜ。意味もねえ集まりに一体何の価値がある。……おいカルラ、なんでここにいる?」
「あはは…、その質問二番煎じなんだよなー」
この場所に魔王以外の、まして絶対に近づかないであろう見知った顔に軽く驚きの表情を浮かべながら疑問の言葉を紡ぐカイホスルー。
言葉を受け取った男は力なく笑いながら返答をする。自分がいるのはただの事故であると。
そしてこの場で一番会いたくない奴と邂逅するハメになる。
それは2mを超える巌の様な体躯に燃えるような赤髪と眼。はち切れんばかりの筋肉の総量を携えた戦闘狂。
そんな男が星すら握り砕かんとする握力で拳を握りしめながらこちらに近づいて来ていた。
「緊急回避ィ!!!」
「やあバフラヴァ―ン。元気にしてた――」
そんな男を前に魔王でもまして
一方黒の長姉はニコニコと友好的な態度をとったが言葉が最後まで紡がれることはなかった。
荒び猛り狂う轟音と共に凄まじい衝撃と破壊が顕現し、ナダレの姿が一片も残さず消え去った。
ただの拳撃が存在そのものを否定する。
「やれやれ。君は相変わらずだね」
いつまでも変わらないノリに愛おしいものを見るような、残念なものを見るような様子を声色に乗せて、粒子が収束しナダレが復活する。
「ヤバいって!このままじゃ僕本当に死んじゃうって!!」
「俺の方が強い」
「アッ――――――(汚い高音)」
ナダレを一度粉砕した男は、今度はその近くにいた小柄な男を標的と定めた。
目が合い、我と彼はここにいると相互認識したなら不俱戴天の天敵であると彼は思っているから。
だがそれは不義者最弱を自称するカルラからしたらたまった物ではない。
「アテシの相手もしてもらうよ!!」
そこに飛び入り参戦するのはキスキル。己が得持を使ってバフラヴァ―ンの首を切り落とす。
だがすぐさま復活したバフラヴァ―ンが剣を振り切った彼女に拳を叩き込み殺し返す。
なおその様を見てこれ幸いと厚かましくもカルラはさっさと逃げ出した。
そしてアパオシャは本能に従い、キスキルをを犯そうと戦いに紛れ込む。
「お前に勝てないようじゃ
「知るか。だが俺の方が強い」
戦闘狂共の戦いは熱を増していく。
がそれを冷たく見下す者がいた。
「君は混ざらないのかい、カイホスルー?」
「こっちを見るなよ。馬鹿が
カイホスルーはバフラヴァ―ンを無意味な背景程度にしか思わず意識から意図的に外すことで襲撃を防いでいた。
もちろん暴窮飛蝗相手にそんなことをできる奴など、この宇宙に五人程度もいればいいほどだろう。
そんな彼が意識を割くのはバフラヴァ―ンに遥かに劣る魔王ですら無い者。
みっともなく逃げ出し、戦闘を回避したカルラに問いかける。
「お前の予想でかまわねえ。誰が一番近い?」
つまり誰が一天万乗の座を握るか。現状、一番次代になりうる奴は誰なのか。
真我を打倒し、次なる
総てを握れる王足る権利を持つのは誰なのか。
それを人として万の時を過ごしてきた老人に尋ねる。
「現状は君。クワルナフはまあ……。言っとくけど僕自身は最初から除外だ。やる気もないしね」
「見事に負け犬根性丸出しだな」
「できることと、やりたいことが違うってだけの話さ。君だって願ったから今があるんだろ?。それにできるからなんて理由で突き進む阿呆になりたくはないんだよ」
「ッハ!違いねえ!!」
「ナダレたる私としてはさっさとこの
呵々大笑を上げてカイホスルーはカルラの言葉に同意した。
そうだ。やりたいから、願ったから今己はここにあるのだと確信する。
出来るからじゃない、できないならそれすら乗り越えて己の欲望をかなえて見せよう。
それを聞いたナダレはどこかほんのちょっぴりだけ希望を載せながら憂いの表情を見せる。
「あぁ。わたし、私はどうして……こんなことに」
そしてどこに紛れるでもなくただ独りで普段の理路整然とした様子もなく、まるで何かに助けを乞うようにクワルナフは彷徨っていた。
◇◇◇
日差しが入り込むこんだことに気づき目が覚めた。
まだ微睡んでいたい気持ちを打ち切り、無理矢理体をたたき起こす。
シーツが体からズレ落ちその一糸纏わぬ体がお披露目される。そうつまり彼女は寝る時はZE☆N☆RA派なんだぜ。恥じらいとかどこ行った。
