ここはゲームのローマ風都市の中心にあるコロッセオで、今日はこのゲーム初の対人戦大会が行われる。
ここまで結構なインチキビルドが完成したと思うけど結局最前線組はクソバカビルドばっかだからなぁ
詠唱無しの座標指定爆破だの、HP特化で割合回復連打して回復トリガーで誘導魔法だのやばいビルドばっかだからこのゲーム…
一回戦の相手は、ガッチガチの騎士鎧に…メイスか、一番得意と言っても過言では無い相手だな。
この大会はよくあるトーナメント式で勝ち上がるごとに人数が減ってって一回も負けなかったやつが優勝っていう結構大味なルールで、全試合投影モニターか自分のメニューからLIVE映像が見れるようになってる
だから序盤は手札をできるだけ隠して普通のキャスターですよって顔でもしとくか
READY!!
FIGHT!!
まずあの騎士鎧のプレイヤーまず間違いなくAGLが高い、対人戦大会だっつってんのにわざわざ騎士鎧にメイスだぁ?お前絶対俺はVIT高いからゆっくり準備どうぞ〜、あ、嘘です殺します。って言ってるようにしか見えねぇんだよ。
だから初手はホーミング付いた無詠唱で唱えれる弾幕だ
「魔術の地」
俺がテンプレの魔法バフの名前を唱えると、予想通りとんでもない速度でメイスを振り上げながら接近してくる
「が、だめ」
口ではバフを唱えつつしっかり無詠唱でホーミング魔法を3回ほど投射速度をずらして発動させた俺は一応ステップで後ろに下がりつつ次の魔法の準備をする。
「こいつっ!性格悪りぃ!!」
まぁお前もなって感じではあるが
必死に回避スキル連打で耐えようとする相手だが残念もう詰めろがかかってる。
それは回避スキルがちょうど終わり無敵時間が切れた瞬間に唐突に放たれる
「はいビーム」
対戦相手は最後目を見開き中指を立てながら昇天していった、安らかに眠れ、やってることはお前の方が陰湿だったVIT偽装AGL特化マン…
二回戦目
相手は黒のローブに二刀流…自認キ○トくんかよ…
まぁ一回戦目の相手が思ったより強かったから勘違いしてたが、誰でも参加資格無しで参加できる時点でこういう初心者っぽい奴が大半だよな
READY!!
一旦初手ビームで様子見するか、ほんとに初心者ならそれで死んでくれるだろうし
FIGHT!!
「ビーム」
「っ!」
…まじか避けたよあの子、自分は相手瞬殺して多分俺の一試合目見てて警戒してたんだろうな
さて絶対に初心者じゃないのが確定しちゃった訳ですが、どう詰めようか、と思ってるうちにも相手はこっちに向かってきてるわけで
ちょっとテキトーに魔法ばらまいて距離取りますか
「トラップマイン、ステルスロック」
と、唱えたふりをしといて…少し遅らせて無詠唱で唱えれる魔法をテキトーにばらまくと
「…っ!めんどうだな!」
こんなふうに距離が詰めれなくなると
で、距離が詰めれなくなると魔法がいっぱい飛んできて余裕が無くなる
せっかく回避スキルをビームのために温存してるのに余裕が無くなるとビームへの警戒が疎かになって
「はいビーム」
相手は死ぬと言うことでね
「クソゲーだろ…」
魔法の対策してない奴が悪いよね、ジャスパしてみろジャスパ
実際、一時的にでも無詠唱で唱えてる魔法を無効化するか、中断させないと一生引き撃ちしてビームで勝ちだから相当なクソゲーではあるんだが
一回戦でキャスターが確定してんのに対策持ち込まないのは舐めてるよなぁ、でも一回戦で当たった人はご愁傷さまって感じではある
準決くらいまでは楽に勝てるといいなと思いつつ、全部で11回戦あるからどっかでヤバいやつと当たりそうな感じもするんだよなぁ
まぁそんなのも杞憂に終わって準々決勝まで上がってきた訳だが
やっぱりカジュアル勢が多いな、最初のやつらが相当な上澄みだったのがよくわかる戦いだった
大抵はホーミングする投射物とか言うのに慣れてないからそれで終わることも多かったし、凌がれそうになったらビームで終わりだしな
分かっててもどうしようもない、ピンポイントメタ張らないと勝てないくらいには仕上げてきたつもりだったから嬉しいね
元々こんなPVEのゲームで対人戦意識してビルドしてるやつなんかロストしたら困るもん持ってる上位勢か、どのゲームでも一定数いるPKくらいだろうからしょうがない部分もあるか
その噂の上位勢とやらが次当たるやつな訳なんですが
そいつのこれまでの戦い見てる限りSTR極振りしてる説が濃厚なんだよなぁ、クソでかいハンマーで軽く当てるだけで相手全員死んでたし…
攻略組はいつか絶対当たるから情報を掲示板で漁ってそれっぽいやつ色々見てみてるが、そこにもこいつ極振りじゃないと有り得なさそうな事書いてるしな
どこに階層ボスギミック無視してワンパンする奴がいんだよ…
それからの階層ボスがマストで形態変化するようになったの絶対こいつのせいだからな、まじで絶対に許さん
そんな相手だが相性でいえばクソ悪い
ガチガチにメタって何とか勝てるか?ってレベルで正直全然自信ない
キャスターは脳筋に弱いもんだからしゃあないとはいえ相手の火力と範囲がぶっ壊れすぎてて
キャスターもタンクも紙屑同然とばかりにワンパンされたら対策しようにもどうせえっちゅうねん
防御力あげても上から殴られてダメ、先に殺そうにも絶対魔法防御ガチガチの防具着込んでるだろうし多分火力が足りない、でも相手が動いたら死ぬんだろ?終わりじゃんこのマッチアップ…
そんなふうにぶつくさ思いながら闘技場内部にテレポートすると先に終わって待機してたのか、相手は暇そうにど真ん中で寝っ転がっていた
「おっ!ようやく来たかぁ!待ってたぜ、ユーザーパー」
「ユーザーパー?」
「あぁそうさ!お前この大会以前の目撃情報が一切ないうえ初戦から誰も見た事ねぇスキルで次々倒していくからよ、こりゃもしかしてあのオウサマから最強の座を奪いに来たんじゃねぇかって話題になってんだ、だからユーザーパー。簒奪者ってな」
なるほどね、そう言われればそうなんだがスキルを見た事ないのはそっちの開発不足だろ…簒奪って、俺がなんか不正したってか
「へぇ、まぁ優勝しに来たのは間違ってない、結果あいつを倒すことになるってだけでな」
「はっはっは!!そりゃぁいい!だが残念だったなぁ、ここでそんな夢も終わっちまうんだからよぉ!」
READY!!
でもやれるだけはやりますか、優勝しに来てるんでねこっちは
FIGHT!!
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