俺がそう言い放った時、初めて相手の表情に変化が起きた
「ほう、なるほど。どうやら、残念ながら、貴方は情報収集を怠ったか、酷い楽観主義者なようだ」
いや、表情自体は相変わらず鉄仮面みたいだが、変わったのは目だ
その目に浮かぶ感情は怒り、コイツ対人戦で1番やっちゃいけない煽りにマジギレかましてるわ
READY!!
「その蒙昧な結果を身をもって知りなさい」
FIGHT!!
「「テレポートジャミング」」
「っ!?」
初手さんざん見せて警戒させてたテレポート、メタられると思って開幕打ったが正解だったな
このゲーム、フィールド全体に継続的に効果を及ぼすような魔法はその効果中にもう一度かけると、相殺しあって効果が無くなるって仕様がある、この仕様相手は知らないわけがない。
「一方的に読み勝たれて、挙句分かりやすく動揺ってどんだけ対人慣れしてねぇんだよっと」
いつものホーミングを撒きながら距離を取りにかかる、が
「ビュー・ザ・メデゥーサ」
「っちぃ!」
脇腹と左肩が石化したか!しかも魔法まで石化すんのかよ…あぁあぁ出たよ訳分からんインチキ魔法、大方テレポート初手に封じようとしたのはこれもあるんだろうな!
「貴方は分かってらっしゃらない様なのでご教授致しますが。対人戦、というものは手札の多さが絶対的なアドバンテージになるんですよ」
そう言いつつ様々な軌道を描いて俺に魔法が殺到する
んなこたぁ百も承知だよ!!!
「ストーンウォール!」
「させません……っ!?」
といいつつ展開すんのはダークミストで呪文は全部HPで受ける。相手は石壁を展開させないつもりで地面にバリア張ってやがった、ストーンウォールの発動が自然の地面かつ上に障害物が無いと出来ねぇことを分かってだ
一旦視界は切れたが…まぁ流石に打ってみるか
「ビーム」
放たれたビームは相手に当たる直前なにかに弾かれたように反射し相手は無傷だった
「それは当然対策済みです、貴方のそのビーム予備動作が少なく威力は高いですが、その中身はただ魔力を圧縮して放っているだけ、むしろ対策出来ない方がどうかしていますね」
そうだ、俺のビームは魔力単属性、対策しようと思えば事前にいくらでもできる
「ここに来る前に純粋な魔力だけを反射する鏡のようなものを作ってきました、これで貴方は少なくとも私の正面からはビームを打てない」
と、思うわな
「ビーム」
これが苦し紛れの攻撃だとでも思ってるのか、警戒の素振りは見せるものの、用意してきた鏡で今度は俺のいる方に向かって反射しようと構える
だが
「!?…何故」
その鏡にビームが反射することはなく逆に粉々に砕き、相手のHPが削れる
「別に俺は魔力でしかビームを打てないなんて言った覚えは無い」
「なるほど…ですが主な属性は魔力から変わってはいませんね、さしずめ少し別の属性が乗せられると言った程度でしょう。しかもその特筆すべきだった威力は、比べるまでもないほどに落ちている」