ふと今は何時かと気になり時計の方へ視線を向けるとAM7:00…よかった、休日だが無駄に寝過ごしたとかはないようで。
「ん~まずはコーヒーでも飲むかー」
腕を伸ばして体を動かして慣らして、とりあえずベッド下のショーケースから適当に衣服を引っ張り出し着る。
特に似合っていないわけでもかといって抜群に綺麗というわけでもない部屋義を纏いながら自分が寝ていたベッドからシーツを引きはがして洗濯機に叩き込み、洗濯籠にたまっていた柄物を洗濯網に入れてまとめて同じように叩き込み洗剤と柔軟剤を入れて洗濯ボタンを押して動かす。
この間に沸かしていた熱湯でインスタントコーヒーを入れて飲んで一息ついた。
その後なんとなく窓際に移動して雲一つない空を見上げながら残っていた苦いコーヒーを胃に叩き込む。
「ほんと無駄に綺麗な青空だねー」
いまにも落ちてきそうな空を見上げて皮肉げに褒めたたえる。月日は10月でありもう残暑は抜けていた。カラッとした秋晴れの一模様。
そこでふと首から吊り下げた十字架を手に取り掲げてみる。吸い込まれそうな青空を背景に金色の十字架。
なぜだろう妙に映える気がするには自分の気のせいだろうか。
「これが本当にスレ民?さんたちが言ってた
結局また十字架を首に吊り下げなおし、終わった洗濯物を取り込み乾燥機にぶっこんで回し始める。
特に代り映えのない日常生活。母親を早くに無くし、父親は海外を飛び回る商社マンであるため香純たちと同じアパートに下宿している。
ほぼほぼ独り暮らしみたいなものであり、普通なら親がやってくれるであろう掃除洗濯も自分でやらねばならずダルイ。
軽く掃除も済ませ、めんどくさくなってきて朝飯も適当に済ませようかなんて考えたところに玄関のインターホンがなる。
誰だと思いつつもドアを開けるとそこには見知った顔があった。
「おはよう悠乃!」
「おはよー香純。今日もやたらとうるさいぐらい元気じゃん」
「やたらとうるさいは余計なのよ!」
目の前の幼馴染から送られた挨拶に軽い罵倒を混ぜながら挨拶を返した。結果は予想通り香純が切れ気味の返答をする。
だが今日は特に何か互いの予定も建てていなかったはずだ。蓮のお見舞いも今日はする予定はない。
ではなぜ朝早く自分の部屋に来たのだろうか疑問が出る。
「で、どしたんこんな朝早く。何、司郎から連絡でも来た?」
「違うけど……用件はただ一つ、私にご飯を献上しなさい!」
朝早くに尋ねてきたと思ったらまさかの朝飯をタカりに来たと堂々発言しながら人差し指を突き付ける香純にニコッとした笑顔返す。
……返したが秒速でドアを閉めてガチャガチャとドアロック、ドアチェーンをかけて完全に侵入禁止の状態を作る。
これが意味するのは厚かましくもタカリに来た女への完全拒絶の意。
「ちょっと悠乃開けなさいよ!ってホントに鍵がかかってる!?」
「ゲンザイ、カヌシハイエヲルスニシテオリマス。ゴヨウケンノカタハオトトイキヤガレバカヤロウノオンセイノアトマワレミギヲシテオウチニオカエリクダサイ」
「何留守番電話みたいなノリで追い返そうとしてんのよ!」
「ゲンザイ、カヌシハイエヲルスニシテオリマス。ゴヨウケンノカタハオトトイキヤガレバカヤロウノオンセイノアトマワレミギヲシテオウチニオカエリクダサイ」
「お願いします今月ピンチなので助けてください悠乃様ァ!!」
「素直でよろしい」
ガチャりと鍵を開けてもう一度香純の前に姿を見せ、やれやれ仕方ないと残念なもの見る目で香純を見る。
おおかた、蓮へのお見舞い品を調子乗って買い過ぎたのだろう。そのせいで食費が足りなくなったと。
なんともまあ見事なバカスミである。計画性無さすぎィ。
「余り物しかないから、文句言わないでねー」
「言わない言わない!!だからお恵みをお願いします!!」
「もうなんか乞食みたいじゃん!?」
とりあえず冷蔵庫をあさり何品か引きずり出そうとする。あったのはコロッケ、パン、キャベツの千切りパック、根菜のスープ。
なのでコロッケをオーブントースターで温め、キャベツの千切りと共に切ったパンに挟み込みウスターソースをかけてコロッケパンの出来上がり。
火にかけたスープを器に盛れば見事な朝食の完成だ。
「ほらできたぞー。飲み物は麦茶?コーヒー?」
