GO!GO!カタストロフィ! 作:renri
頭のおかしい回答が来るときがあります。
ボボボーボ・ボーボボとドンブラザーズが趣味な人が書いたお話です。
「激戦だった」
全身に統一感の無い装備を付けた青年がふと呟く。
彼こそは20代前半にして歴代最多の迷宮を踏破した【勇者】である。
装備の1つ1つが国宝級で、嵐を晴らし、海を干上がらせ、大地を焦土に変えるエネルギーを秘めるとされる。
そんな彼の悩みは「友達も仲間もほとんどいないので、このままの人生で良いのか」ってことらしい。
「そうでしょうか。私にはいつも通りにしか見えませんでしたが…」
ぽわぽわした聖職者の様な格好をした少女が【勇者】の呟きに疑問を問いかける。
彼女こそは死者蘇生の奇跡を起こす【聖女】だ。
なお、戦い方は≪神兵≫という、この世に死者を呼び出して使役するといった全然聖職者っぽくないもの。
詳細は、錬金術による人形(?)を錬成、特定の死者の魂を降霊術で憑依させて、死者蘇生の応用と精神操作で術者を神に見えるようにすることで、信仰心のある兵士として呼び出すとのこと。
どれくらい信仰心があるかというと、戦闘不能になりそうになったら、自主的に自爆するくらい。
そんな彼女の悩みは「可愛くなりたい」「良い人と結婚したい」とのこと。
戦い方が可愛くないからな。
「いえいえ、【勇者】殿の言う通り!流石厄災と言うべきか。数手間違えれば拙僧か【聖女】殿の死亡もあり得ました」
拙僧、内心冷や冷やしておりましたぞ、と何とも個性的な喋り方をするのは【賢者】、年齢不詳の何とも胡散臭いように見える苦労人である。
自動詠唱魔導書で1人で数千人分の魔術を操る凄腕の魔術師で、研究者や発明家の側面も持っているのだ。
そんな【賢者】の悩みは「息子が結婚できるのか心配」とのこと、これを知ったときは正直、この人既婚者なんだ...って思った。
「…死ぬのか?化け物みたいなお前たちが?」
「流石に拙僧に失礼では!?まぁ…
「あ、あの私も化け物扱いは抗議したいんですけど...!確かに復活の奇跡で
「すまん。普通に攻撃を耐えれると言う意味で言ったが、本当に死なないとは思っていなかった」
【聖女】と【賢者】にドン引きするのは【王者】、最高にして最強の存在。
神からの神託曰く、理論上、彼1人で何体かの厄災を祓えるらしいし、実際に今回の厄災に対してのダメージ6~8割は彼が与えたものだから納得である。
そんな最強の彼が抱える悩みは「できることがあんまりない」ということらしい。
嫌味でもなく、本当にそう思っているのでびっくりした。
強くても賢い訳でもないし、友達がいる訳でもない、口下手で無愛想とネガティブだからと本人談。
「まぁ…【勇者】の言う通り、第1の厄災『ギャラクシー・ワン』は強敵でしたね」
「拙僧、信託で「人数差が6人以上の時、自身の能力を10倍、相手の能力を0.1倍」(概略)を予め知らなかったら...おぉ怖い怖い」
そう言って大げさに両手で自身の身体を抱きしめて震える。
話の軌道修正に乗ってくれるのは助かるけど妙に演技臭い【賢者】、何でこう胡散臭いのか。
「僕としては、戦闘直後に10体に分裂してきたのが驚いたかな。【王者】がすぐに反応して数を減らしてくれて助かったけど」
「いや、結果的に【勇者】の装備でなんとかなったが、俺は愚策だったと思っている」
「私は最善手だったと思いますよ?流石に倒される一瞬だけ急激に能力を上昇させて自爆するとは基本思わないでしょうし」
「拙僧も最善手だと思っておりますぞ。なんせ減らしたと思ったらまた増えましたからな…あのままだとどれだけ増えたのやら」
「非戦闘員の【雪だるま職人】にも配慮するべきだったなと」
ちょっと落ち込んでいる【王者】に気を使われているのが、この俺【雪だるま職人】。
世界芸術大会で3年連続3位入賞の実績がある。
戦闘力?そんなものは無いので、戦闘の余波から生き残るのに毎回苦労している。
「確かに僕の『岩龍の盾』が無かったら蒸発していただろうしなぁ」
「蒸発?!」
「【雪だるま職人】殿、あの爆発は単純に威力が高いだけではなく防御貫通ありましたぞ。爆風に軽く当たっただけで普通は死にます」
「爆風に軽く当たっただけで普通は死にます!?」
何で君たちは生きているんだ…あ、普通じゃないからか。
「でも流石に私は【王者】が至近距離で何度も相手の自爆を受け止めていたのはドン引きしたかな…」
「俺は爆発を砕いているから当たっているようで当たっていないよ。【聖女】は何度か被弾していなかったか」