「麦茶で。ありがとね悠乃」
そうして折り畳み式の机を組み立て、二人の間において皿を並べて食べ始める。
朝っぱらから炭水化物特盛だが十代ということもあり遠慮なく口に運ぶ。
二人とも起きてから何も食べていなかったこともあり10分もかからずに平らげてしまった。
「ふーおいしかった」
「お粗末様でした」
食べ終えた余韻に浸りながらテレビのニュースをBGMに皿洗いをする悠乃。
それを見ながら麦茶を飲み続ける香純はふと小さな疑問を口にする。
「珍しいわね。悠乃」
「なにがー?」
「あんた普段は糖質がー栄養バランスがーとかいってジャガイモとかパンなんて食べないのに」
「…確かに」
指摘されて初めていつもの自分なら食べないことを自覚する。
いつもなら麦飯に納豆、焼き魚、常備菜、みそ汁の様に和食中心である。だが昨日の夕食や今食べた食事はどうだろうか。
揚げ物……それも芋で出来た糖質の塊ともいえるコロッケ。
葉物野菜は入っておらず根菜類だけのスープ。和食では絶対出てこないパン。
なぜそんなものを食べようと思ったのだろうかというほのかな疑問が心の内に宿る。
「何、なんかのテレビ番組に影響でも受けたの?」
「……そういえば、お笑い芸人がお肉屋さんで買い食いする番組見たな―」
そうきっと同じような物ばかり食べ続けて食傷気味だったのだ。だからテレビで見てしまった光景に引きつられて違うものを食べただけ。
何も変わっていない自分は今ここにあるのだと多少無理矢理気味に納得する。
殺人衝動なんて出ていない。まして記憶の混濁なんて起こっていない。
変わっていく毎日を変わらない思いを抱いて過ごす自分はただの凡人の一人でしかない。そうに決まっている。
―――ジャガイモがないドイツ料理なんて何をどうすればいいんですか―――
◇◇◇
数多の回帰は私の未知を尽く食いつくした。最後に未知を感じたのはいつだっただろうか。
もう既に思い出せないほど何度もやり直したね。そして心の底から友に私を壊してくれと願う。
それと同じくらいに恋をした女神に私を殺してくれと望む。迷うなあ。分からんなあ。私はいったい、どちらを求めていたのだろうか。
最早、耐えきれないとすら毎度の如く思っているよ。
でもね。そんな先に久方ぶりの未知と出会ったよ。
私自身が介入した覚えもない。まして何かしたはずもない。
なのに、この時間軸には変化が現れた。
分岐の理由は?、ここに現われた新たなる存在とは?
しかも都合がいいことに我が歌劇の主人公と知人ときたものだ。
ここまでくると出来の悪い二次創作の様だと乾いた笑いすら出てくるよ。
だがいいよ。君にも端役として参戦すること許そう。
急遽の事態ゆえに君に渡す贈り物は流用品。許して欲しい。だってしょうがないだろう。君は本来いないはずの存在なのだから。
まず餞別として先代である太陽の意思の魂を君に手渡そう。どうかうまく使ってくれるといい。
だからね出雲屋悠乃。自覚はあるかな。君の渇望は■■■■■■
もし、まかり間違って君が流れ出すなら、君自身は望まずとも邪なる者になるだろう。
だから女神を解き放つために。私が至高の結末に至るために。
さあ此度の恐怖劇を始めよう。
その果てに、私に未知を見せてくれ。
◇◇◇
「ブエックション!!」
「うわ汚い、何なの風邪?」
「季節の変わり目だからねー。仕方ないねー」
オリジナル戒律紹介
・
◎自分から攻撃せず、相手の強弱関係なく敵対者から即座に逃げる
→脚力の強化、我力の補正並びに逃走に関わる偶然が引きおこる。
クソザコ不義者の第一戒律。彼はこれを頼りにガン逃げルーチンで動いてる。
この戒律のせいで我力が逃走及び寿命の延長にしか使えなくなってるので若干困ってると本人は言ってる。
スレ民紹介
ギャル魔王:身長163cm 体重55kg
第一神座に転生して先代第七魔王ぶっ殺してその地位に居座ってる変人。
基本特定のスレに常駐せずいろんな場所でロム勢してる。
ただし勇者の情報が出てきた瞬間に即座にやってくる謎の性質を持つ。
今回で本人的に良い情報が入ったとのこと。
イメージは大体リリス(Fate)。ヒラニヤプラ出身。
実はワルフラーンを殺そうとしてる。