「私は人形にダメージを肩代わりしてもらっていたから」
【王者】は爆発を砕くという人間離れした技術でノーダメ、【聖女】は人形(?)に肩代わり…色んな意味で君たちは人間なんだろうか。
「僕は単に爆発を無効化する装備があったからそれで何とかしたから」
「【勇者】殿はそうでしょうね。拙僧は何重にも防御魔術を使用して防いでいましたが」
【勇者】と【賢者】は凄いまとも…いや防御貫通に耐性ある装備を揃えたり、高等魔術を使える時点でまともじゃないか。
「拙僧が一番驚いたのが【雪だるま職人】の雪だるまがあまりにも有効だったことですな」
「うん、俺も自分の雪だるまが人にも物に判定されなかったことで、能力が上手いこと発動せず、なんやかんやで爆発を封じることもできるとは思わなかった」
「正直、【雪だるま職人】を含め、ここにいる全員が神託を疑ったよね。僕は自分の耳を疑った」
「拙僧は歳も歳ですので、痴呆になったかと」
「俺は【雪だるま職人】と言う戦闘職があるのかと」
「私は神が乱心したのかなと」
「君、本当に神に仕える聖職者で【聖女】か?」
和気あいあいと次の厄災を祓いに向かう一行。
少なくとも仲は悪くなさそうである。
◆とある会議室
そこには各国の重鎮、専門家が集まっていた。
第1の厄災である
「まさか本当にやってのけるとは…」
「正直、信じられません…何ですかこの能力!」
バン!と手を机に叩くと資料の内容が拡大され、第1の厄災である
第1の厄災:『
実質5名でしか攻略できない厄災
見た目は顔の無い巨人
敵対する相手の人数によって強化、強力なデバフをかけてくる。
能力
・人数差が6人以上の時、自身のステータスを10倍にする。
・人数差が6人以上の時、相手のステータスを0.1倍にする。
・人数差が6人未満の時、自身と同じステータスとスキルを持つ分体を10体召喚する。
*分体も使用して来る。
・自分が死亡または戦闘不能になる代わりにステータスを100倍にして爆発、時間経過で復活する。
感想
【勇者】
仮に6人以上で挑んだ場合、最低でも1000倍も能力上昇による自爆が発生したと思われる。
【賢者】と【聖女】の妨害で使えなかった能力も加味すると、戦闘の余波だけで尋常でない被害が発生。
具体的には周辺100㎞は消えたと考えられる。
加えて、巨人ということもあり、非常に生命力が高く【王者】でなければ祓滅にはかなりの時間を要したことは間違いない。
また【雪だるま職人】は、ギャラクシー・ワンに対して非常に有効であったことを明記する。
【聖女】
私の≪神兵≫と相性が非常に悪く、戦い辛かったので今回は後方支援に徹しました。
【勇者】の武器(兵器)と【王者】の力がなければ倒せなかったでしょう。
【賢者】は私と同じく後方支援していたのは分かりますが、魔術が高度過ぎて具体的に何をしていたかは分かりませんでした。
【雪だるま職人】は正直甘く見ていましたが、ギャラクシー・ワンには非常に有効でした。
【賢者】
【勇者】は装備がおかしいのもそうだが、それを使い分ける状況判断能力がずば抜けていた。
咄嗟の味方のフォローもそうだが、経験則からほぼ情報がない相手からの攻撃、防御に対して最適な装備を選び戦うのは流石、歴代最多の迷宮踏破者だと感じさせた。
【聖女】は本当に聖職者かと思う程、錬金術、死霊術など様々な分野の知識を持ち、「奇跡」に取り入れていた。
正直言って。なんか怖い。
【王者】は最高最強って言葉そのまま。戦闘の余波を無視すれば恐らく単騎で倒せただろう。
【雪だるま職人】は面白かった。芸術ってあんな可能性を秘めているんだな。
【王者】
【勇者】は現場指揮官、【賢者】はアドバイザーの様だと感じた。
【聖女】は実力はあるが戦闘経験が不足しているが、後方支援は手慣れているように感じた。
【雪だるま職人】は、雪だるまがとても役立って可愛かった。
【雪だるま職人】
何か5分で戦闘が終わった。
長いようで短かったです。
【勇者】【聖女】【賢者】【王者】の4人は本当に人間なのか疑わしかった。
「【雪だるま職人】…雪のないところで雪だるまを作れる芸術家ですか」
「なんで雪だるまが役に立つんでしょうね」
「真面目に考えるほど頭が痛い」
「ともあれ、10万人以上の犠牲を出した第1の厄災『
「次は第2の厄災『
彼らは不死を殺せるのだろうか。
取り敢えず、短編小説書いてみようかと思って書いて見ました。
理想は半日で5千字は書けるくらいはなりたいな。